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アイヒェルマン&ヴィヌム★★★/★★★★★、ゴーミヨ2房、1648年設立の歴史ある生産者
ケース キーレンはモーゼル中流域のグラーハ村にある、全くの家族経営の生産者です。
設立は今から約370年前の1648年です。
現在は、12代目の兄のエルンスト・ヨセフ キース(写真左、醸造、販売担当)と弟のヴェルナー キース(写真右、栽培担当)の兄弟が30年にわたり、ワイン造りを行っています。
生産するワイン全体の60%が辛口、20%がオフドライ、20%が甘口です。
エルンスト・ヨセフの息子ニクラウス(写真中央)は、将来13代目を引き継ぐべく、現在ガイゼンハイム大学で醸造、栽培を学んでいます。
モーゼル中流域の名だたる畑を所有
グラーハー ドームプロブスト、グラーハー ヒンメルライヒ、エルデナー トレップヒェン等のモーゼル中流域の著名畑を始め、
ケステナー パウリンスホフベルグ、キンハマー ローゼンベルグにも畑を所有しています。
畑は急斜面にあるため、多く畑仕事は手作業で行います。
所有する畑は25の様々な区画に分かれており、葡萄の樹齢は30年〜50年です。
グラーハでは1988年に区画整理があり、最後に植え替えを行ったのは1988年になり、もっとも若い葡萄で樹齢30年です。
グラーハー ドームプロブスト
グラーハー ドームプロブストに2ha所有しています。
8区画に分かれており、土壌はグリマシーファー(Glimmer Schiefer・雲母片岩)という細かく砕かれたスレート
(灰色粘板岩と青色粘板岩)を含む水はけの良い土壌です。
グラーハー ヒンメルライヒに比べ斜度がきつく、最もきついところで70%以上の斜度があります。
グラーハー ヒンメルライヒ
グラーハー ヒンメルライヒにも2ha所有しています。
12区画に分かれており、土壌はグラーハー ドームプロブストと同じくグリマシーファー(Glimmer Schiefer・雲母片岩)です。
1988年に植え替えを行ったため、樹齢30年です。
個々も斜度70%近い傾斜があります。
「ヒンメルライヒの畑は、葡萄の枝を整枝するため支柱(ポール)が古くなったため、今年取り替えを行わなければなりませんでした。
土壌が硬く、急斜面のため、大変な作業でした。」とヴェルナーは語ります。
ドームプロブストとヒンメルライヒの一般的な特徴
どちらも同じスレート土壌ですが、ドームプロブストはヒンメウライヒより地中の保水性が低いため、
力強さを持ちつつも、エレガントで洗練されたフレイバーを持ちます。
一方、ヒンメルライヒは葡萄が熟すのに時間がかかりますが、パワフルで長期熟成の可能性を持ったワインが出来るとされています。
低温で長い発酵期間が長期熟成できるワインへの決め手
ケース キーレンでは基本的には天然酵母によるきわめて長い発酵期間をとり、きめ細かく、繊細な味わいを表現しています。
発酵温度はおよそ14〜15度、発酵期間はおよそ80日から120日間です。(ヴィンテージやワインによって異なります)
低温でゆっくりと長い期間発酵させることで、ワインがゆっくりと成熟し長期熟成の可能性を持ったワインが出来ると考えています。
また、「ゆっくり発酵させることで、アルコール発酵中に生成されるCO2の発生もゆっくり進み、マストに与えるCO2の負荷が少ない。
そのため、発酵がよい状態で進んでいれば、セラー内は無臭で、ボトリングしたばかりのワインはアロマがニュートラルですが、次第にアロマが出てきます。」
とエルンスト。ヨーゼフは語ります。
2017年ヴィンテージについて
4月の遅霜の被害で例年の65%減。
冬(1月〜2月)は例年通りの気候でした。
3月に入って暖かくなり葡萄が芽吹き、生育が進みました。
葡萄の若枝が10〜15cm伸びていたところに4月の霜があり、大きなダメージを受けました。
このような春の遅霜の被害は50年ぶりでした。
霜害で葡萄の木1本当たりの房の数が減ってしまったことで、自然に収量が制限され、
葡萄が凝縮し高いエクストラクトが得られました。
2017年の収穫は例年よりも早い9月24日からスタートしました。
リッチで十分な酸があり品質は非常に高いです。
2018年ヴィンテージについて
非常によいヴィンテージでした。
春は暖かく、芽吹きは通常より早い4月中旬に行われました。
開花も通常より2週間早い5月22日に行われました。
夏の間はほとんど雨が降らず、観測史上最も暑い40度を記録しました。
しかし、僅かに雨が降ってくれたおかげで干ばつを免れました。
