ボデガス カステロ デ メディナは、カスティーリャ イ レオン州の州都バリャドリードで1996年に設立されました。オーナーの一人で物理学者だったエンリケ
ベセリール ブスタマンテ（左の写真）が数人のパートナーと共に、1994 年に160ha の畑を購入、1996 年にセラーが完成し、ワイン生産を開始しました。ルエダの伝統的なワイン造りの手法と最新の設備と技術を融合させ、モダンなスタイルのワインを生み出しています。エンリケの一族はカスティーリャ イ レオンに住んでいて、200 年前から一家の所有する畑で葡萄を栽培していましたが、自家消費用のワインを造るだけで葡萄は他へ売っていました。1990 年にエンリケは自社畑から造るワインを商業的に売り出したいと考え、ベセリール家の畑のある場所から50ｋｍほど南にあるヴィラヴェルデ デ メディナ村に土地を購入し、カステロデ メディナを立ち上げました。（ベセリール家の畑は、20 世紀初頭のフィロキセラによる壊滅やスペイン内戦によって一時は放置されていましたが、60 年代に一家が再び畑を開墾し、現在も葡萄を育てています。以前と同様に自家消費用と他へ販売するための葡萄を栽培していますが、カステロ デ メディナのワインには使われていません。）
畑は標高750〜800ｍの高台に広がっており、平均樹は20〜25 年。このエリアは、大陸性気候の影響を受け、長く寒い冬がある一方、春は短く、夏は暑く乾燥しています。畑の土にはカルシウムやマンガンが豊富で、石が多く見られます。通気性がよく、たいへん水はけのよい土壌で葡萄栽培には理想的です。
現在、畑は栽培責任者1 名と5 名のスタッフで管理をしています。醸造は、二人の女性ワインメーカー、カルメン ブランコ マルティンとサラ ロマン ド カレが務めています。カルメンは、サラマンカ大学の農業技術科を卒業後、リオハ大学とアリカンテ大学で醸造学を学び、その後、スペイン国内の数々のボデガやまたニュージーランドのモートン エステートで醸造と栽培の経験を積みました。サラは、サラマンカ大学で化学を、バリャドリード大学で醸造学を学んだ後、トロのボデガやカスティーリャ イ レオンの研究機関で働いた後、カステロ デ メディナで活躍しています。
カステロ デ メディナのワインは、｢ワインアドヴォケイト」や「ペニンガイド」で、そのコストパフォーマンスの良さを高く評価されています。
１００％自社葡萄へのこだわり
現在、栽培面積は196ha に増えましたが、すべて自社畑です。オーナーのエンリケが、自社の所有する畑に隣接するボデガでワインを造りたいと考えているためです。現在、ルエダには40 以上の生産者がいますが、100％自社畑の生産者は全体のわずか1 割のみです。品質を保つために厳しい収量制限を行なっており、実際に瓶詰めするのは全体の60％、残りは他へ売ってしまいます。
ワインメーカー サラ ロマン ド カレ
葡萄はスタンダードクラスは機械で摘み取り、上級クラスは手摘みで行うよう心がけています。
日中の気温が２５〜２８度になるため、収穫は摘み取った葡萄が酸化しないように夜１１時〜翌朝８時までに行います。
雨が非常に多いエリアで病害等の対策が非常に難しいですが、農薬は使用しないように心がけています。
セラー無いには巨大なタンクが並んでいます。
品種別にタンクに入れ、発酵には天然酵母を使用します。
１６〜１７度で３週間発酵させます。
１６〜１７度の低温で発酵させることで、葡萄我も強い香りが得ることが出来ます。
その後、そのまま澱とともに低温（−２〜３度）を保ちながら寝かせて酒石酸の結晶を取り除きます。
澱引きをして、ステンレスタンクに移します。
澱を取り出した果汁はバルクで売ってしまいます。
オーダーにあわせて瓶詰めするので、それまでステンレスタンクで保存します。
これは瓶詰め後もボトル内でフレッシュな状態を長くキープ出来るようにするためです。
２０１５年ヴィンテージからアンフォラ（写真）で熟成したワイン造りを検証しています。
ローマ時代から伝わる伝統的な熟成方法で、カステロ デ メディナにとっては新たな試みです。
まだ商品化には至っておりません。
白ワイン用の樽庫（写真右）。
フェルメンタド エン バリッカは樽で発酵させるため、フレンチオークの新樽を使用します。
樽の焦がし具合は軽めのものです。
６ヶ月の熟成期間を終えると樽を一度空にして、そこにセレクシオナーダを入れて３ヶ月熟成させます。
ベルデホを８５％使用しているので、ルエダ ベルデホを名乗ることが出来ます
Ｓ−１６３ ２０１９ Ｒｅａｌ Ｃａｓｔｅｌｏ
レアル カステロ ７５０ｍｌ 
《白》【辛口】等級：D.O.ルエダ
葡萄品種：ヴェルデホ（85％）、ソーヴィニヨン ブラン（15％）
輝きのあるグリーンがかった麦わら色。
新しく刈ったばかりの草、フェンネル、藁、リンゴのアロマと同時に、
バナナやパイナップル、パッション フルーツなどトロピカルフルーツの香りが混ざります。
バランスがよく生き生きとした口当たりがあり、長い余韻はとてもフレッシュな印象です。
１，５４０円（本体価格１，４００円）
