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【Château La Brande:シャトー ラ ブランド】


シャトー ラ ブランドは、フロンサックのサイヤン村に位置しています。2017 年からブノワ ソーリと妻のモーが所有者とな り、長年の夢だったワイン造りを始めました。
彼らが目指すのは、「自分達が飲んで幸せになれるワイン」です。また、実際にワイ ンを飲む人々が何を求めているかを知ることが大切だと考えています。
果実味が豊かで、飲み進みやすく、早いうちでも美味しく 飲め、また同時に長期熟成のポテンシャルを高く持つワイン。
ボルドーの伝統である、複数品種のブレンドによるワインよりも、 他とは一味違った、単一品種による独自の個性を持ったワインに力を入れていきたいと考えています。
以前のオーナーが 2009 年からオーガニック栽培に転換しており、2015 年に正式な認証を取得しました。
シャトーの歴史は古く、 最初の葡萄は 1730 年に植えられました。
葡萄畑は 18ha あり、その内 7ha が AOC フロンサック、11ha が AOC ボルドー シュ ペリュールで、粘土石灰質土壌の日当たりのよい南向きの斜面に広がっています。
メルロ、カベルネ フラン、セミヨン、ソーヴィ ニヨン グリの 4 種類の葡萄を栽培しています。
この場所では昔から非常に優れたワインが造られており、数々のコンクールでの 受賞歴があります。
その中で最も古いものは、1906 年のパリ農産物コンクールでの金賞です。

異色の経歴を持つブノワが掲げるワイン造りの哲学
オーナーのブノワは 1970 年生まれです。かつてはアマチュアのラグビー選手として活躍し、2012 年には大西洋を手漕ぎボートで単身横断に成功するなど、非常に多彩な経歴を持っています。
木造 住宅の建築士としての仕事もしていました。カオール出身で、周囲をワイナリーに囲まれた中心地 に家がありました。
とても美しい葡萄畑の景色、故郷の景色が大好きでしたし、葡萄樹もワインも 好きでしたが、ワインメーカーの家系ではありませんでした。
ブノワにとって、ワイン造りは芸術 のようなものです。
彼はワイン造りについて、「美しい葡萄畑の景観の中で、自然の声を聴きなが ら、自分の想いをワインという形で、自分の手で造り出していく」ということだと考えています。
妻のモーは、「ブノワはとても繊細で、情熱いっぱいの人です。そういった美しさを閉じ込めたよ うなワインを造りたいという考えを持っています」と話してくれました。
そんな彼のモットーは、 「不可能はない」です。
また、ワイン造りの哲学は、「良いワインは良い葡萄がなければできない。 良い葡萄があれば、少しだけ、良いワインを造るのが簡単になる。しかし、良い葡萄さえあれば良 いワインが出来るというわけではない」というものです。

「自然にあらがうことは出来ない。 ワイン造りは自然に寄り添って行わなければならない」
ブノワとモーの二人にはワイン造りの経験は無かったため、まったくのゼロか らのスタートでした。
最初の 1 年間は前のオーナーから、葡萄の育て方、畑の 特徴、天候条件、醸造の方法など、全てのノウハウを学びました。
2017VT は、 自分達だけでワインを造った最初のヴィンテージでしたが、不運にも春に大規 模な霜の害を受け、何と生産量の 90%を失ってしまいました。
しかし、この失敗から多くのことを学んだと言います。「自然にあらがうことは出来ない。 自然に寄り添って行わなければならない」。

二人は、こうした気候変動の影響を考え、それまでのやり方を変えることにしました。

@ メルロよりも晩熟なカベルネ フランは、春の遅霜の影響を受けにくく、強い日照にも耐 性があるため、カベルネ フランの栽培面積を増やしました。
A 畑を耕すのを止め、畝の間に草を生やしておくことで土壌の水分の蒸発を防ぎます。ただ し、草は伸びすぎないように短くカットします。また畑が斜面にあるため、草を生やして おくことで、雨が降った時の土壌流出を防いでいます。
B 葡萄の房のまわりの葉落としを止めました。葡萄が強い日差しで焼けてしまわないよう、 葡萄の葉で陰を作っています。こうすることで葡萄の糖度が上がり、アルコール度数が高 すぎるワインにならないようにバランスを取っています。
C 以前は冬に剪定していましたが、時期を遅らせることで、春の遅霜の被害を受けにくくし ています。2022 年は 4 月初旬に剪定を行いました。

