ワインショップ飛附屋トップスペインワイン・フミーリャファン ヒル

【Juan Gil:ファン ヒル】


    
 1916年にフアン・ヒル・ヒメネスによって設立され、4世代に渡ってワインを造り続けるフミーリャを代表するボデガ。夏は40度に達するほど暑く、冬はしばしば氷点下に見舞われるほど寒さが厳しい大陸性気候のフミーリャは、年間3000時間もの日照時間に恵まれるが、降水量はわずか300mmと非常に乾燥した土地である。フミーリャの街から10km離れた地、テルミノ・デ・アリバ(『天井の果て』の意)に、醸造スタッフ自ら設計に関わってセラーを新設。海抜は700mと、フミーリャで最も高い場所であるが故にその名で呼ばれており、何世紀にもわたってワイン造りが行われている歴史ある地所である。

セラー周辺、海抜700-850m地点に広がる畑の土壌は、その厳しい自然条件ゆえに、石がゴロゴロとした砂っぽい石灰質で痩せている。土地固有のブドウであるモナストレルは、古樹では樹齢40年を超え、若樹ではモナストレルに加え、シラー、カベルネ、メルロー、プティ・ヴェルド等のフランス系品種も栽培されている。どのブドウもこの痩せた土壌に相性が良く、厳しい環境の中で収量は自然と制限され、粒の小さいブドウからはフルボディで香り高く、色調、アロマ共にリッチなワインが生まれる。土地の性格をそのまま引っ張り出してきたようなワインは、スパイスとフルーツのニュアンスに溢れ、また、畑の海抜が高いため、凝縮感だけでなくエレガンスも備える。 

ボデガの4代目ミゲル・ヒルはフミーリャの伝統を守る昔ながらのワインメーカーである一方、現代スペインワインの立役者でもある。スリー・リバーズを手掛ける天才醸造家クリス・リングランドを醸造監修に迎え、スペイン最高峰のワインを目指した壮大なプロジェクト、『エル・ニド』では、彼自身がオーナーを務め、見事フミーリャのポテンシャルと、モナストレル本来の質の高さを世界に知らしめた。

2003年よりフアン・ヒルで醸造担当として手腕をふるうのは、「リッチで、フミーリャのキャラクターが詰まった赤を造らせればトップクラス」と名高い醸造家、バルトロ・アベリャン。この地の気候、テロワール、ブドウをこよなく愛する彼らのワインには、ロバート・パーカーも「魅力的な高品質ワインを、驚くべき価格で世に送り出している」と賛辞を送っており、上級キュヴェのシルバー・ラベルを「価格が5倍の一流ボルドーにも引けをとらない」と絶賛している。


2017  4 Meses SAKURA
クアトロ メセス
 “サクラ” 750ml   

産地 D.O. Jumilla
ブドウ品種 モナストレル100%
熟成 フレンチオークとアメリカンオークのバリック4ヶ月
評価 ギア・ペニン91
アルコール度数 15%

バリック4ヶ月熟成なので、その名も”4 Meses(=4ヶ月)”。シルバー・ラベルと同じ畑から造られたフアン・ヒルの新たなワイン。
色の濃いチェリーやプラムのジャムに黒系スパイスやスモークのヒント。
滑らかな完熟果実がアタックから感じられ、細かなタンニンとオークのニュアンスの骨格が味わいをしっかりと支えている。
オークのニュアンスに彩られたフアン・ヒルの濃厚な果実感が堪能できる。
オーナー、ミゲル・ヒル氏はワシントンで初めて桜並木を歩いたときに、その美しさに心から感動しました。
そして、約100年前から所有しているファン・ヒルの葡萄畑が広がる丘の名前は、Cerezo(スペイン語で桜の意)であることに深い縁を感じ、
スペインに戻った彼は桜を植えてしまった。
『桜』は、ファン・ヒルに撮って特別な存在となりました。

    2,310円(本体価格2,100円)

ごめんなさい、只今品切れ中(2021年3月17日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。

   
1本入れ専用手提げ袋が付いています。