ワインショップ飛附屋>フランスワイン>ドメーヌ・メイエ・フォンネ
(ドメーヌ・メイエ=フォンネの資料から抜粋)・・・・2004ヴィンテージの姓兆サイクルは平均そのもので、発芽が4月20日、また6月20日に開花を迎えた。ドメーヌでは7月および8月の天候と葡萄の生長を鑑み、葡萄果に凝縮感を持たせるためにリースリングとゲヴュルツトラミネールの区画の2/3についてグリーン・ハーヴェストを行った。9月は暑く、昼夜の気温差が葡萄果に素晴らしい糖分と酸をもたらした。9月22日にクレマン向けの葡萄を、そしてピノ・ブランやミュスカ、ピノ・ノワールの早熟なセパージュは10月4日に収穫を開始した。10月下旬は暑く、日照にも恵まれたため貴腐果の発生も見られ、ヴァンダンジュ・タルディーヴのロットも選果することが出来た。2004年は素晴らしいヴィンテージだ。ワインはバランスが取れており、フレッシュでフルーティー、しかも、ピュアな要素が溢れており、「アルザスらしい」ヴィンテージとなった。
(2006年1月)
「フェリックス・メイエは、熟成とエレガントの間でバランスを取りながら、
年々ドメーヌのワインを洗練させている。」 <ミシェル・ベタンヌ>
「若いフェリックスは、僅か数年でアルザスで確固たる名声を築き上げた。」
<レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス>
「才能に恵まれたレオナルド・ウンブレヒトの弟子。アルザスの希望の星。
このマティエールの魔術師に魅了されてみるべきである。」
<ゴーミョー・ワインガイド>
■ドメーヌ概要■
ドメーヌ・メイエ=フォンネは、コルマール Colmarの西5km西にあるカッサンタル村に本拠を置く家族ドメーヌ。Katzenthalカッサンタル、Ingersheimインゲルスハイム、Ammerschwihrアメルシュヴィール、Kientzheimキンツハイム、Riquewihrリクヴィール、 Colmarコルマール、Bennwihrベンウィールの7つのコミューンにテロワールの異なる35区画の畑を所有している。ドメーヌの葡萄栽培は5世代前に遡るが、ドメーヌ元詰めと直売を発展させたのは、現当主フェリックス・メイエ
Felix Meyerの父親の代から。1972年生まれのフェリックスは、マコンで技術のBTS(高等技術者免状 Brevet de Technicien
Superieur)を、そしてパリでは流通のBTSを取得。その後、アルザスのレオナール・ウンブレヒト、モレィ・サン・ドゥニのドメーヌ・デュジャック、ムルソーのドメーヌ・デ・コント・ラフォン、そしてグランジと双璧を成すオーストラリア最高峰のカルト・シラー、ヒル・オブ・グレースを生み出すHenschke
Vinyardsヘンシュケ・ヴィンヤーズといった超一流ドメーヌでの修行を経て、ドメーヌに参画した。「ルヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス」誌の1998年12月号において、当時26歳の若さで、「アルザスの希望の星」として紹介されたのを皮切りに、メイユール・ヴァン・ド・フランス(旧称クラスマン)、グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス、アシェット、ゴーミョーー、フルールスなどフランスの主要ガイドに毎年のように掲載され、今や押しも押されぬアルザスのトップ・ドメーヌの1つとなった。
N.V. Crémant d`Alsace Brut Extra
クレマン ダルザス ブリュット エクストラ 750ml
《白》【辛口】 生産者:ドメーヌ メイエ フォンネ
葡萄品種:オーセロワ(50%)、シャルドネ(20%)、ピノ・BUラン(20%)、ピノ・ノワール(10%)
僅かなドサージュで仕立てたアペリティフ向きの極辛口。
除梗せず、葡萄をそのまま空気圧圧搾機で時間をかけてゆっくりと圧搾し、36時間の前清澄。その後ステンレスタンクで温度を最大19度に管理しながら、約3週間かけて発酵。
その2週間後に澱引き。マロラクティック発酵は行わず、引き続きステンレスタンクで翌年の4月まで熟成させた後、瓶内二次発酵に移る。
熟成期間は12〜18ヶ月間。リュミュアージュ(動瓶)は全て手で行われ、5〜6週間かけて毎日8分の1ずつボトルを回転させていく。
質の高い葡萄を使用しているため、ドザージュは僅かな量(1リットル当り2g)しか行わない。
非常に上品でエレガントで繊細で、アペリティフに最適なワイン。発泡性は6気圧。
ブレンド比率: ピノ・ブラン60%、ピノ・ノワール20%、シャルドネ20%
現行ロットのデゴルジュマンは2007年5月。
ドメーヌのメイエ=フォンネのクレマン・ダルザスは、
フランスの各アペラションから品質と価格とバランスの高いワインをランク付けするガイド「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ア・プティ・プリ」の2007年版で3位、
2008年版で2位に格付けされたことが証明するように非常にコストパフォーマンスの高いキュヴェ。
3,960円(本体価格3,600円)
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ア・プティ・プリ」2010年版のコメント
第1位獲得!