他にも 2018 年から、ボトル、ラベル、カートンなどはリサイクルの資材を使い始めました。
また、銅の使用量 を制限し、海藻由来のものに変えています。
また畑の周辺環境の生物多様性を豊かにするため、畝の間に草を生やし緑肥とし、ミツバチの巣箱やコウモリの巣箱を設置しました。
また同じ年に HVE(Haute Valeur Environnementale)認証のレベル3を獲得しています。
「私たち自身が住んでいる環境なので、畑がオーガニッ クだということは大事です」とモーは話します。



また、自然環境への新たな取り組みとして、「レ ココット ド ラ ブランド」 というプロジェクトを行っています。
移動式の鶏小屋でニワトリを飼育しな がら、除草と土壌改良を行うという取り組みです。
日中はニワトリを畑に放 し、草や虫を食べてもらいながら、くちばしや足で土を掘り返してもらいま す。
ニワトリの糞は土壌の栄養にもなります。ニワトリは軽いため土を踏み 固めることもありません。
野生動物から守るために、夜には鶏小屋に返しま すが、また次の朝には別の区画に鶏小屋ごと移動させます。
さらに、ニワト リが生んだ卵はシャトーで販売しています。


収穫は主に機械で、一部の区画は手摘みで行っています。
醸造にはコンクリートタンクと、一部のワ インでフレンチオーク樽を使用します。
樽は新樽と1回使用樽で、比率はヴィンテージによって異な ります。
また、クレマンにはステンレスタンクを使用します。
2020 年からは、熟成容器としてアン フォラも使用し始めました。
すべてのワインに対し、発酵中は SO2 を添加しません。
一部のワインは 最初から最後まで SO2ゼロで造っています。
発酵が問題なく順調に進むように選別酵母を使用して います。





FC−565 2018 Château La Brande Rouge Reserve Cabernet Franc
シャトー ラ ブランド ルージュ レゼルヴ カベルネ フラン 750ml  
《赤》【フルボディ】フランス/ボルドー/A.O.C.フロンサック
葡萄品種:カベルネ フラン
熟成:フレンチオーク樽で24ヶ月
オーガニック認証:ユーロリーフ、HVE

畑は粘土石灰質土壌の南向きの斜面にあり、平均樹齢は 50 年以上です。
除梗後、 26 度に温度コントロールしたコンクリートタンクで約 20 日間発酵させます。
熟成はフレンチオーク樽(新樽と 1 回使用樽)で 24 ヶ月行います。
しっかりと 濃い赤色、樽からの心地よいトーストの香り、カシスやブラックベリーなど黒い 果実の豊かなアロマにシナモンを思わせる甘いスパイスの要素が混ざります。
程よいボディがあり、タンニンはこなれていて調和のとれたフィニッシュです。

     4,620円(本体価格4,200円)








FC−564 2018 Château La Brande Rouge Reserve Merlot
シャトー ラ ブランド ルージュ レゼルヴ メルロ 750ml  
《赤》【フルボディ】フランス/ボルドー/A.O.C.フロンサック
葡萄品種:メルロ
熟成:フレンチオーク樽で20ヶ月
オーガニック認証:ユーロリーフ、HVE

畑は粘土石灰質土壌の南向きの斜面にあり、平均樹齢は 50 年以上です。
除梗後、 26 度に温度コントロールしたコンクリートタンクで約 20 日間発酵させます。
熟成はフレンチオーク樽(新樽と 1 回使用樽)で 20 ヶ月行います。
濃いルビー レッド。砂糖漬けのチェリーやキルシュのアロマと樽からの心地よいトースト の要素がバランス良く混ざり合っています。
口に含むと最初に甘い果実のア タックがあり、集約がありながらなめらかで素晴らしく調和がとれています。

     4,620円(本体価格4,200円)








FC−563 2018 Château La Brande Rouge Tradition Merlot
シャトー ラ ブランド ルージュ トラディション メルロ 750ml  
《赤》【フルボディ】フランス/ボルドー/A.O.C.フロンサック
葡萄品種:メルロ
熟成:コンクリートタンクで20ヶ月
オーガニック認証:AB,ユーロリーフ、HVE

