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クロスター エーバーバッハ醸造所のかつての輝きを取り戻したラインガウにありながら独自のスタイルを表現する個人生産者
フレート プリンツという名の生ける伝説
1970年生まれの フレート プリンツは 、 1991年に趣味でワイン造りを始めてからわずか数年の間に、 ラインガウのワイン造りに重要な変革をもたらした人物 として知られるようになりました。
1995年、シュタインベルガー で名を馳せた クロスター エーバーバッハ醸造所での勤務を開始すると 、 かつての名声を失いつつあった 、当時の
ワインのスタイルを変更するよう助言しました。
ワインに甘みを残すためにズースレゼルヴ(発酵前のブドウ果汁)を加える手法ではなく、 シュタインベルガーが持つ特別な土壌の個性、ミネラル感を最大限に引き出
す 努力を行ったのです。
この功績が認められたフ レートは、 2002年に ケラーマイスター (醸造責任者) に就任したものの 、 2004年 9月 に醸造所を退社。
その理由は、ハルガルテン村にある自身のワイナリーに専念するためでした。
ハルガルテン村で生み出される極上のワイン
フレートは、その才能を自身のワイナリーでも発揮します。
独立して間もない 2005年1月 には 、 厳しい認定条件を持つ VDP ドイツ 優良 ワイン生産者協会 への加入が認めら れ、同年 より 、クロスター エーバーバッハのオークションでも彼のワインが競売にかけられるようになりました 。
ドイツの著名なワインガイドのひとつ、『アイヒェルマン 2019』では 4星を獲得し、同年の『ヴィヌム』で 3.5星、『ゴーミヨ』で 3房を獲得。
フレートが造る珠玉のワインは、生産される前に予約で埋まってしまうほどです。
しかし フレート は、 「 私 は ”ワインメーカー ”ではない」 と 言 い ます。 「 品質が最高値なのは収穫直前だ。収穫した葡萄に 、ワインメーカーが
手を加えれば 加えるほど ワインの品質は落ちる。つまり、畑仕事が何より大切ということだ」。
2009年からオーガニック農法を選択し、 2018年には 公式に ビオディナミを 開始 。有機栽培は 「 マーケティングのためではなく、品質向上のため
」 だと強調します。
当初 5haだった畑 は、現在 9haまで拡大しましたが、ワイン造りの哲学は変わっていません。
私たちが2004年に彼の元を訪問した時、「ハルガルテンのために良いことをしていきたい。それが嬉しいし、夢だった。だから中途半端なことはしたくない」と熱く語ってくれましたが、その想いは今もなおワイン の中に確かめることが出来ます 。
2017年の 「 ジ ェ ームズ サックリング .com」によるレポートでは、ラインガウの 400本近いワインを試飲した中で、唯一 100点を献上されたのがプリンツの「 ユ ングファー リースリング アウスレーゼ ゴルトカプセル 2015」でした。
また、「ヘンデルベルク シュペートブルグンダー レゼルヴ トロッケン 2012」が 97点を獲得。
同記事では、「フレート プリンツが、我々のレポート の中で最高評価の甘口ワインと 赤ワインを生産したという事実は、ラインガウの最近の発展について多くのことを述べてい る」と 紹介 されて います。
銘醸畑ヘンデルベルク
ヘンデルベルクは1418年に文書で言及された歴史を持つ畑です。VDPによる格付けでは、エアステ ラーゲ(1級畑)に認定されており、素晴らしいワインを生み出す銘醸畑として知られています。
23haほどに葡萄が植えられており、プリンツはその内の標高200〜230m、南から南西向きの斜面に位置する3.5haの区画を所有しています。
ラインガウの中でも標高が高く、朝日から夕陽まで、1日中太陽の恩恵を受けることができる場所です。
また、丘の上部には粘板岩が多く含まれており、ワインにミネラル感を与えます。
畝の間には草を生やしていて、急な勾配で土壌が流されないようにするために工夫されています。
フレートは、「気候変動の関係もあり、より栽培地としてシュペートブルグンダーに適してきた」と話しており、今まさに注目すべき畑だと言えます。
シュペートブルグンダーへのこだわり
シュペートブルグンダーは、8月に色付きが始まりますが、その時期に色が付いていないものは間引く必要があります。
収穫時期にはどれも同じ色をしていて、熟度が異なるものの見分けがつかなくなってしまうからです。
ハルガルテナー ヘンデルベルク(KA-420)は、1枝に対し2房に制限しており、熟しを早くするためさらに房の1/3を切ってしまいます。
