インショップ飛附屋・トップフランスワイン・シャンパーニュロジェ・プイヨン・エ・フィス

【Roger Pouillon et Fils:ロジェ・プイヨン・エ・フィス】

               シャサーニュとソーテルヌのドメーヌで修行し、バイオダイナミック農法も行う
      新進気鋭の若手RM。サロン、ドンペリ・ロゼを凌駕する評価を獲得した小樽発行・小樽熟成戊申世代シャンパーニュ!




1947年から元詰めを始めたマルイユ・シュール・アイ村のRM。1998年にドメーヌを継承したファブリスが、ソーテルヌとシャサーニュ・モンラッシェのドメーヌで習得した小樽発行・小樽熟成とバトナージュの技術をシャンパーニュに応用。一部区画にバイオダイナミックを導入し、一躍メディアの脚光を集めるようになりました。WS誌が300本に及ぶシャンパーニュのテイスティングでは、サロンの1996年物、ドンペリ・ロゼの1995年物を凌駕するポイントを獲得し、新進気鋭の若手RMとして大々的に紹介されました。
(2010年10月

    ジャック・セロスのレ・キャレル、ラ・コート・ファロンに代表されるブルゴーニュ的シャンパーニュを追求する新時代の潮流
           <リュー・ディ>シャンパーニュ>

「単一区画、単一品種、単一収穫年」、今、一般的なアッサンブラージュのシャンパーニュとは対極にあるリュー・ディのシャンパーニュ造りが大きなムーヴメントになっています。古くはクリュッグがクロ・デュ。メニルでその先鞭を付け、近年ジャック・セロスがこの流れを決定的にしました。ブルゴーニュの影響を受けるシャンパーニュにおいて、時代の寵児たる造り手達が、区画ごとにシャンパーニュを仕込むようになったのは必然の帰結と言えます。ロジェ・プイヨンも、これら究極のテロワールを追求するレコルタンの一人です。2Xoz「ドゥ・フォワ・オズ」と命名されたキュヴェは、モンターニュ・ド・ランスのエキュイユ村の単一クリマ<Les Glaisesレ・グレィズ>で栽培されたピノ・ノワールの2004年の収穫葡萄100%から造られたブランド・ド・ノワール。しかも、瓶内二次発酵用に添加するリキュールやドサージュ用のリキュールにも全て同じクリマで2004年に収穫されたピノ・ノワールの果汁を使用。単一クリマ、単一品種、単一ヴィンテージのみならず、収穫葡萄以外の糖分を一切添加することなく造り上げられた全く純粋・純潔なリュー・ディ・シャンパーニュです。
通常シャンパーニュでは葡萄の潜在アルコール度数が7.5度に達すれば収穫できる。しかし、ドメーヌが所有するレ・グレィズの区画のピノ・ノワールは、潜在アルコール度数が12〜12.5度に達する事があり、補糖の必要もない。ならば、葡萄が持つ自然の糖分のみからシャンパーニュが造れないかと考え、誕生したのがこのキュヴェなのです。そこには天才ジャック・セロスがテロワールの追求の末、7年の歳月を経てリリースした<リュー・ディ>シャンパーニュ“レ・キャレル”や“ラ・コート・ファロン”と同じ哲学が宿っています。事実、ロジェ・プイヨンは、ワイナート2011年1月号の巻頭特集「テロワール宣言!シャンパーニュ 土地を見つめる13人の造り手」にジャック・セロスらとともに掲載。フランス最高格付けガイド「ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」でもユリス・コランなどと同等に格付けされるなど、テロワール・シャンパーニュの第一人者として高い評価を受けています。また、ご存知のように、ドメーヌはブルゴーニュ産のバリックによる醸造やバイオダイナミクス農法なども導入し、今やワイン・スペクテーターやインターナショナル・ワイン・セラーでも安定した評価を獲得し続けています。
(2011年9月)