ラベルには品種の表示はありませんが、このワインは樹齢の古いメルロ単一で仕込んだ、生産者のこだわりが詰まった キュヴェです。
醸造過程では SO2 を添加していません。
輝きのあるルビーレッド。新鮮なカシスのアロマに加え、ペッ パーや甘いスパイスの要素が混ざります。
口に含むとしなやかなアタックがあり、程よいボリュームがあり、余韻には心 地よいタンニンが感じられます。
畑は粘土石灰質土壌の南向きの斜面にあります。
平均樹齢は 40 年です。収穫した葡萄 は除梗します。
発酵は 26 度に温度コントロールしたコンクリートタンクで約 20 日間行います。
熟成もコンクリートタ ンクで 20 ヶ月行います。

                2,970円(本体価格2,700円)







FC−562 2016 Château La Brande Rouge Tradition 
シャトー ラ ブランド ルージュ トラディション 750ml  
《赤》【フルボディ】フランス/ボルドー/A.O.C.フロンサック
葡萄品種:メルロ70%、カベルネ フラン30%
熟成:コンクリートタンクで約18ヶ月
オーガニック認証:AB,ユーロリーフ

メルロを主体に、カベルネ フランをブレンドした伝統的なスタイルのキュヴェです。
シャトー ラ ブランドがリリー スする A.O.C.フロンサックのワインの中で、最も気軽に楽しめるクラスのワインとなっています。
醸造過程では SO2 を 添加していません。
新鮮な赤い果実のアロマに加えブラックベリーやカシスの要素が混ざります。
非常にしなやかな口当 たり、洗練されたタンニンが感じられます。
畑は粘土石灰質土壌の南向きの斜面にあります。
葡萄の平均樹齢は 40 年で す。収穫した葡萄は除梗します。
発酵は 26 度に温度コントロールしたコンクリートタンクで約 20 日間行います。
熟成 もコンクリートタンクで約 18 ヶ月行います。

               2,640円(本体価格2,400円)







FC−757 2021 Château La Brande Rouge 
シャトー ラ ブランド ルージュ 750ml  
《赤》【フルボディ】フランス/ボルドー/A.O.C.ボルドー シュペリュール
葡萄品種:メルロ50%、カベルネ フラン50%
熟成:コンクリートタンクで12ヶ月
オーガニック認証:AB,ユーロリーフ

シャトー ラ ブランドのワインのスタイルと品質の高さを、リーズナブルに楽しめる A.O.C.ボルドー シュペリュー ルのワインです。
メルロとカベルネ フランを 50%ずつブレンドしています。
醸造の最初から最後まで SO2 は一切添加 していないため、ラベルには「SANS SOUFRE AJOUTE(サン スフル アジュテ:亜流酸無添加)」の記載があります。
輝きのあるルビーレッド。酸と熟した果実味が素晴らしく調和しています。
畑は粘土石灰質土壌の南向きの斜面にあります。
葡萄の平均樹齢は 25 年です。収穫した葡萄は除梗します。
発酵は 26 度に温度コントロールしたコンクリートタン クで 25 日間行います。熟成もコンクリートタンクで 12 ヶ月行います。

                2,750円(本体価格2,500円)








FC−560 N.V. Perle de la Brande Cremant de Bordeaux
ペルル ド ラ ブランド クレマン ド ボルドー 750ml  
《白》【辛口・スパークリング】フランス/ボルドー/A.O.C.クレマン ド ボルドー
<瓶内二次発酵>
葡萄品種:セミヨン、ソーヴィニヨン ブラン、グリ
オーガニック認証:AB,ユーロリーフ

セミヨンとソーヴィニヨン グリのブレンドによる、伝統的な瓶内二次発酵によるスパークリングワインです。
年間生 産量は約 5,000 本と非常に少なくなっています。
輝きのあるゴールデンイエロー、繊細な泡立ちがあります。
フローラ ルでデリケートなアロマの中にかすかにアカシアの花、白桃やハチミツの要素がアクセントを与えています。
非常にき め細かな泡立ち、アカシアの花や白桃、ハチミツを思わせる繊細なアロマ、とてもクリーミーで滑らかな口当たりです。
程よいボディが感じられ、フレッシュでフルーティな余韻があります。
畑は南向きの斜面、粘土石灰質土壌です。葡萄 の平均樹齢は 25 年です。
収穫は手摘みで行います。ベースワインの発酵はステンレスタンクで 14 度の低温で約 15 日 間行います。
その後、ボトルに移し、瓶内二次発酵を行います。澱と共に 9 ヶ月熟成させています。

                3,300円(本体価格3,000円)