そのため、収穫量は30〜40hl/ha程度になり、集約感のある葡萄から、力強いスタイルのワインが生み出されます。
一方、スタンダードクラス(KA-516)は、間引きの比率は低いため収穫量は60 hl/haで、スムーズでエレガントな特徴があります。
「他のエリアと比べて、ラインガウのシュペートブルグンダーには酸があり、太った感じはなく、ミネラル分がある。したがってアルコールがあっても軽やかになる」とフレートは語ります。
過完熟気味の葡萄を使い、ロワールのように長い期間澱と寝かせます
KA−414 2012 Sauvignon Blanc Q.b.A. Trocken
ソーヴィニヨン ブラン クーベーアー トロッケン 750ml
《白》【辛口】葡萄品種:ソーヴィニヨン ブラン
残留糖度:4.0g/l
酸度:6.0g/l
葡萄は2004年に植樹した、ユンクファーにある畑からのものです。
砂利と珪岩を多く含むレス(黄土)とローム層土壌。
斜度15%の東南向きです。
葡萄樹は厳しく剪定を行い、6〜7月にかけては風通しを良くし、健全な葡萄が実るように、葉落としや不要な枝を取り除く作業を行います。
葡萄のみが完全に熟して黄金色になり、集約されて熟した果実のフレイバーを持つようになるまで待ってから、遅めの収穫を行います。
「葉っぱやピーマンの匂いは嫌なので」。注意深く全房プレスします。
発酵はステンレスタンクを使用し、葡萄の果皮についている天然酵母で発酵をスタートします。
ボトリングの10〜14日前まで、澱と共に熟成します。
ふわりとした甘さの中に、しっかりとミネラルが感じられます。
「酸の低い白ワインがあると言うことが重要」。
4,400円(本体価格4,000円)
「グーツリースリングは自分のワインの入り口なので重要」ト話すプリンツのスタンダード キュヴェ
KA-201 2021 Guts Riesling Q.b.A. Trocken
グーツ リースリング クーベーアー トロッケン 750ml
《白》【辛口】
葡萄品種:リースリング
残留糖度:6.0g/l
酸度:7.8g/l
軽いパウダー状の土、ローム層、砂、丸石、粘土質土壌で、10〜15%の斜度の畑です。
選別酵母を使用し、ステンレスタンクで発酵、熟成させます。
大変ボリュームのある辛口です。
香りは甘い果実、ミネラルと生き生きとしたフレッシュ感があります。
ベーシックなリースリングで、「グーツリースリングはスタートライン、入り口のようなもの。
気に入ってくれたら上のワインも選んでもらえるので重要」とプリンツは話しています。
2,970円(本体価格2,700円)
KA−553 2018 Guts Riesling Q.b.A. Feinherb von bunten Schiefer
グーツ リースリング クーベーアー ファインヘルプ フォン ブンテン シーファ 750ml
《白》【ヤヤ辛口】
葡萄品種:リースリング
有機認証:ユーロリーフ
残留糖度:10.6g/l
酸度:7.4g/l
フォン ブンテン シーファー「色とりどりの粘板岩から」と名付けたワイン。
主にヘンデルベルクの斜度 30〜40%の、シーファー土壌の若い葡萄樹から造ります。
いつも最後に収穫しますが、それでいて健康な 葡萄です。土壌は細かな粘板岩で、上部に行く程その比率は高くなります。
選別酵母で発酵させます。ミネ ラルがあり、しっかりとした味わいです。
余韻には花のような綺麗な香りが残ります。「
辛口が好きな方、 そうでない方でも喜んでもらっています。
フルーツ感、スレートによるフレッシュさが感じられます」と フレートは話していました。
2,640円(本体価格2,400円)
様々な畑のシュペートレーゼクラスの葡萄を使い、一部を伝統的な樽発酵させた荒口
KA−554 2018 Hallgartener Tradition Riesling Qualitäswein Trocken
ハルガルテナー トラディション リースリング クヴァリテーツヴァイン トロッケン 750ml
《白》【辛口】
格付け:グーツヴァイン
葡萄品種:リースリング
残留糖度:8.0g/l
酸度:6.6g/l
平均樹齢:35年
「トラディション」は、樽発酵する作り方を指しています。
ハルガルテンの様々な区画の畑の葡萄を使います。
ヘンデルブルクは南向き、シェーンヘルは南西向き、ユンクファーは、南東向きです。
場所は決めておらず、毎年異なる区画の葡萄を使用します。
砂利と珪岩を多く含むレス(黄土)とローム質の土壌。
収穫量は低く、黄金色で素晴らしい品質の葡萄(シュペートレーゼ クラス)が出来ます。