繊細な泡と黄色い果物の香りを備えた、力強く、コクがあるこのワイン。フィニッシュはバランスがとれ、フレッシュで余韻も長い。
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ア・プティ・プリ」2008年版のコメント
2位!
ローブは上品な金色で、白い果物を思わせる香り。クリーミーな特徴と繊細な泡立ちの中に柔らかなマティーエルを感じる味わい。フィニッシュはバランスが取れ、フレッシュで余韻も長い。クラシックで上質なキュヴェ。
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ア・プティ・プリ」2007年版のコメント
3位!
もし、オーセンティックでフレッシュな果実味(リンゴや洋梨)のクレマンを探しているのなら、明確に醸された上品なこのキュヴェが喜ばれるだろう。どちらかと言うとアペリティフ向き。
ごめんなさい、只今品切れ中(2022年3月26日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
2018 Edelzwicker
エデルツヴィッカー 750ml
《白》【辛口】
葡萄品種:ピノ・ブラン67%、リースリング20%、ゲヴュルツトラミネール8%、ミュスカ5%
複数の区画(土壌:主に沖積土)で栽培されたブドウを丁寧に手摘みで収穫。ゆっくりと時間をかけて圧搾し、ステンレスタンクでアルコール発酵。その後、粗い澱を取り除き、引き続きステンレスタンクでシュール・リーの状態で熟成。ブレンドは圧搾後、アルコール発酵前の果汁の段階で行う。
フレッシュで繊細な香りを持ち、刻んだハーブのアロマが顕著。また微かな麝香の香りが感じられる。渇きを癒してくれるフレッシュな味わいのこのワインはドイツで非常に人気を博しているドメーヌで最も手頃なキュヴェ。
メイエ=フォンネのエデルツヴィッカーは、フランスの各アペラションから品質と価格とバランスの高いワインを格付けするガイド「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ア・プティ・プリ」の2007年版で、2005年物が見事第1位に輝いた。
2,750円(本体価格2,500円)
ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ア・プティ・プリ」2007年版のコメント
我々がエデルツヴィッカーの中で好むものの全てがある。白い果物やマスカットなどの新鮮なノート。上品で溌剌としたテクスチャー。微かに甘く、フレッシュな余韻がある。
ごめんなさい、只今品切れ中(2023年12月31日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
2014 Gentil
ジョンティ 750ml
《白》【辛口】
葡萄品種:リースリング45%、ミュスカ30%、ピノ・ブラン20%、ピノ・グリ5%
ジョンティ・ダルザスは、アルザスで高貴品種と見なされている(リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノ・ブラン)を最低50%以上ブレンドして造られるキュヴェ。
リースリングはフィネスを、ゲヴュルツトラミネールはスパイシーで馥郁たるアロマを、ミュスカは果実味をワインに与えてくれる。
ブレンドは圧搾後、アルコール発酵前の果汁の段階で行う。発酵、熟成ともにステンレスタンクで行う。
3,080円(本体価格2,800円)
芳醇でほのかにムスクとスパイスの香りが漂うワイン。豊満な口当たりで生き生きとした素晴らしいフィニッシュがある。純粋な喜びのワインで味わいは既に開いている。
2017 Riesring Réserve AOC Alsace
リースリング レゼルヴ 750ml
《白》【辛口】
葡萄品種:リースリング
花崗岩、沖積土、粘土石灰という異なる土壌で育まれたリースリングをアッサンブラージュ。