醸造について
手摘みで収穫された葡萄は厳格に選別され、4,000kg の垂直式圧搾機でプレス。発酵は、容量850 ヘクトリットルのホウロウのタンク(一部はオークの大樽)で行われる。その後、シュール.リーの状態で、バトナージュを行わずに熟成させながらマロラクティック発酵を完全に行う。マロラクティック発酵終了後、澱引きしてさらに7ヶ月熟成させて、リキュール(庶糖)を添加し、瓶内二次発酵に移る。フルール.ド.マルイユは、ブルゴーニュと同じ容量228 リットルのバリック(小樽)で発酵を行い、引き続きバリックで定期的にバトナージュを行いながらマロラクティック発酵と熟成を行う。リキュール(庶糖)を添加する前の熟成期間は10 ヶ月。瓶内熟成は、丘陵に位置するドメーヌのカーヴの19 世紀に掘られた地下15 メートルにある、摂氏10℃に保たれたチョーク質土壌の天然セラーで静かにゆっくりと行われる。熟成期間はノン.ヴィンテージで2 年から3 年、ミレジメ物で8 年。


葡萄畑について
ドメーヌは、グラン・クリュのメニル・シュール・オジェ Mesnil sur Oger、アイ Aÿ、プルミエ・クリュのマルイユ・シュール・アイ Mareuil sur Ay、トキシエール Tauxières、mュティニ Mutigny、エペルネー EpernayとフェスティニィFestigny等12の村に合計15haの畑を所有している。
栽培葡萄の比率は、ピノ・ノワール43%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ17%。葡萄樹の平均樹齢が35年に達しており、ほとんどの葡萄が非常に高い成熟度を持っている。
ドメーヌでは長年にわたり全ての畑で厳格なリュット・レゾネを実施。自然堆肥やコンフュージョン・セクシュエル(ホルモン・カプセルによる害虫の繁殖防止)、バクテリアをベースにした有機殺虫剤の使用など、限りなく有機農法に近い方法で自然環境に配慮した葡萄栽培を行っている。
畑は耕耘を行い、ワインの味わいに最上のテロワールが反映されるように務めている。また、2003年から一部の区画にバイオダイナミック農法を導入し、畑での有機的アプローチを進化させている。
2012年からはエキュイユ FEcウエイlに所有する“レ・ガレンヌ Les Garennes”という区画で古代品種のひとつであるピノ・グリの栽培に着手した。レ・ガレンヌは砂質土壌で水捌けが非常に良く、北ー北西向きのなだらかな丘陵の下部に位置しており、葡萄の成熟にうってつけの区画。
2017年には、土壌微生物学の世界的な権威であるリディア&クロード・ブルギニョン夫妻に土壌分析を依頼。土壌の正確な調査が行われ、葡萄の根が石灰岩まで達していることと生物の多様性が確認された。
シャンパンのテロワールの表現を明らかにするために、土壌を把握することは、肥料の種類、薬草の使用、バイオダイナミック農法の準備などを含む栽培方法の決定の重要な指南となる。

   


2015 Coteaux Champenois Mareuil Rouge
コトー シャンプノワ ‘マルイユ ルージュ’ 750ml  
《赤》
葡萄品種:ピノ・ノワール100%
・コメント:
ブドウの作柄の良好年に限り造られるドメーヌのフィニッシュブロー。
マルイユ・シュール・アイに所有するドメーヌ最上の区画“クレイエール・ダティス Crayeres d’Athis”及び“クロワ・ブランシュ Croix Blanche”の
1952年,1960年植樹のヴィエイユ・ヴィーニュのピノ・ノワールに由来。
収穫葡萄の90%を除梗、18日間に及ぶマセラシオンを施した後、オークで24ヶ月熟成。無濾過で瓶詰め。

鮮やかなルビー・レッドのローブ,この上なく素晴らしい薫香に加え,イチゴやチェリーなどジューシーなレッドベリーのフルーツが幾重にも重なり,口蓋を覆いつくす。
余韻も長く,風格と包容力があり,ブージィーの赤,あるいは最上のコトーのワインであることは明白。これぞ,スタイリッシュなピノ・ノワール。
ただの珍品ではなく,精巧に造られたリッチなブルゴーニュ・スタイルのワイン。多少の澱が見られる場合がある。軽く冷やして(13度)サーヴィスを。
2015年物の生産量は,わずか240本。
(その内3本入荷)

                             11,550円(本体価格10,500円)
     ごめんなさい、只今品切れ中(2022年7月1日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。

