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1789年創業のマルケス・デル・テアル・テソーロは,スペイン最古のシェリー・ハウスの1つで,バルデスピーノ,ラ・ヒータも傘下に入るグルポ・エステベスに名を連ねる。シェリーの中心,ヘレス・デ・ラ・フロンテラに550haの畑(南向き,平均樹齢30年超)を所有している。ヘレス・デ・ラ・フロンテラは平坦で標高は低いが,グルポ・エステベスが所有する畑(マルチャヌド,ビルバイナ,アニア)は最も高台にあり,年間290日を数える晴天がもたらす日照をふんだんに浴びると同時に,大西洋からの湿気を含んだ風が夏の強烈な乾燥からブドウを守っている。古い伝統を尊重しつつ,革命的なワイン造りに取組む。
レアル・テソーロの哲学は,古い伝統を尊重しつつ最新技術を駆使したワイン造りを行うこと。例えば,ワインを熟成する際ゲノム音楽を聞かせるなど,革命的なワイン造りに取り組んでいる。
特に注目したいのは、低ヒスタミンのフィノ“ティオ・マティオ”。ヒスタミンとはお酒や食物に含まれる科学物質で,過剰摂取により頭痛を引き起こす恐れがある。
フィノ“ティオ・マテオ”に含まれるヒスタミンの量は,平均値の100分の1以下。それ故,シェリーを愛するスペイン人が好んで飲むようになった。
シェリーは白ブドウのみで造られる。辛口はパロミノ種,極甘口はペドロ・ヒメネス種,あるいはモスカテル種から造られる。
醸造は,基本となる辛口のワインの場合,パロミノ種を使い,通常の白ワイン同様,まず,アルコール発酵を行う。続いてソブレタブラという樽に移す。
600リットルの樽に500リットルのワインを入れ,ブランデーの添加を行う,空気に触れた状態で2週間から3年に及ぶ熟成の過程に入る。
◆ソレラ・システムについて◆
ソレラ・システム=エル・システマ・デ・クリアデラ・イ・ソレラ)は,シェリー独特の熟成方法。出荷,あるいは瓶詰めの際,熟成させたシェリーを全量抜き取らず,少なくとも2/3は樽に残しておく。
そして,抜いた分と同僚の熟成途上のシェリーを注ぎ足す。こうして新たに注ぎ足された樽のシェリーが,再び出荷の時期を迎えるまで熟成させることにより,常にその個性や持ち味を保つようになる。
◆スペインを代表するアーティスト、偉大なフラメンコ・ダンサー、ローラ・フローレスが愛したフィノ◆
ヘレス・デ・ラ・フロンテラ出身の偉大なアーティスト,ローラ・フローレス。彼女はフラメンコ・ダンサーであり,歌手,そして女優だった。
ジプシー出身で貧困に喘ぎながらもフラメンコへの情熱を捨てなかったローラの一生は映画化されている。
リリースしたレコードは50を数え,数本の映画に主演。また,アンダルシア美人の伝説的ダンサーとして語り継がれており,
2005-2006年にかけてバレンシアFCの監督を務めたキケ・サンチェス・フローレスの伯母としても知られている。
グルーポ・エステベスの創設者,ホセ・エステベスはローラ・フローレスの親しい友人で,1995年に彼女がこの世を去ると,
スペイン政府関係者や文化人に声をかけ,ティオ・マテオのワイナリーで葬儀を執り行ったという。
そして,1999年6月5日,ローラの夫でギタリストのアントニオ・ゴンザレスと彼女の姉妹がワイナリーを訪れ,
ローラの銅像の除幕式を行った。
こうして,ティオ・マテオはLa Bodega de Lola=ローラのワイナリーと呼ばれるようになり,
スペイン国内はもちろん,世界30カ国以上で知られるブランドとなった。
N.V. Manzanilla la Bailaora
マンサニージャ “ラ・バイラオーラ” 750ml
《白》【辛口】D.O.ヘレス
葡萄品種:パロミノ100%
アルコール度数:15%
港町,サンルカール周辺で造られるフィノ・タイプのシェリー。
独特のミネラル感とワインのようにクセのない味わいで最も万人に愛されているワイン。
カルメンにも登場するこのシェリーは,極めて辛口。食事にも良く合う,使い勝手の良いシェリー。
2,970円(本体価格2,700円)
N.V. Fino Tio Mateo
フィノ“ティオ・マテオ” 750ml
《白》【辛口】D.O.ヘレス
葡萄品種:パロミノ100%
アルコール度数:15%
発酵中に生成されるシェリー特有のフロールと呼ばれる酵母膜を保つよう,アルコール度数を16%以下に調整。
このフロールによって酸化が抑えられ,透明ですっきりとした辛口に仕上がる。
頭痛の原因になるヒスタミンの含有量が極めて低い。
上品なハーブとオークを感じる刺激的なアロマ。
ドライですっきりとしており,心地よい味わい。
『ペニン・ガイド』 ★93点