大部分を除梗し、他のワインと異なり発酵前に3〜12時間スキンコンタクトを行います(貴腐の付いた年は短め、そうでない年は長め)。
一部は600Lのオーク樽に入れ、果皮に付いている天然酵母で発酵させます。残りは餞別酵母を使いステンレスタンクで発酵させます。
瓶詰め数週間前に、タルトタンクのワインを不連dします。
3,520円(本体価格3,200円)
2013年が「ゴーミヨドイツワインガイド 2015」で85点
KA−442 2013 Hallgartener Kabinet Trocken
ハルガルテナー カビネット トロッケン 750ml
《白》【辛口】
葡萄品種:リースリング
残留糖度:6.9g/l
酸度:8.2g/l
通常より残糖は少なめです。
シェーンヘルはエレガントで繊細、フレッシュなスタイルになるので、その葡萄を使っています。
アルコールも11〜11.5%に上がっています。
力強い風味はありますが、アルコールは軽やかです。
Q.b.A.よりライドに感じて、堅いミネラル感が際だっており、辛口らしいフレッシュ感があります。
「私たちのワインは、辛口が重要だ。それは市場で辛口が売れているからではなく、誰が飲んでも美味しいものを造りたいからだ。」
「VDPでは今畑名の話を論議している。今は現地人も解らないくらいに複雑な為、村名にはカビネット表記はオッケー」(2015年訪問)
3,850円(本体価格3,500円)
(2005年ヴィンテージ参照)2008年11月
■色合い・・・クーベーアートロッケンよりやや黄色が強いが、同じくまだ若さを感じるグリーンイエロー。
■香り・・・・・クーベーアーとの比較になるが、2006年ヴィンテージとの比較に着目すれば、2005年の方がスモーキーでシーファー(粘板岩)
香がより強く感じられる。蜜のイメージは2006年の方が強い。
■味わい・・・クーベーアーよりさらに口の中でボリューム、アルコール、旨味を感じます。
ただ2006年と違うところは、2006年の邦画より輪郭がしっかりしていてそれを支える酸、ミネラルがより鋭利に感じます。
まだ硬さを感じ、豊富なミネラルが舌にビターに感じます。
■料理との相性・・・板わさと試食しましたが、わさびの香り、清涼感と鋭利なリースリングが良く合いました。
KA−442は、只今品切れ中(2023年10月1日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
ロバート パーカー Jr.「パーカーズ ワイン バーゲンズ」に掲載
K-637 2014 Hallgartener Jungfer Kabinet
ハルガルテナー ユンクファー カビネット 750ml
《白》【甘口】葡萄品種:リースリング
残留糖度:48.9g/l
酸度:8.2g/l
プリンツのカビネットとシュペートレーゼは、1940年〜1971年の間ユンクファーに指定されていた10haの区画からのワインです。
粘板岩が多く、ミネラル感とフレッシュさがより秀でています。
カビネットは、軽やかで重くないスタイルが典型だと思っています。
沸き立つような芳醇な香り。
グレープフルーツのフレイバー、エレガントな酸味とともにしっかりとしたコシの強い深みのあるワインです。
「のどの渇きをいやすようなカビネットを造りたい。夜にテラスで風に当たりながら、ビールを飲むより心地よい。」
3,300円(本体価格3,000円)
K−637は、只今品切れ中(2021年12月25日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
カビネットは、フレッシュで軽やかなスタイルを大切にしているので、、早めに収穫します
KA−535 2020 Jungfer Kabinet
ユングファー カビネット 750ml
《白》【甘口】
葡萄品種:リースリング
格付け:グローセ ラーゲ
残留糖度:68.7g/l(`16年参照)
酸度:8.0g/l(`16年参照)
有機認証:ユーロリーフ
南〜南東向きの畑、ハルガルテナー ユンクファーからのカビネット。
収穫は10月の初旬から中旬にかけて行います。
カビネットはフレッシュで軽やかなスタイルを大切にしているため、早めの時期に収穫を行います。
プレスした後、ステンレスタンクで約4週間発酵を行います。
収穫の翌年の1月末まで綺麗な澱とともに寝かせ、ボトリングします。
白い花の華やかなアロマの中にかすかにスパイシーな要素。
新鮮な青リンゴのニュアンスも感じられます。
3,850円(本体価格3,500円)
`16VTは、「ヴィヌム2018」で90点、「ゴーミヨドイツワインガイド2018」で88点。
