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【Viña Tres Palacios:ビーニャ トレス パラシオス】

  

1966年にパトリシオ パラシオスと彼の妻、マリア イネス コバルビアスによって設立された家族経営のワイナリー。
トレス パラシオスのワインは、厳しい品質コントロールの下で育てられる良質な葡萄から造られています。畑に対しては、環境に配慮したマネジメントを行っています。認証は取得していませんが、畑の肥料、除草剤、病害への対策には科学的なものは使用せず、オーガニックなもので対応しています。設立から間もなく、注目を集めるようになり、主要な国際コンクールで多数受賞をするようになりました。

ロケーション:マイポ ヴァレーは地形的に見ると、大きく3つのゾーン、アンデス山脈の麓の@アルト マイポ、中央平野のAセントラル マイポ、そして大西洋側のB海岸山脈(コースタル マイポ、もしくはパシフィック マイポ)に分けられますが、トレス パラシオスは海岸山脈のエリアに位置しています。
葡萄畑:マイポ ヴァレーの西側に位置するチョルキ(Cholqui)渓谷の中にあります。所有面積は全体で、235ha、そのうち葡萄畑は100haです。マイポ川から南に9km、周りは海岸山脈に囲まれ、東側には海岸山脈の中でも最も高い山の一つ、オルニコン デ ピエドラ山がそびえています。また、西は太平洋から30kmに位置し、海と山に囲まれた場所にあるため、夏場は海と山からの冷涼な風が畑を吹き抜けます。
この恵まれた地理的条件のおかげで、畑の気温は暑くなりすぎることなく、葡萄はゆっくりと完熟することが出来ます。
チョルキ渓谷は、昼夜の寒暖差が激しく、この気温の変化が、葡萄に豊かなアロマをもたらしてくれます。また、火山由来の堆積土壌は、チリのセントラル ヴァレーの中でも他とは異なるテロワールを持っており、之がパラシオスのワインに独自性を与えるとともに、柔らかでエレガントな味わいをもたらします。
ワイナリー:葡萄の効率を考え、畑の中心に建てられています。畑の区画毎の仕込み、また葡萄の持つ可能性を最大限に引き出すための革新的な手法を実践できるように、様々なサイズのステンレスタンクを完備しています。
またセラーには、質の高いワイン醸造のために必要な性能をすべて備えた最新式の設備があります。また、セラーの中には約800個の樽を貯蔵することが出来るバレル ルーム、及び熟成庫があります。
ワイン造り:ワイン造りの哲学は、葡萄そのものを尊重し、畑の個性が表現されたワインにすることです。醸造の際は、葡萄の抽出をしすぎないようにし、丸みがあり、調和のとれた味わいのワインを目指しています。熟成用の樽は、すべてフレンチオーク樽を使います。フレンチオークは、果実味を隠すことなく、ワインに複雑さを与えてくれると考えています。トレス パラシオスのワインのスタイルは熟していて、まろやか、バランスがとれていて、常に樽よりも果実味が全面に出た味わいをしています。それぞれの品種は、チョルキ渓谷の畑の素晴らしいテロワールを忠実に反映したものになるようになるよう心がけています。葡萄樹に対する深い認識と豊かな経験に加え、最新の技術を融合させ、個性あふれる高品質なプレミアム ワインを生み出しています。

    
(右人物)トレス パラシオスの設立当初からワインメーカーを務めるカミーロ ラメル パヴェス

トレス パラシオスは「3つのパラシオス」という意味で、パラシオス家の3代 目であることを指しています。
1代目が行っていたワイン造りを現オーナーのパ トリシオが復活させました。
現在はカミーロ ラメルがワイン造りを行っていま す。カミーロ ラメルはかつて、ボルドー1級のシャトー マルゴー総支配人だっ たポール ポンタリエから「Mr. Merlot」と呼ばれた人物です。
ポール ポンタ リエはチリのアルト マイポにあるブティックワイナリーのコンサルタントをし ていた際、ボルドーブレンド(カベルネ ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ フ ラン)でワインを造っていましたが納得する品質のものが出来ませんでした。
あ る時、ポンタリエがトレス パラシオスのメルロを飲み、その品質に驚き、カミー ロのことを覚えていたそうです。その後、あるディナーでポンタリエに会った際、 カミーロのことを、「Mr. Merlot」と呼んでいたそうです。
太平洋からの風が吹き抜けるチョルキ渓谷
ワイナリーは、チョルキ渓谷というマイポ ヴァレー(マイポ コスタ)の西のエリアに 位置しています。
太平洋から30qの距離なので、海からの冷涼な風が吹き抜けます。ま た太平洋からの風だけではなく、ワイナリーを囲む海岸山 脈からの風もあります。
東側には海岸山脈の中でも最も高 い山のひとつ、オルコン デ ピエドラ山がそびえています。このような環境のため、夏になると昼夜の寒暖差は30 度にもなります。
これは葡萄栽培には非常に大切な要素で す。また、冷たい風が畑を涼しく保ってくれるため、葡萄 はゆっくりと完熟し、葡萄に酸とアロマが保たれます。
また、火山由来の堆積土壌は、チリのセントラル ヴァレーの 中でも他とは異なるテロワールを持っており、これがトレス パラシオスのワインに独自性を与えるとともに、やわらかでエ レガントな味わいをもたらします。