開花も例年より早かったため、収穫も速まり、9月15日からスタートしました。
収穫期間は、9月15日から10月17日まで続きました。
葡萄は大変健全でほとんど貴腐菌(ボトリティス)が付きませんでした。
品質・量ともによかったです。
葡萄がしっかりと熟し、エクスレ度が高くなったため、発酵に長い時間がかかりました。
辛口ワインに関しましては今(3月21日現在)も発酵が終わっていないタンクがいくつかあります。
(2019年5月)
KA−768 2020 Graacher Domprobst Riesling ★★ Grosses Gewächs Bernkasteler Ring
グラーハ ドームプロブスト リースリング ★★ グローセス ゲヴェックス ベルンカステラー リンク 750ml
《白》【辛口】
生産者:ケース キーレン
葡萄品種:リースリング
残留糖度:7.1g/l
酸度:5.2g/l
熟成:ステンレスタンクで5ヶ月
ベルンカステラー リンクのグローセス ゲヴェックスは、厳 しい規定をクリアしたワインだけが認定される最上級の辛口 リースリングです。
限定的な区画であることや、収量制限、専 門家で構成される審査員による官能検査で認められることが 必須条件となっています。
このグローセス ゲヴェックスに は、ドームプロブストの中でも最良の区画とされる“キルヒラ イ(Kirchlay)”の葡萄だけを使用しています。
10 月から 11 月 頃に、黄金色に完熟した葡萄だけを選別しながら収穫します。
圧搾後、ステンレスタンクで約 4〜5 週間発酵させます。熟成もステンレスタンクで 5 ヶ月行います。
若いうちはワインが閉じているため熟成させる必要がありますが、2020VT は穏やかな酸を持つフルー ティなスタイルの年となっているため、例年よりも親しみやすくなっています。
熟成を経たワインは 素晴らしく豊かなアロマが広がり、複雑さが出てきます。
6,600円(本体価格6,000円)
綺麗な酸と繊細でフレッシュな果実味がこれからの季節にピッタリ
KA−574 2020 Riesling Hochgewachs Q.b.A. Trocken
リースリング ホッホゲヴェクス クーベーアー トロッケン 750ml
《白》【辛口】
生産者:ケース キーレン
葡萄品種:リースリング
残留糖度:8.8g/l(`19年参照)
酸度:7.4g/l(`19年参照)
キンハイマー ローゼンベルクの葡萄を使用しています。
畑は、標高100〜200m、南南西向き、斜度は60%の急斜面です。
土壌は青色粘板岩を多く含む、軽い土で組成されています。
葡萄の平均樹齢は35年です。
収穫は9月下旬に行います。
アルコール発酵は、スタート時は選別酵母、その後天然酵母を使いステンレスタンクで行います。
熟成もステンレスタンクで6ヶ月行います。
柑橘系の果実のアロマ、生き生きとして綺麗な酸がありとてもフレッシュです。
長い余韻が感じられます。
2,420円(本体価格2,200円)
<スクリューキャップ>
モーゼルの銘醸畑ドームプロブストから、バランスの良い辛口ワイン
KA−575 2016 Graacher Domprobst Kabinnett Trocken
グラーハー ドームプロブスト カビネット トロッケン 750ml
《白》【辛口】
生産者:ケース キーレン
葡萄品種:リースリング
残留糖度:8.8g/l
酸度:6.9g/l
ドームプロブストの畑は標高110〜250m、南南西向き、斜度は60%〜70%の急斜面です。
土壌は地層が深く、主に青色粘板岩とミカ(雲母)の混ざる組成です。平均樹齢は30年です。
収穫は10月の中旬から下旬に行います。
アルコール発酵は基本的に天然酵母を使用し、ステンレスタンクで行います。
熟成もステンレスタンクで8ヶ月行います。
白桃の甘いアロマにグレープフルーツの柑橘系のアロマが混ざります。
非常に生き生きとした酸が感じられます。
2,860円(本体価格2,600円)
シュペートレーゼらしい集約感だけでなく、質の高い上品な酸があります
KA−576 2016 Graacher Domprobst Spätlese Trocken
グラーハ ドームプロブスト シュペートレーゼ トロッケン 750ml
《白》【辛口】
生産者:ケース キーレン
葡萄品種:リースリング
残留糖度:7.9g/l
酸度:6.8g/l
ドームプロブストの畑は標高110〜250m、南南西向き、斜度は60%〜70%の急斜面です。
土壌は地層が深く、主に青色粘板岩とミカ(雲母)の混ざる組成です。平均樹齢は30年です。
収穫は10月の中旬から下旬に行います。