<2015年について>
暑く乾燥した年。葡萄の衛生状態は大変素晴らしく、成長は8月中旬から勢いを増した。
2015年ものはアロマティックな熟成に必要なアルコール度数11%を超える果汁を得るために、9月10日に収穫を開始した。

    
裏ラベルに1本1本手書きでナンバリングされてます。


『アシェット・ワイン・ガイド 2013年版』掲載
2007 コトー・シャンプノワ(プルミエ・クリュ) 赤 ★(1つ星)参考
お隣のアイより知名度は劣るが,丘陵の真南という絶好のロケーションにあり,そのほとんどでピノ・ノワールが栽培されている。
ファブリス・プイヨンは12のコミューンに併せて15ヘクタールの非常に細分化されたブドウ畑を所有している。
マルイユに所有する10アールのヴィエイユ・ヴィーニュから,このマイクロキュヴェが造られる。
18日間のマセレーションと24ヶ月の樽熟の結果,深紅のローブ,樽とヴァニラのタッチが際立った木イチゴのノートを持つワインが生まれる。
ソフトな口当たりで穏やかなタンニンを伴うこのワインは,肉料理に相応しい。







NV Cuvée de Réserve Brut

キュヴェ レゼルヴ ブリュット 750ml  
《白》【辛口】
葡萄品種:ピノ・ノワール(80%)、シャルドネ(10%)、ピノ・ムニエ(10%)
旧ラベル在庫1本です。

マルイユ.シュール.アイ、ミュティニー、エペルネー、フェスティニー産の葡萄で、2007 年物と2008 年物のアッサンブラージュ。
90%は温度管理機能付きのホウロウのタンクで発酵、10%は大樽で発酵。リザーヴ.ワインの比率20%。瓶内熟成期間24 ヶ月。
ドザージュは10 グラム。デゴルジュマンは2011 年6 月果実味に富んだ特長的なブレンドで、どんな料理にも合う味わい。
ビスケットや花を思わせる香りがあり、力強い味わい。余韻が長く、心地良い酸もある。
WS誌にて92ポイント獲得
ワイン・スペクテーターのテイスティングでボランジェのグランタネを超える92ポイントを獲得したドメーヌのスタンダード・キュヴェ。

         7,370円(本体価格6,700円)

『ワイン.スペクテーター』掲載のコメント
ロジェ.プイヨン キュヴェ.ド.レゼルヴ NV 92 点
濃厚で贅沢。ヴァニラ、トースト、チョコレート、蜂蜜が口中を覆う、正にグラン.シャンパーニュ。繊細な質感で、フィニッシュには生姜のヒントがある。


ごめんなさい、只今品切れ中(2022年7月9日)です次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
キュヴェ レゼルヴ ブリュット 750ml 
新ラベルに変わります。
ごめんなさい、只今品切れ中(2022年7月9日)です次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。





N.V. Rosé Brut 1er Cru

ロゼ ブリュット プルミエ クリュ 750ml  
《ロゼ》【辛口】
葡萄品種:ピノ・ノワール100%

マルイユ.シュール.アイ産の葡萄を100%使い、セニエ法で醸したロゼ。2007 年物と2008 年物のアッサンブラージュ。
100%ホウロウのタンクで発酵。瓶内熟成期間24 ヶ月。ドザージュは10 グラム。現行ロットのデゴルジュマンは2011 年6 月
ピノ.ノワールらしく、レッド.フルーツを思わせるアロマがあり、豊満な味わい。軽いデザートや田舎風のおやつと良く合う。
インターナショナル・ワイン・セラーでもワイン・スペクテーターでも同時に90ポイントを獲得。
リザーヴ・ワインの比率30%。

       6,710円(本体価格6,100円)

『ワイン.スペクテーター』掲載のコメント
ロジェ.プイヨン ロゼ NV 90 点
全粒小麦を思わせ、摘みたてのバラやチェリーが、甘美な初めから、まとまりのある終わりまでアクセントとなっている。
ドライでちょっぴり線の細いこのワインは、熟成したシャンパーニュの愛好家を魅了するだろう。今が飲み頃。