太平洋から冷たい風の吹く、渓谷の中で一番涼しい畑です
W−55 2020 Sauvignon Blanc Reseruve

ソーヴィニヨン ブラン レゼルヴ 750ml  
《白》【辛口】
葡萄品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
熟成:シュール リ2ヶ月間

畑は太平洋から冷たい風が吹く、チョルキ渓谷の中で一番涼しい場所にあります。
土壌は火山性の堆積土です。地表から1mの深さまではローム質、その下は、砂利と石灰質の混ざる土壌となっています。
葡萄の実は日光に当たりすぎないように葉を残しておき、フレッシュさとソービニヨン ブラン特有のアロマを保つようにしています。収穫は5月の上旬に手摘みで行います。醸造のすべての課程において、
酸化を防ぐようにしています。発酵は15〜20度にコントロールしながら、ゆっくりと行い、豊かな柑橘系の果実やミネラルのアロマを引き出します。
発酵後、約2 か月間、澱とともに寝かせます。
輝きのあるグリーンがかった黄色。洋なし、レモン、グレープフルーツの柑橘系の果実の繊細なアロマ、この品種らしいハーブや若草の香りとミネラル、かすかにスパイシーなニュアンスも感じられます。
口に含むと、フレッシュで非常にバランスがよく、しっかりとした酸とミネラルの風味が感じられます。余韻はやわらかく、素晴らしい持続性があります。
年平均生産本数35,000本。
(参考:12年が「インターナショナルワインセラー2014年2月号」で88点。

          1,540円(本体価格1,400円)








W−096 2023 Sauvignon Blanc Gran Reserva
ソーヴィニヨン ブラン グラン レセルバ 750lml  
《白》【辛口】
葡萄品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
熟成: ステンレスタンク 2 ヶ月

輝きのあるグリーンかかった黄色。洋ナシ、レモン、グレープフルーツの柑橘系の果実の繊細なアロマ、
この品種らしいハーブや若草の香りとミネラル、かすかにスパイシーなニュアンスも感じられます。
口に 含むと、フレッシュで非常にバランスがよく、しっかりとした酸とミネラルの風味が感じられます。
畑は 太平洋から冷たい風が吹く、チョルキ渓谷の中で一番涼しい場所にあります。
土壌は火山性の堆積土で、 地表から 1m の深さまではローム質、その下は砂利と石灰質の混ざる土壌となっています。
葡萄の実は 日光に当たり過ぎないよう、葉を残しておき、フレッシュさとソーヴィニヨン ブラン特有のアロマを保 つようにしています。
醸造の全ての過程において、酸化を防ぐようにしています。
10〜12 度に温度管理 しながら、ゆっくりと発酵させ、豊かな柑橘系の果実やミネラルのアロマを引き出します。
発酵後、約 2 ヶ 月澱と共に寝かせます。

    1,980円(本体価格1,800円)








メルロのスペシャリストの造るワインは、スタンダード キュヴェと言え侮れません
W−92 2020 Merlot Gran Reserve
メルロ グラン レセルバ 750ml 
《赤》【フルボディ】
等級:D.O.マイポ ヴァレー
生産者:ヴィーニャ トレス パラシオス
葡萄品種:メルロ

葡萄の樹はメルロにとって理想的な気候、土壌のある場所に植えています。
畑の標高は200m、土壌は花崗岩と粘土で構成され、砂利が多く、ミネラルが豊富に含まれています。
収量は8トン/ha。
収穫は4月に手摘みで行います。
除梗、破砕し、発酵前に低温で5日間、コールドマセラシオンをします。
27度以下にコントロールしながら、ステンレスタンクで発酵を行います。
その後、225Lのバリック(新樽20%)に移し約6ヶ月熟成させます。
ブラックベリーやプラム、カシスのアロマの中に、ブラックペッパーやクローヴのスパイシーな要素が感じられます。
口当たりはたっぷりとして、豊かな果実味があります。
非常に柔らかくしなやか。
複雑さはありながら、とてもバランスが良く、親しみやすいスタイルです。

                         1,980円(本体価格1,800円)






収穫を2回に分けて行うことで、酸と果実味のバランスを取ります
W−56 2020 Chardonay Reserve
シャルドネ レゼルブ 750ml  
《白》【辛口】
葡萄品種:シャルドネ(100%)
畑面積:12ha
熟成:シュール リ 2ヶ月間