『ワイン・アドヴォケイト』 ★91点
・・・“ティオ・マテオ”は,叔父マシューの意。アルバリサ土壌で育ったパロミノ種から造られ,酵母の下で6年間熟成されたワイナリーの看板商品。
明るい麦藁色,控えめでやや果実味のあるノーズから,比較的若いワインであることがわかる。
おそらくワインが開くには空気をアエレーションが必要。
バランスの取れた酸,フィネス,凝縮感が感じられ,ドライでビターな余韻が充実している。
マルケス・デル・レアル・テソーロは,同名の侯爵によって1904年に設立された古いワイナリーだが,
近代の功績は採掘事業で財をなしたシェリー愛好家のヘレサーノ,ホセ・エステベスが買収した1982年に始まった。
彼は一時期小さなアルマセニスタを所有していたが,マルケス・デル・レアル・テソーロを買収したことにより,
現在のバルデスピノやラ・ギータなど合計800ヘクタールの畑を含むエステベス・グループが始まった。
彼らは,Marco de Jerez マルコ・デ・ヘレスで最も広い畑を所有している。
3,300円(本体価格3,000円)
N.V. Amontillado del Principe
アモンティリャード “デル・プリンシペ” 750ml
【辛口】D.O.ヘレス
葡萄品種:パロミノ100%
アルコール度数:18.5%
フィノと同じ製法で造り始め,3-4年熟成させた後,更に18.5%までアルコール度数を引き上げて作られるシェリー。
この段階でフロールが壊れるため酸化が始まり,フィノより濃厚な味わいに仕上がる。
フィノを老熟させ,古酒のような琥珀色と味の深みを生み出した中辛口のシェリー。
フィノの特徴とヘーゼルナッツの香りを持つエレガントな逸品。
『ペニン・ガイド』 ★93点
『ワイン・アドヴォケイト』 ★91点
・・・アモンティリャード・デル・プリンシペはパロミノ種に由来し,ステンレスで発酵,フロールの下で8年寝かせ,さらに8年間酸化熟成させる。
深い琥珀色を呈していて熟成感があり,薬のようなタッチがある。
ロースト・ナッツとニスのノーズの上に,アプリコットやイチジクが感じられる。
口内は非常にドライで,ミディアムからフル・ボディ。
すべての要素が詰まった素晴らしい凝縮感。
大変バランスが良い。
若いワインと古酒,ビオロジックと酸化熟成とのあいだの見事な調和を示している。
4,950円(本体価格4,500円)
N.V. Oloroso Almirante
オロロソ “アルミランテ” 750ml
【やや辛口】D.O.ヘレス
葡萄品種:パロミノ及びペドロ・ヒメネス
アルコール度数:18.5%
これはフロールが生成されなかった,あるいは人為的に生成を阻止し,造られたシェリー。
このオロロソは腐敗防止のために18%までアルコールが添加される。
そこから空気に触れさせながら,酸化熟成させたもの。
アモンティリャードより酸化熟成した濃厚な色調で,豊満な味わいが楽しめる。
『ワイン・アドヴォケイト』 ★89点
・・・ステンレスで発酵。完全に蓋の開いたオーク・バレルで17年間酸化熟成させる。
ヘーゼルナッツやトフィー,アプリコットの甘露煮の精密なアロマのある,クリーミーで香り高く,新鮮なノーズガある。
口内では吹く札里新鮮さを加えた活発な要素が表現されている。
ドライで塩味のある余韻。これは良質で,豪華なオロロソ。
4,950円(本体価格4,500円)
N.V. Pedro Ximenez
ペドロ ヒメネス 750ml
【甘口】D.O.ヘレス
葡萄品種:ペドロ・ヒメネス100%
アルコール度数:17%
パロミノ種に由来する極甘口。
ブドウの収穫後に天日干しを行い,水分を飛ばして糖度を凝縮させ,干しブドウの状態になったものを圧搾,醸す。
ナッツとソレラの熟成香が感じられる甘味のあるアロマ。
黒蜜のように濃厚で,複雑な味わいの後,ナッツとニスのフレーバーが押し寄せる。
『ワイン・スペクテーター』 ★93点
・・・この品種のエレガントな表現。クリーンでフレッシュ。
中庸の重量感のなかに,生姜,バニラ,カラメルとイチジクのノート。
素晴らしいテクスチャー,そしてバランスの取れたハーモニー。
5,280円(本体価格4,800円)
N.V. Cream La Capitana DO Jerez
クリーム ラキャピターナ 750ml
【極甘口】D.O.ヘレス
葡萄品種:パロミノ100%
アルコール度数:17.5%
パロミノ種に由来。長期熟成させた辛口のオロロソと,天日干しを行い糖度を挙げた極甘口のペドロ・ヒメネスをブレンド。
熟した気品あるワインのアロマと,レーズンなどのドライ・フルーツやオークのヒントが印象的。
ヴェルヴェットのような舌触りでリッチ。
4,840円(本体価格4,400円)