『インターナショナル.ワイン.セラー』2008 年11/12 月号掲載のコメント
ロジェ.プイヨン ロゼ NV 90 点
オレンジ.ピンク。濃厚なレッド.ベリーやダーク.ベリーのアロマが燻した肉と新鮮な花の香りにより補完されている。
口中ではより輝きを増し、ブラッド.オレンジを思わせる質が甘いラズベリーとチェリーの種のフレーヴァーを引き立てている。
エネルギーとパワーの巧みなブレンドで、フィニッシュは非常に心地よくジューシーに持続する。
ごめんなさい、只今品切れ中(2022年2月13日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。





Le Brut Vigreron Brut 1er Cru
ル ブリュット ヴィニュロン ブリュット プルミエ クリュ 750ml  
《白》【辛口】
葡萄品種:ピノ・ノワール(50%)、シャルドネ(50%)

マルイユ.シュール.アイ産とアイ産の葡萄のブレンド。ソレラ方式で、1997 ヴィンテージから2006 ヴィンテージまでの10 ヴィンテージのアッサンブラージュ。
100%温度管理機能付きのホウロウのタンクで発酵。瓶内熟成期間60 ヶ月。ドザージュ7.5 グラム。現行ロットのデゴルジュマンは2011 年6 月。年生産量5,000 本。
フルーティーさとフィネスが大きな特徴で、バランスが取れたキュヴェ。柑橘類やリンゴ、ツゲを思わせるアロマがあり、心地良いミネラルが感じられる。
ジャック・セロスと同じソレラ方式で1997年から2006年までの10ヴィンテージがブレンドされたキュヴェ。

        7,370円(本体価格6,700円)

ごめんなさい、只今品切れ中(2022年7月14日)です次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。









Nature de Mareuil Brut 1er Cru
ナチュール ド マルイユ ブリュット プルミエ クリュ 750ml  
《白》【辛口】
葡萄品種:ピノ・ノワール(50%)、シャルドネ(50%)

マルイユ.シュール.アイの2 つのリュー.ディBlanchien ブランシアンと Paunet ポ−ネで栽培された葡萄のブレンド。
2005 年物と2006 年物のアッサンブラージュ。バリック(新樽比率10%、その他DRC の樽を手掛けるフランソワ.フレール社製のバリックを始め、パーカー五ツ星生産者ドメーヌ.コラン.ドレジェの使用済みバリックなど)で発酵。
引き続きシュール.リーの状態で定期的にバトナージュを行いながらマロラクティック発酵と熟成を行う。
バリックでの熟成期間は10 ヶ月。瓶内熟成期間49 ヶ月。ドザージュ8.5 グラム。現行ロットのデゴルジュマンは2011年5 月。
ブルゴーニュ産のバリック(新樽比率10%)で発酵と熟成を行ったドメーヌのフラッグシップキュヴェのひとつ。
ワイン・スペクテーターのシャンパーニュ特集で、サロンの1996年物、ドンペリ・ロゼの1995年物を凌駕する94点を獲得。
IWCでも92点を獲得した。


      9,900円(本体価格9,000円)

『ワイン.スペクテーター』掲載のコメント
ロジェ.プイヨン ナチュール(旧フルール).ド.マルイユ NV 94 点
豪華。複雑で上品。ココナッツ、全粒小麦パン、スパイスのアロマで始まる。フレーヴァーにはレモン、蜂蜜、タバコが現れる。長く、ナッツのように香ばしい余韻。生き生きした酸と絹のような質感が全てを強調している。今から2012 年までが飲み頃。

『インターナショナル.ワイン.セラー』2008 年11/12 月号掲載のコメント
ロジェ.プイヨン ナチュール(旧フルール).ド.マルイユ NV 92 点
黄金の色調でクリーミーな泡。ナッツのように香ばしい洋ナシ、リンゴ、そして焦がしバターのアロマが黄色のバラとローストしたコーヒーのヒントにより複雑さを増している。
深く濃厚で、驚くほど力強い果樹果実とバターを塗ったトーストのフレーヴァーを持つ。フィニッシュには落ち着き、トフィーのノートが繰り返し反響する余韻が長く続く。
ごめんなさい、只今品切れ中(2020年6月26日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。