KA−299 2005 Hallgartener Jungfer Spätlese
ハルガルテナー ユングファー シュペートレーゼ 375ml
《白》【甘口】
葡萄品種:リースリング
残留糖度:97.8g/l 酸度:7.3g/l
ユングファーは中世(12〜13世紀)に生まれた名称で、当時ハルガルテンはエーバーバッハに属していました。
マリアの象徴としてユングファーに祈りを捧げました。つまりシュタインベルガーと同等レベルであることを意味します。
「シュペートレーゼにはエレガントを求める。そして5〜6年、そして10年と待って楽しんでほしい」とプリンツは言います。
まさに飲み頃が始まったばかりです。
2,970円(本体価格2,700円)
KA−299は、只今品切れ中(2020年9月29日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
(2001年ヴィンテージ参照)2008年11月(参照)(2001年ヴィンテージは2012年4月29日に売り切れました。)
■色合い・・・2001年でも以外と若さを残した色合い。イエローも濃いが決して老けた色合いではない。その当たりにプリンツの仕事の綿密さを
思わせます。
■香り・・・・・ドライアプリコットやシロップ漬けのリンゴ、アカシアのハチミツを思わせる貫禄十分な雰囲気。
■味わい・・・口に入れた瞬間から心地よさが口いっぱいに広がります。しっかり選別されたであろう、純度が高く焦点のぶれないエキス感とシ
ュペートレーゼらしい強くも、細かい酸味。この酸味があるおかげで7年経った今もその味わいの輪郭、美しさ、芯の強さをしっかり
と認識する事が出来ます。どこまでも伸びやかな味わい。余韻も長く旨味がじーんとしみてきます。この感動は飲まなければ分か
りません。本当に熟成したシュペートレーゼは素晴らしい。
■料理との相性・・・なんと一緒に試食した茄子味噌が抜群の相性です。
(2006年ヴィンテージ参照)2008年11月
■色合い・・・クーベーアー、カビネットに比べ収穫が遅く熟度が増したせいか、色合いは思ったより濃く、黄色味が強い。
■香り・・・・・これまでのクーベーアー、カビネットには全くなかった濃厚でとろとろ、蜜のような少しベーレンアウスレーゼを思わせる香り。グレープフルーツやレモンのシロップ
漬け。シュペートレーゼになり急に体格が良くなった印象。
■味わい・・・ゴージャス。押し寄せる完熟果実のエクスレ度。パイナップル、マンゴーの南国系フルーツと同時にシュペートレーゼらしい酸もあるので蜜のしっかり載ったリン
ゴを頬張っているよう。
■料理との相性・・・マロングラッセ、モンブラン、フルーツのコンポート。
1940年以前にユンクファーと認められていた畑の、アウスレーゼに出来る葡萄を使っています
KA−289 2005 Hallgartener Jungfer Spätlese Goldkapsel
ハルガルテナー ユンクファー シュペートレーゼ ゴールドカプセル 375ml
《白》【甘口】葡萄品種:リースリング
残留糖度107.8g/l 酸度:7.4g/l
ゴールドキャプセルは、1940年以前にユンクファーと認められていた3haの元祖的な畑からのワインです。
この畑は、粘板岩が少なく石英が多い、シュタインベルクと類似した土壌で、より集約されたものとなります。
通常のシュペートレーゼより、ミネラル感が強く、より凝縮した味わいです。
`05年のゴールドのシュペートレーゼは、最高のものを造りたかったため、アウスレーゼに出来る葡萄を使用しています。
6,050円(本体価格5,500円)
ユンクファーと並びプリンツがこだわりを持つ好立地の畑、ヘルデンベルクからの辛口ワイン
KA-536 2016 Herdelberg Q.b.A. Trocken
ヘルデルベルク クーベーアー トロッケン 750ml
《白》【辛口】
葡萄品種:リースリング
留糖度7.3g/l
酸度:8.3g/l
「ヘルデンベルグ」の畑は標高が高く、斜度40%の険しい斜面にあります。
南ー南西向き、風通しが良く、1日中日当たりの良い場所です。
標高が高い区画は特に風通しが良く、葡萄がとても良く熟します。
粘板岩土壌のおかげで、日中に蓄えた熱が保たれ、気温の下がる夜も畑を暖めてくれます。
この畑の特徴は、気品がありエレガントでミネラルが豊かに感じられ、長期熟成のポテンシャルを持っています。
収穫は10月の中旬に行います。
収穫後、圧搾し、ステンレスタンクで10週間ほどアルコール発酵を行います。
翌年の3月まで綺麗な澱とともに寝かせ、ボトリングします。