花やレモンのノートとミネラル香を発散し、果実味とミネラルを併せ持った典型的な辛口リースリングのスタイルのキュヴェ。
発酵と熟成はヴォージュ産オークの大樽で行う。アッサンブラージュは圧搾後、アルコール発酵前の果汁の段階で行う。
3,960円(本体価格3,600円)
2010 Pinot Noir Réserve Particulière
ピノ ノワール レゼルヴ パルティキュリエール 750ml
《赤》【ミディアムボディ】 生産者:ドメーヌ メイエ フォンネ
葡萄品種:ピノ ノワール
原料となるピノ・ノワールのヴィエイユ・ヴィーニュが上質であることが、このワインが放つ豊かな芳香で証明されます。
アルザスの花崗岩と石灰混じりの土壌で栽培されるピノ・ノワールの典型的な特徴である、ベリー系のフルーツを筆頭に、タバコやスパイスの香りが感じられます。
口の中に残る繊細なタンニンが肉料理を引き立てます。ワインは若いうちから美味しく飲むことができます。
主としてヴィエイユ・ヴィーニュ(花崗岩と石灰のテロワール)に由来するこのピノ.ノワールはアルザス風に醸造・熟成される。
100%除梗した後、ステンレスタンクで発酵を行い、その後、50%はステンレスタンクで、50%はアリエ産のバリック(古樽)でマロラクティック発酵と熟成を行う。
熟成期間は約10ヶ月。収穫の翌年の9月に瓶詰め。
花崗岩のテロワールに由来する特徴である赤い果物や香辛料の香りとともに非常に芳醇な香り。
味わいはエレガントで、アロマティック。肉料理と相性が良く、若い内から美味しく飲むことができる。
アルザス・ピノ・ノワールの典型的なスタイル。
4,180円(本体価格3,800円)
2022年1月22日、セラー内より発見
2009 Pinot Noir Elevé en pièce
ピノ ノワール エルヴェ アン ピエス 750ml
《赤》【ミディアムボディ】 生産者:ドメーヌ メイエ フォンネ
葡萄品種:ピノ ノワール
アメルシュヴィール村の粘土砂岩の区画に由来するピノ・ノワールをモダン・ブルゴーニュ風に醸造するキュヴェ。
葡萄の漿果全体を最大限に残すために、除梗は1房ずつ丁寧に手で行う。発酵はステンレスタンクで行い、1日2回の櫂入れと3週間のマセレーションを行う。
圧搾後、アリエ産のバリック(新樽比率25%)に移し、ドメーヌ・コント・ラフォンやドメーヌ・デュジャックから受け継いだ伝統への回帰であるシュール・リーの状態でマロラクティック発酵と熟成(ヴィンテージに応じて14〜18ヶ月)を行う。
無清澄、無濾過で瓶詰め。非常にピュアで新鮮な果物の香りと甘美でエレガントな味わい。
ややタンニンのあるフィニッシュが数年の熟成を可能にしてくれる。
4,428円(本体価格4,100円)
ごめんなさい、只今品切れ中(2018年10月1日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
2013 Riesling Grand Cru WineckSchlossberg
リースリング グラン・クリュ ヴィネック=シュロスベルグ 750ml
《白》【辛口】
葡萄品種:リースリング
カッサンタル村にあるグラン・クリュ<ヴィネック=シュロスベルグ>は、小さな谷間に位置するため卓越風の影響を受けることがない。
また南〜南東に面した斜面にあり、テュルクハイムと呼ばれる細かく砕解した雲母混じりの花崗岩土壌で形成されている。
グラン・クリュに相応しいテロワールとミクロ・クリマを享受する<ヴィネック=シュロスベルグ>の名声は古く、18世紀の文献にもその名が残されている。
このヴィネック=シュロスベルグの花崗岩土壌は、水はけに優れ、天候に恵まれた年よりも、やや雨の多い年の方が興味深いキュヴェを生みだす。
また、雲母が豊富な土壌であるため、ワインにより繊細さと豊かさが備わる。
つまり、リースリングはよりリースリングらしく、ゲヴュルツトラミネールはよりゲヴュルツトラミネールらしく、それぞれの品種の特性がより一層際立つテロワール。
ここで生まれるワインからは、ベルガモットやスミレの花、燻した香り、際立ったミネラル分、そしてバラの花のアロマのフィニッシュなどが感じられることが大きな特徴。