ＷＡＷＷＪ（世界ワイン＆スピリッツ ライター＆ジャーナリスト協会）が選ぶベスト ベルデホに、３回も選ばれています
Ｓ−１６４ ２０２２ Ｃａｓｔｅｌｏ de Ｍｅｄｉｎａ Ｖｅｒｄｅｊｏ
カステロ デ メディナ ベルデホ ７５０ｍｌ 《白》【辛口】等級：D.O.ルエダ
葡萄品種：ヴェルデホ（100％）
透明感のある金色がかった麦わら色。
刈ったばかりの草やアニス、フェンネル、麦わらのアロマの中にかすかにリンゴの香りが混ざっています。
ふくよかで力強く、フレッシュで非常にバランスがとれています。持続性のあるフィニッシュです。
10 年が「ペニンガイド2012」で90 点
１，９８０円（本体価格１，８００円）
ＷＡＷＷＪが選ぶベスト ソーヴィニヨン ブランに２回選ばれています
Ｓ−１７９ ２０１９ Ｃａｓｔｅｌｏ ｄｅ Ｍｅｄｉｎａ Ｓａｕｖｉｇｎｏｎ Ｂｌａｎｃ
カステロ デ メディナ ソーヴィニヨン ブラン ７５０ｍｌ 《白》【辛口】等級：D.O.ルエダ ソーヴィニヨン
生産者：ボデガス カステロ デ メディナ
葡萄品種：ソーヴィニヨン ブラン（100％）
樹齢：４０年以上
ソーヴィニヨン ブラン100％を使用すると、D.O.ルエダ ソーヴィニヨンを名乗る事が出来ます。
クリーンで透明感のある金色がかった淡い麦藁色。生き生きとして、バナナやパイナップルなどのトロピカル フルーツの香りがあります。
スムーズで、新鮮な味わい。心地よい感覚と長い余韻があります。
１，８７０円（本体価格１，７００円）
参考 ２０１５年ヴィンテージ
「ペニンガイド ２０１７」で８９点、「セマナ ヴィティヴィニコラ ガイド２０１６」で９４点、「ギア デル ビノ コティディアノ ２０１６−２０１７」で９１点
「ジャパン ワインチャレンジ ２０１６」で金賞、「コンクール インターナショナル セレクション モンディアル デ ヴァン ２０１６」で金メダル
「プレミオス バッカス ２０１６」で銀メダル、「サクラ アワード ２０１６」で金メダル、「ムンドス ヴィニ ２０１６」で銀メダル、
カストロ デ メディナで唯一樽発酵、樽熟成させた、しっかりとした骨格のあるベルデホ
Ｓ−１６５ ２０１３ Ｃａｓｔｅｌｏ Ｎｏｂｌｅ
カステロ ノーブレ ７５０ｍｌ
《白》【辛口】等級：D.O.ルエダ
葡萄品種：ヴェルデホ（85％）、ソーヴィニヨン ブラン（15％）
発酵、熟成ともに樽を使用、熟成は6 ヶ月行ないます。グリーンがかったゴールデンイエロー。
樽熟成によるバニラや新鮮な木の香り、刈ったばかりの草や麦わら、フェンネル、そしてアニスのアロマが広がります。
口当たりはまろやかでとてもスムーズ、素晴らしくバランスがとれています。
長い余韻があり、しっかりとした骨格が感じられます。
08 年が「コンクール モンディアル ド ブリュッセル2011」でゴールドメダル。
２，３１０円（本体価格２，１００円）
「ペニン ガイド２０１６」９２点／★★★★★
「サクラアワード ２０１５」ゴールドメダル受賞
サクラアワードの受賞は２０１３年ヴィンテージです
現在のトレンドの、あまり樽感が強すぎないバランスのとれたワインをイメージ
Ｓ−２２５ ２０１４ Ｃａｓｔｅｌｏ de Ｍｅｄｉｎａ Ｖｅｍｄｉｍｉａ Ｓｅｌｅｃｃｉｏｎａｄａ
カステロ デ メディナ ベルディミア セレクシオナーダ ７５０ｍｌ 《白》【辛口】国／生産地域：スペイン／Ｄ．Ｏ．ルエダ
生産者：カステロ デ メディナ
葡萄品種：ベルデホ
Ｄ．Ｏ．ルエダのワインは若い樹齢の葡萄でフレッシュなタイプが、もしくは樽で熟成させたスタイルが多いですが、
このワインはその中間を意識して造られました。
熟成はバリックで３ヶ月行います。
輝きのある麦わら色。白い花や干し草、シトラス、シロップ漬けのフルーツなどの香り。
繊細で心地よい酸と果実のおいしさが広がります。
２，５３０円（本体価格２，３００円）
“ＭＵＮＤＵＳ ＶＩＮＩ ２０１５ （ムンドゥス ヴィニ）”金賞受賞
Ｓ−２６４ ２０２０ Ｃａｓｔｅｌｏ Ａｆｒｕｔａｄｏ Ｔｅｍｐｒａｎｉｌｌｏ
カステロ アフルタード テンプラニーリョ ７５０ｍｌ 《赤》【ミディアムボディ】国／生産地域：スペイン／ピノ デ ラ ティエラ
生産者：カステロ デ メディナ
葡萄品種：テンプラニーリョ１００％
葡萄の樹齢は 23〜28 年、仕立てはダブル コルドンです。
収穫した葡萄 は除梗せず房のまま密閉式のステンレスタンクに入れ、セミ マセラシ オン カルボニックを 3 日間行い、フルーティでフレッシュなアロマを 抽出します。
少し紫がかった濃いチェリーレッド、ラズベリーやブラッ クベリー、チェリーのフレッシュなアロマにスミレやスイセンの花、リ コリスのアロマが混ざります。
口に含むとレッドベリーやブラックベ リーの果実のフレイバーが感じられます。心地よい酸があり、非常にバ ランスのとれた柔らかな味わいです。
8?10度に冷やしていただいてもアロマ は失われず、このワインの美味しさが十二分に味わえます。
１，６５０円（本体価格１，５００円）