アルコール発酵は基本的に天然酵母を使用し、モーゼルの伝統的な大樽、1000Lのフーダーで8ヶ月行います。
柑橘系のフルーツのアロマがあり、しっかりとした骨格を持っています。
口に含むとミネラルの要素が感じられ、たっぷりと力強い余韻が広がります。
3,300円(本体価格3,000円)
ほどよい甘さで綺麗な酸があり、食事と合わせて楽しむのにお勧めです
KA−577 2020 Graacher Himmelreich Q.b,A. Halbtrocken
グラーハー ヒンメルライヒ クーベーアー ハルプトロッケン 750ml
《白》【やや辛口】
生産者:ケース キーレン
葡萄品種:リースリング
残留糖度:13.3g/l(`19年参照)
酸度:7.0g/l(`19年参照)
ヒンメルライヒの畑は標高120〜250m、南南西向き、斜度は50%〜70%の急斜面です。
土壌は深く主に青色粘板岩とミカ(雲母)で構成されており、大変水はけの良い場所です。
平均樹齢は30年です。
収穫は10月初旬に行います。
アルコール発酵は基本的に天然酵母を使い、ステンレスタンクで行います。
熟成もステンレスタンクで6ヶ月行います。
フレッシュな果実味とともに、フローラルな白い花の香りが広がります。
洗練された酸と柔らかな甘さが非常にバランスよく感じられます。
2,420円(本体価格2,200円)
<スクリューキャップ>
ドームプロブストやヒンメルライヒに匹敵する勾配であるケステナー パウリンスベルグの樹齢の古い葡萄を使用しています
KA−578 2017 Riesling Hochgewachs Q.b.A.
リースリング ホッホゲヴェクス クーベーアー 750ml
《白》【甘口】
生産者:ケース キーレン
葡萄品種:リースリング
残留糖度:73.7g/l
酸度:9.6g/l
ケステナー パウリングベルグの葡萄を使用しています。
畑の標高は130〜250m、南南東向き、斜度は65%で、彼らの所有する畑の中でも急斜面になります。
土壌は年度を含む青色粘板岩です。平均樹齢は40年です。
収穫は10月上旬に行います。
アルコール発酵は基本的に天然酵母を使い、ステンレスタンクで行います。
熟成もステンレスタンクで6ヶ月行います。
黄色の果実のアロマを持ち、とてもエレガントな酸が感じられます。
余韻には、大変心地よい自然の果実のかすかな甘さがふんわりと広がります。
2,200円(本体価格2,000円)
<スクリューキャップ>
カビネットは平均樹齢30年の葡萄樹から造ります 繊細で優しく、親しみやすい味わいのカビネットです
KA−579 2020 Graacher Himmelreich Kabinett
グラーハー ヒンメルライヒ カビネット 750ml
《白》【甘口】
生産者:ケース キーレン
葡萄品種:リースリング
残留糖度:76.1g/l
酸度:7.5g/
ヒンメルライヒの畑は標高120〜250m、南南西向き、斜度は50%〜70%の急斜面です。
土壌は深く主に青色粘板岩とミカ(雲母)で構成されており、大変水はけの良い場所です。
平均樹齢は30年です。
収穫は10月初旬から中旬に行います。
アルコール発酵は基本的に天然酵母を使い、ステンレスタンクで行います。
熟成もステンレスタンクで8ヶ月行います。
とてもエレガントで綺麗な果実の甘さが感じられ、優しく親しみやすい味わいのカビネットです。
3,080円(本体価格2,800円)
「ヴィヌム2022」91点
シュペートレーゼに使用する葡萄樹はカビネットよりも樹齢が古く、平均樹齢40年の樹からの葡萄で造ります
KA−580 2020 Graacher Himmelreich Spätlese
グラーハー ヒンメルライヒ シュペートレーゼ 750ml
《白》【甘口】
生産者:ケース キーレン
葡萄品種:リースリング
残留糖度:78.3g/l
酸度:7.0g/l
ヒンメルライヒの畑は標高120〜250m、南南西向き、斜度は50%〜70%の急斜面です。
土壌は深く主に青色粘板岩とミカ(雲母)で構成されており、大変水はけの良い場所です。
シュペートレーゼに使用する葡萄はカビネットよりも古く、平均樹齢は40年です。
収穫は10月初旬から中旬に行います。
アルコール発酵は基本的に天然酵母を使用し、モーゼルの伝統的な大樽、1000Lのフーダーで行います。
熟成もフーダーで8ヶ月行います。
白い花の薫り高いアロマに、佐藤がけの黄色いフルーツが感じられます。
洗練された酸と果実味が非常にバランスよく調和しています。
おコチ良い甘さがある余韻には、ミネラルの要素が感じられます。
3,850円(本体価格3,500円)