6,600円(本体価格6,000円)
■栽培とワイン醸造について■
「テロワールと品種の最適な組み合わせ」、「テロワールの違いを表現するワイン造り」、そして「テロワールの個性の強調」、これがドメーヌの最大の特徴であり、フェリックスが最も重きを置いている哲学だ。例えば、ドメーヌ・メイエ=フォンネで手掛けているワインは、リースリングとゲヴュルツトラミネールだけで14種類あり、それぞれ育まれているテロワールの性格に応じて異なる味わいのワインが生み出されている。また、アルザス・ワインの他の生産者には見られない「シュール・リー熟成」も大きな特徴の1つだ。近年、この技術は革新的な造り手や新しい世代の造り手で採用される傾向にあるが、真に造り手の腕が試されることはもちろん、まず、葡萄の品質が優れていなければ成り立たない方法である。「シュール・リー熟成」とは、アルコール発酵の後、粗い澱のみを取り除き、ワインを残った細かい澱と一緒に熟成させる方法だ。「シュール・リー」というと、ロワール河流域地方のミュスカデの製法がすぐに思い浮かぶが、ミュスカデのシュール・リー製法はワインに生き生きとした風味を与えることが目的とされている。また、ブルゴーニュ地方の白ワイン造りでもシュール・リー製法が行われているが、こちらはバトナージュを行って澱に由来するアロマや豊かさをワインに与えることを目的としている。ドメーヌ・メイエ=フォンネにおけるシュール・リー製法には以下の7つの目的がある。
1. アロマを定着させ、複雑化させる。
2. コク、とろみ、量感、そして熟成時に最上の潜在力をワインに与える。
3. 粘性が加わることで、少ない残糖分で醸造することができる(非常に高度な技術)。
4. 澱の自己分解による清澄効果がある(ノン・フィルターでボトリングすることが可能になる)。
5. 酒石酸が安定する。
6. テロワールの特徴が強調される。
7. ワインに酸を溶け込ませる。
葡萄栽培においては、完璧主義を貫く多くの生産者に見られるように、合成物質を一切使用しないリュット・レゾネ Lutte Raisoneeを10年前から採り入れており、葡萄は全て丁寧に手摘みで収穫される。ドメーヌでは、アルザスの葡萄品種が本来持つ風味と、テロワール固有のフィネスとアロマを殺す恐れのあるスキン・コンタクトは行わない。
白ワインの醸造法:
白ワインは全てダイレクト・プレスで醸造を行う。ごく軽く破砕した後、4〜6時間かけて空気圧圧搾機で圧搾する。テロワール・キュヴェは葡萄全部を圧搾する。24時間の前清澄の後、キュヴェに応じてステンレスタンクまたは、アルザス伝統のヴォージュ産オークの大樽(容量10〜60ヘクトリットル)に入れて発酵を行う。発酵は19〜23度の間で調節し20〜40日かけて行う。発酵終了の15日後に最初の澱引きを行って粗い澱のみを取り除き、細かい澱は残してシュール・リーの状態で熟成させる。バトナージュは行わず、マロラクティック発酵も基本的に行わない。ジェネリック・キュヴェは収穫の翌年の4月まで熟成させて5月中旬に瓶詰め。テロワール・キュヴェは収穫の翌年の8月まで熟成させて9月に瓶詰めを行う。清澄は行わず、濾過のみごく軽く珪藻土で行う。
赤ワインの醸造法:
低温マセレーションは行わず、100%除梗し、ステンレスタンクでアルコール発酵を行う。この間、1日2回の櫂入れと2〜3週間の果皮浸漬を行う。その後、キュヴェに応じてステンレスタンク、もしくはアリエ産のバリックに移し、シュール・リーの状態で10〜16ヶ月熟成させる。清澄は行わず、濾過のみごく軽く珪藻土で行う。
■各種ガイドのコメント■
「2008年版ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランスLe Grand Guide des Vins de France」掲載のコメント