2009 Chemin du Bois Brut 1er Cru

シュマン デュ ボワ “ブリュット” 750ml  
《ロゼ》【辛口】
葡萄品種:ピノ・ノワール(100%)

モンターニュ.ド.ランス地区Ecueil エキュイユ村の単一クリマ<Les Glaisesレ.グレィズ>で栽培されたピノ.ノワールの2004 年の収穫葡萄100%から造られたブラン.ド.ノワール。
通常シャンパーニュの醸造に使われるリキュールは一切用いず、純粋にピノ.ノワールの果汁のみをリキュールの代わりに添加して醸造。
(つまり瓶内二次発酵用に添加するリキュール、ドザージュ用のリキュールも全て同じクリマで2004 年に収穫されたピノ.ノワールの果汁。)
単一クリマ、単一品種、単一ヴィンテージのみならず、単一の糖分のみで造り上げられた至上最も純粋.純潔なシャンパーニュ。
過熟したピノ.ノワールを収穫.醸造することによって微かな色調を帯びている超マニアックシャンパーニュ。
バリック(DRC の樽を手掛けるフランソワ.フレール社製のバリックを始め、パーカー五ツ星生産者ドメーヌ.コラン.ドレジェのバリックなどの使用済樽100%)で発酵。
引き続きシュール.リーの状態で定期的にバトナージュを行いながら(部分的)マロラクティック発酵と熟成。
バリックでの熟成期間は7 ヶ月。その後、瓶内熟成。

       22,000円(本体価格20,000円)
ごめんなさい、只今品切れ中(2019年10月1日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。


『ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスRVF 20166月号』

「今年の最優秀ワイン」“今年の新星”に掲載!2015年度評価)

 

「力強く芳醇なシャンパーニュ」

ファブリス・プイヨンはマニアだ。毎年一貫して,細分化されたキュヴェを造り出している。太陽のヴィンテージ2015は,

醸造は樽で行い,マロラクティック発酵により,力強く芳醇なキュヴェが出来上がった。

ク・ド・クールは,ピノ・ノワールの<シュマン・デ・ボワ>(=旧2XOZ)。たっぷりとしていてジューシー。

そしてシャルドネの1<レ・ブランシアン>。黄色い果実と熟れた柑橘類のブーケが感じられる。コトー・シャンプノワは色調高く,

この年の濃密さに驚かされる



   
<キュヴェ名の由来について>(旧名)
このシャンパーニュは、蔗糖や甜菜糖などのsaccharose サッカロースを使わずに、glucose グルコース(ブドウ糖)とfructose フルクトー
ス(果糖)という葡萄の自然な糖分のみで醸造されました。この二つの糖分はどちらもhexoses ヘキソース(六炭糖)で、ose 単糖類に
属し、6 つの炭素原子を持っています。そこから2Xoz という名前をつけました。これは単糖が2 つということを発音記号で表したもので
す。フランス語で単糖のことをose と言います。これは「オズ」と発音するため発音記号にすると「oz」となります。そして、glucose グルコ
ース(ブドウ糖)とfructose フルクトース(果糖)という2 つの単糖があるので、「2X」 (=2 掛ける)とし、すべて続けて発音すると「ドゥ.
フォワ.オズ」となります。

<微かな色づきについて>
この2Xoz が少し色づいているのは、非常に遅摘みした過熟のピノ.ノワールに由来します。通常、シャンパーニュでは潜在アルコール度数が7.5 度に達すれば葡萄を収穫できます。
しかし、このピノ.ノワールは潜在アルコール度数12〜12.5 度で収穫されたのです。このように過熟が進んだピノ.ノワールの皮は、非常に柔らかくなるため、ダイレクト.プレスの際に皮からアントシアニンなどの色素が放出され、果汁に流入したのです。
一般的に、色素を構成するアントシアニンの一部は、澱や葡萄滓にキャッチされるので、発酵と熟成を経ると、色素は失われますが、この2Xoz の果汁は通常の圧搾果汁より色づいていたため、それが醸造後も残ったのです。