5,280円(本体価格4,800円)
ヘルデンベルクの畑
ヘルデンベルクの畑はユンクファーより標高の高い場所にあります。
実は、プリンツのあるハルガルテン村は「ラインガウで最も標高の高い畑を持つ村」として有名です。
アサヒから夕日まで、1日中太陽の恩恵を受けることが出来る場所です。
また、丘の上部には粘板岩が多く含まれております。
時を経て、甘みが穏やかになり、カラメルのようなニュアンスが出てきてます
K-748 2005 Hallgartener Jungfer Auslese
ハルガルテナー ユンクファー アウスレーゼ 375ml
《白》【極甘口】
葡萄品種:リースリング
留糖度151.0g/l (`03年参照)
酸度:8.0g/l(`03年参照)
シュペ-トレ-ゼに用いた葡萄よりいっそう貴腐菌が多く付き、実が縮む直前の葡萄から造られました。
本来ならばBAやTBAに用いられるような凝縮した葡萄を選別しているため、生産量は非常に限られています。
蜂蜜のような香り、濃厚な甘さ、ミネラル分を多く含み、リッチでエレガントなワインです。
まさに完璧なアウスレ-ゼといっても過言ではないでしょう。
5,500円(本体価格5,000円)
(2003年ヴィンテージ)2008年11月
■色合い・・・少し濃いめの黄金色。表面が波打つほど、濃厚すぎるくらいの液体。シュペートレーゼGKを体験しておきながら、さらに驚愕が待
ちかまえるような雰囲気。
■香り・・・・・これは貴腐香とは違い、重厚な中にも煌めきを感じさせるアイスワインの雰囲気。口にする前からその濃密な舌触りと味わいが想像できるような、幾重にも重なる
複雑な果実のニュアンス。白檀、よく熟れた桃、花の香りが漂う蜂蜜。ジャムをたっぷり塗ったトーストなど・
■味わい・・・外見、香りの通りとろりとしつつも、どっしりと芽の詰まった、まるで旨味の固形・固まりが舌の上にのしかかるような味わい。カリン、アプリコット、マンゴー、パイ
ナップル、白桃、ミネラル、ハニートースト、リンゴの砂糖漬け。たっぷりとしたボリュームがありながら、凛とした酸とミネラルにより輪郭がぶれず、余韻も非常に
心地よい味わいです。
エレガントで心地よい味わい
妥協のないスタンダード
KA−516 2020 Spätburgunder Q.b.A. Trocken
シュペートブルグンダー クーベーアー トロッケン 750ml
《赤》【フルボディ】
生産者:プリンツ
葡萄品種:シュペートブルグンダー(ピノ ノワール)
残留糖度:0.2g/L
酸度:5.3g/L
ヘンデルベルク の樹齢の若い葡萄を使用しています 。
225? 、 600? の 5~6 年樽で 12ヶ月 熟成 させます 。
フレートは、「 遅く収穫してしまうと、良くないマーマレードなどのニュアンスが出てしまう。
収穫の時期を見極めればミネラルのある味わいになる。
モーゼルやザールのようにミネラリーで、 カラントやチェリーのフルーツのアロマを表現している 」と話します。
スタンダードクラスですが、 生産量は わずか 2,000本程度 しかありません 。
3,960円(本体価格3,600円)
熟成のポテンシャルを秘めた
集約感のある上級キュヴェ
ラインガウのシュペートブルグンダーは、ミネラル分豊富。だからアルコールがあっても軽やかなのです。
KA−420 2016 Hallgartener Hendelberg Spätburgunder Q.b.A.
ハルガルテナー ヘンデルベルグ シュペートブルグンダー クーベーアー 750ml
《赤》【フルボディ】
生産者:プリンツ
葡萄品種:シュペートブルグンダー(ピノ ノワール)
畑の標高は200〜230mで、ラインガウでは高いエリアです。土壌は、シーファー土壌。
通常より1〜2 週間遅く摘み取り、集約感を出します。気温が低いと、4 日程発酵が遅くなります。寝かせてから、0.2〜0.4 バールの非常に弱い圧力でプレスします。
プレス機を通すと80%フリーランジュースが落ちます。この一部しか使いません。
プレスした後バリック(1/3 新樽)を使って、通常18 ヶ月熟成します。
清澄はせず、フィルターもゆるく1度だけ通します。ブラックカラント、カシス、黒い果実、赤いフルーツを感じます。
飲み初めまでに2〜3年かかります。
生産量は、少なく、1,000〜1,500本ほどです
シュペートブルグンダー Q.b.A.(KA415)とはスタイルが違い、力強くまだ閉じています。色がより濃くなり、香りにチェリーがしっかり出てきています。酸はありますが、よりコクのある味わいです。
7,480円(本体価格6,800円)