フェリックス・メイエは熟成とエレガントの間でバランスを取りながら、年々ドメーヌのワインを洗練させている。フィネスと塩気を完璧に復元する花崗岩土壌のヴィネック=シュロスベルグに加え、フェリックスはカッサンタル周辺の村の全てのテロワール(ドルフブルグ、ヒンターブルグ、そしてグラン・クリュ ソメルベルグの延長上にあるプフラール、またグラン・クリュ ヴィネック=シュロスベルグの隣のケフェルコプフ)で葡萄栽培をしている。ワインは凝縮して成熟し、しっかりと定義されていて素晴らしいカリテ・プリ(品質と価格)のバランスを提供してくれる。2005年物は、若いうちから飲むことができ、豊満で熟成した完全なる成功作。ヴァンダンジュ・タルディーヴとセレクション・ド・グレン・ノーブルも高いレベルにある。
*「ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス」は、フランスのワイン評論家ミシェル・ベタンヌとティエリー・デソーヴが今年新たに刊行したワインガイド。2人は2005年版まで、著名なワインガイドの「ル・クラスマン」の編集・執筆総責任者であったが、2006年版からはその職を離れていた。その2人が3年のブランクを置いて、新たに創設したガイドがこのワインガイド。
このガイドでは<ボンヌール・トゥ・ド・スイット>として今すぐ飲んで美味しいワインをフランスの各アペラションから選出しているが、アルザスのピノ・ブラン&シルヴァネール部門において、ドメーヌ・メイエ=フォンエのピノ・ブラン“ヴィエイユ・ヴィーニュ”が見事No.1に選出された。
「2008年版レ・メイユール・ヴァン・ド・フランスLes Meilleurs Vins de France」掲載のコメント
フェリックス・メイエは、僅か数年でアルザスにおいて確固たる名声を築き上げた。これは単なる偶然ではない。葡萄栽培は、厳格に管理された収量とレオナールとオリヴィエ・ウンブレヒトの方法に倣った大樽でのシュール・リー熟成とともに高品質を極めている。フェリックスは、アルザスで名声のあるコミューンでありながら、偉大な造り手が残酷な程に欠けていたカッサンタルの花崗岩のテロワールに貴族の身分を与えた。いかなる重さもないばかりでなく、クリスタルな純粋さも獲得しているゲヴュルツトラミネールが、常に彼の最大の成功作だ。しばしば、ポマードを塗ったようなこの品種の誹謗者達さえも魅了されるに違いない。昨年、我々はゲヴュルツトラミネールのキュヴェを賞賛した。あれは本当に傑出していた。しかし、2005年物のリースリングは、それを妬むことないほどに満ち足りている。リースリング・ヴィニョーブル・ド・カッサンタルは、白い花や香辛料のタッチとともに望みどおりにフルーティ−で全体として大変心地良い。リースリング・プフラールは、洋梨を思わせる果汁がある。ヴィネック=シュロスベルグは、崇高な純粋さを表出し、そのバランスにおいてこのテロワールが我々に現出してくれるものに忠実である。ケフェルコプフも白胡椒のような柔らかい香辛料のタッチと、全体を魅力的にしているより豊かな骨組みとともに成功している。澄み切ったゲヴュルツトラミネール・セレクション・ド・グレン・ノーブルは、酸と糖とアルコールの眩いばかりのバランスを備えている。
「2008年版ゴーミョーGaultMillau」掲載のコメント
才能に恵まれたレオナール・ウンブレヒトの弟子、フェリックス・メイエは父のドメーヌを継承した。希望の星である彼は、アルザスにおいて確実に価値ある人物となった。他の地方や他の方法との対照によって、彼のやり方は収量制限とシュール・リーによる長い熟成へと向った。2007年の新しいグラン・クリュとともに、ドメーヌは11.5ヘクタールの栽培面積となった。ワインは、絹のようなタッチの口中によって常に特徴づけられる。リースリング・セレクション・ド・グレン・ノーブルは、なめらかなマティエールと完璧な凝縮、そして酸と糖の傑出したバランスによって偉大な成功である。しかし、その他のキュヴェにも評判を落とすものはない。ピノ・ブランやピノ・グリと同様に個性的なゲヴュルツトラミネール・グラン・クリュ。このマティエールの魔術師に魅了されてみるべきである。