*saccharose サッカロースは砂糖の学術名
*glucose グルコース(ブドウ糖)
*fructose フルクトース(果糖=果汁や蜂蜜に含まれ、ブドウ糖と結合した蔗糖として広く植物中に存在する糖分)
*hexoses ヘキソース(六炭糖)
*ose(単糖)とは、それ以上加水分解されない糖類。単糖は、複数の糖が結合(脱水縮合)してさらに大きな糖(多糖、オリゴ糖、二糖)を形作る際の構成要素となる。一般に水溶性で結晶性の無色固体である。

『インターナショナル.ワイン.セラー』2008 年11/12 月号掲載のコメント
2004 2Xoz 90 点
輝く桃の皮の色調。強い泡。果樹果実、桃の種、ハーブ、そしてオーブンで焼いたスパイスの深く麝香のようなアロマ。スモーキーなミネラルと苦味のあるキニンが質感のあるりんごと煮詰めたナシのフレーヴァーを締める。フィニッシュには活気付き、ハーブのノートが繰り返し押し寄せる。面白いワインで食事の内容を選ばない。

各種ガイドのコメント

『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2011 年版』
エロディとファブリス・プイヨン夫妻が2004 ヴィンテージから発売を始めた2Xoz(ドゥ・フォワ・オズ)はロジェ・プイヨンとデボルド・アミオーの2 つの家族のドメーヌの畑のセレクションに由来する。今のところ若い夫妻は、熟成が進む区画で栽培されたピノ・ノワールを選り抜き、サッカロース(砂糖)とは全く逆のヘキソース(六炭糖)に属するグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)で構成された葡萄の糖分だけのドサージュという特徴を備えた1 種類だけのキュヴェを手掛けている。そこから「ドゥ・フォワ・オズ」という名称が生まれた。
2004 ヴィンテージは力強さが増し続けている。2011 年には、若いピノ・ノワールのアロマの豊かさとあらゆる豊満さが、表出されるだろう。興味があれば、ロゼ(というより赤であるが)のマセレーションのドゥミ・セックのキュヴェは、ランブルスコのシャンパーニュ・ヴァージョンである。タンニンが詰まっていて、糖分があるピノ・ノワールの味わいの発見のために、愛好家の間でブラインドで味わってみたい。

『ル・クラスマン2007 年版』
マルイユ・シュール・アイ村に本拠を置く、この真摯なレコルタンの家系は、1998 年以来、ロジェ・プイヨンの孫にあたるファブリスによって運営されている。大学で葡萄栽培と醸造について学んだファブリスは、グラン・クリュのメニル・シュール・オジェとアイ、プルミエ・クリュのマルイユ・シュール・アイ、トキシエール、ミュティニーなどに点在する自社畑の栽培を引き継いだ。アッサンブラージュに占めるリザーヴ・ワインの比率が各キュヴェの個性の決め手となり、また樽発酵による特徴は、傑出したフルール・ド・マルイユに明確に表現されている。これこそ新世代の個性的なシャンパーニュの造り手である。ブリュット・レゼルヴは、アタックから焙煎のニュアンスが感じられ、口中はフレッシュで素直。キメと個性がある。もし熟成したワインが好みであれば、ラ・ヴィエイユ・レゼルヴはフィネス、そしてコクとまろやかさのレベルで傑出している。そして、テクスチャーと深みに満ち溢れ、非の打ちどころのないエレガントさを持ったフルール・ド・マルイユは最高峰のシャンパーニュの中心に位置する。素晴らしい!


『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2009 年版』
ロジェとジェームスの後、今ではロジェの孫でジェームスの息子のファブリス・プイヨンがマルイユ・シュール・アイの家族経営のドメーヌを運営している。ボランジェやフィリポナなどのエスプリを持つ力強いシャンパーニュで構成されるプイヨンの一連のシャンパーニュの頂点に来るフルール・ド・マルイユ(樽発酵させたマルイユ産のピノ・ノワール50%とシャルドネ50%に由来する)は個性的で人気のあるキュヴェだ。また、ファブリス&エロディ・プイヨン夫妻の名前で造られ、葡萄の糖分(グルコースとフルクトースで構成され、サッカロースとは対照的にhexoses ヘキソースに属する)でドザージュされた特徴を持つ2Xoz が初めて掲載された。プルミエ・クリュのカルト・ブランシュは、引き締まった密なヴィエイユ・レゼルヴ(ピノ・ノワール85%)とは対照的に、しっかりとした果実味があり、シンプルな口中。ロゼはしなやかで柔らかく繊細で、クラシックな味わい。口中の存在感においては、コンフィやモンターニュ・ド・ランスの南のシャンパーニュの典型的な熟成感が、フルール・ド・マルイユの中に存在する。2004 年物と2003 年物の葡萄のアッサンブラージュのキュヴェは、フィニッシュにややエレガントさが欠けるが、存在感が薄いわけではない。新しいキュヴェの2Xoz は、植物感よりもミネラル感のあるフィニッシュに、複雑さを与える少しの展開とともに素晴らしいドライな余韻がある。絶対に味わうべきシャンパーニュ。