収穫は手摘みで行います。
1回目の収穫が終わった10日後に、2度目の収穫をします。
最初の収穫する葡萄にはフレッシュな果実味と心地よい酸を求めています。2度目の収穫ではトロピカルなアロマを持ったより熟した葡萄を収穫します。
このように集荷記事記を2度に分けることによって、豊かな果実味と酸のバランスが取れるようにしています。
発酵、熟成ともにステンレスタンクで行います。
発酵前に低温でコールドマセラシオンを行い、発酵は選別酵母を使用し、約18度にコントロールしながら12日間行います。
その後、マロラクティック発酵を行います。発行後、澱と共に2ヶ月タンクで寝かせ、さらにボトルで6ヶ月熟成させます。
輝きのある黄金色。パイナップルやマンゴーを思わせるトロピカルフルーツのアロマ。
口に含むとフルーティでフレッシュ。しっかりとした酸とミネラルのノートが感じられます。
冷涼な海洋性気候がもたらす、しっかりとした心地よい酸、長い余韻があります。

                             1,650円(本体価格1,500円)











W−090 2021 Chardonnay Gran Reserva
シャルドネ グラン レセルバ 750ml  
《白》【辛口】
葡萄品種:シャルドネ(100%)
畑面積:12ha
熟成:主にステンレスタンク、一部を樽で熟成

海洋性の冷涼な気候のため、フレッシュで豊かなアロマを持つ葡萄が出来ます。
パイナップルやマンゴー を思わせるトロピカルフルーツのアロマ。口に含むとフルーティでフレッシュ、しっかりとした酸とミネ ラルのノートが感じられます。
冷涼な気候がもたらす、しっかりとした心地よい酸、長い余韻があります。
1 度目の収穫の 10 日後に、2 度目の収穫をします。最初に収穫する葡萄にはフレッシュな果実味と心地 よい酸を、2 度目の収穫にはトロピカルなアロマを持ったより熟した葡萄を求めます。
このように収穫時 期を分けることで、豊かな果実味と酸のバランスがとれるようにします。
発酵前に低温マセラシオンを行 います。18 度に温度管理しながら 12 日間ステンレスタンクで発酵させ、その後マロラクティック発酵 させます。
発酵後、澱と共に 2 ヶ月タンクで寝かせ、さらに 6 ヶ月瓶で熟成させます。
また、一部を樽 で発酵、熟成させます。樽の風味を付けるためではなく、複雑さとクリーミーなボディを与えるためです。
使うのは 225L のフレンチオークの樽です。

    1,870円(本体価格1,700円)






『ワイン王国125号』(2021年10月5日発売)の<5ッ星探究/ブラインド・テイスティング企画>「1,000円台で見つけたピノ ノワール」特集

少しずつタンクに入れて仕込むことがポイントで、ソフトな抽出が可能になります
W−91 2021 Pinot Noir Gran Reserve
ピノ ノワール グラン レゼルバ 750ml  
《赤》【フルボディ】
葡萄品種:ピノ ノワール 100%
熟成:樽(40%フレンチオーク)3ヶ月間

土壌は火山性の堆積土で、表土は粘土質、下層土は砂利と石灰岩の混ざる土壌です。ピノ ノワールの平均樹齢は15年。
葡萄の実が色づく前の若い時期は、房が日光に当たりすぎないように葉を残しておきます。収穫の1週間前に、房の周りの葉を取り除き、理想的な状態まで熟すようにします。
同時にフレッシュさと十分な酸を失わないように常に注意を払います。収穫は4月の末に手摘みで行います。
アルコール発酵前に約7日間、低温マセラシオンを行い、色とアロマを抽出します。アルコール発酵はステンレスタンクで行います。マロラクティック発酵および熟成は樽で行います。
熟成は、全体の40%をフレンチオークの3年、4年樽で約3ヶ月間行います。
輝きのあるルビーレッド。イチゴやラズベリーの赤い果実やスミレのアロマ。口当たりは繊細でフレッシュ、バランスがとれています。余韻にも心地よい果実味が
続きます。
年間平均生産本数70,000本。

       2,090円(本体価格1,900円)
       









W−93 2020 Merlot Family Vintage
メルロ ファミリー ヴィンテージ 750ml  
《赤》【フルボディ】
国/地域等:チリ/D.O.マイポ ヴァレー
葡萄品種:メルロ
熟成:225Lのバリック(新樽35%)で12ヶ月

何年も調査を行い、最も優れた葡萄が出来る最良の区画を選び、その畑の メルロで仕込んだ上級キュヴェです。
標高は200m、土壌は花崗岩と粘土 で構成され、砂利が多く、ミネラルが豊富に含まれています。
紫を帯びた 濃い赤色。様々なベリーやスグリなど皮の黒い果実のアロマの中に、黒胡 椒やクローヴのスパイシーな要素、さらにコーヒーやモカの香ばしい香 りが豊かな果実味とバランスよく混ざり合っています。
濃厚なプラムを思わせるフレイバーが広がり、同時に たっぷりのスパイスもあります。
非常にエレガントでシルキーな口当たりです。
濃厚な果実味の中に感じるバニ ラやコーヒー、樽のニュアンスがワインに複雑さを与えています。
4月に手摘みで収穫し、除梗、破砕します。
発酵前に低温で10日間コールド マセレーションを行います。
27度以下に温度管理しながらステンレスタンク で発酵させます。その後、225Lのバリック(新樽35%)に移し、12ヶ月熟成させます。
ワインそのものの良 さをキープするためにろ過せず瓶詰めします。

                           2,750円(本体価格2,500円)