『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス(旧称ル・クラスマン)2008 年版』
10 年前にファブリス・プイヨンが、父ジェームズの隣で家業に参画して以来、マルイユ・シュール・アイ村のこの家族ドメーヌは、一躍発展を遂げた。ボランジェのエスプリを持つ力強いシャンパーニュ、フルール・ド・マルイユ(樽発酵させたマルイユ産のピノ・ノワール50%とシャルドネ50%に由来する)は、シャンパーニュの新たなスター・キュヴェに属する。ドメーヌは、過剰なドザージュという平凡なテクニックに頼らず、収穫葡萄のさらなる成熟とリザーヴ・ワインの比率を追及することによって、シャンパーニュ産の葡萄が持つ自然な酸を押さえることに成功した。ブリュット・レゼルヴは、この成熟した完璧なスタイルを、一連の模範的なキュヴェの重さを感じさせずに実証しているキュヴェだ。果物の砂糖浸けのような成熟したニュアンスの傑出したフルール・ド・マルイユは、白身肉のローストと相性が良いだろう。


『ゴー・ミョー2009 年版』
現在ファブリス・プイヨンが率いるこのメゾンは、樽発酵・樽熟成、そしてバトナージュのテクニックを試みている。葡萄畑はグラン・クリュのメニル・シュール・オジェとアイ、そしてマルイユ・シュール・アイとトキシエールを含む4 つのプルミエ・クリュに点在している。このドメーヌのシャンパーニュは、白ワインのミネラル感と補い合うドザージュ、豊満で骨格のあるワインとともに魅惑的なことが特徴である。ブリュット・ヴィニュロンは堂々として品格がある。ロゼは、昨年のように柔らかいドザージュによって、フルーティーでとても美味しい。

『ゴー・ミョー2008 年版』
レベルは上昇を続けており、今回提供されたワインはさらに複雑で深みがあり、このドメーヌの当然の進化を証明している。ロゼは素晴らしい。子供の頃を喚起するような懐かしいノートがある。粘性のあるタッチによって調和の取れたこのシャンパーニュの新鮮さが好きだ。フルール・ド・マルイユとキュヴェ・ド・レゼルヴの間で私の心は揺れている。是非、皆さんも全てのキュヴェを試して心から楽しんでくださ
い。
『デュセール=ジェルベ ワイン・ガイド2007 年版』
素晴らしいポジションに格付けされ、今後も格付けを上昇していくドメーヌ。ロジェ・プイヨンは1947 年にドメーヌを設立。1965 年からは息子のジェームスと共にドメーヌを発展させてきた。1998 年には、孫のファブリスが醸造学を修めてドメーヌに参画し、父ジェームスと共に樽発酵のテクニックを洗練させている。ドメーヌの所有畑はメニル・シュール・オジェと、マルイユ・シュール・アイ、エペルネー、フェスティニーなどを含む3 種類のテロワールで構成されている。シャルドネ100%のカルト・ブランシュ・プルミエ・クリュは豊満で、チャーミング。繊細で余韻の長い泡立ちで、価格も手頃だ。素晴らしいミレジメ1996 エクストラ・ブリュットは、ブリオッシュを思わせる香りと粘性があり、生き生きとして、エレガント。樽熟成のフルール・ド・マルイユも味わって欲しい。熟した果物やスパイスのアロマを持ち、複雑で力強いが、瑞々しさもある。今年は全てが信頼出来る出来栄えだ。