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中世の面影を残す小さな村、シトリー ル フォールのワイン
ドメーヌ コルボワは、ブルゴーニュのヨンヌ県オーセロワ地区に位置する、シトリー ル フォールの家族経営の生産者です。
シトリー ル フォールは、シャブリから12kmほど南西 に位置し、非常に古くからワイン造りが行われていた歴史的な村です。
人口はわずか300人ほ どで、葡萄畑の面積は合計で約80haほどしかありません。
コルボワ家は4世代にわたり葡萄 栽培を行ってきました。
バンジャマンの父、ミシェル コルボワは1970年まで両親と共にワ イン造りを行っていましたが、2haの畑と共に独立し、1988年に自身のドメーヌを設立します。
2001年には、ミシェルの息子であり、現在のオーナーであるバンジャマン(上写真)がワ イン造りに加入しました。
バンジャマンは、私たちが訪問した際に「ワイン造りで最も重要な ことは何だと思いますか?」と質問した際、次のように答えてくれました。
「私たちは、オーガニック栽培なので化学的な対策が出来ません。そのため、まずはワインが 造れることが何よりも重要です。
もちろんワインの品質はとても大切ですが、気候変動や天候 不順などがある中で、まず何よりも葡萄が収穫できること、そしてワインが得られることこそ
が重要だと考えています」。
「シトリーとシャブリは近いので、ワインの味わいも似てくる。 比べると、シトリーはフルーツ、シャブリはミネラルがより強い」
ジャスパー モリスMWは、『ブルゴーニュワイン大全』の中で、「小さなシトリの村 は時間の流れに取り残されたような感がある。
シャブリからサン=ブリに向かう途中 になければ、私も訪れることがなかったかもしれない」、
「1993 年に設立されたこの アペラシオンは赤と白を対象にしているが、シトリではシャルドネ種から造られる白 ワインが赤よりもはるかに有名である。
歴史的にはシトリはアリゴテ種のワインが高 く評価されていた(中略)。
近年では再びピノ・ノワールが栽培されるようになり、イ ランシーの濃く骨太のものに比べて軽く、かぐわしいスタイルのワインを生んでいる」 と記しています。
バンジャマンは、シトリーとシャブリの違いについて、味わいの傾 向は似ているとしながらも、「シトリーはフルーツ、シャブリはミネラルがより強い」と話してくれました。
栽培について
ドメーヌ コルボワは現在、シトリー ル フォールとシャブリに 合計20haの畑を所有しています。
シトリーには13. 3haを所有 しており、その内訳はシャルドネが4. 1ha、アリゴテが4. 6ha、 ピノ ノワールが4. 6haです。
シャブリには6. 7haを所有して おり、その内訳はシャブリが5. 6ha、プルミエ クリュが1. 1ha となっています。
シトリーの土壌は、このエリアに典型的なキンメ リジャンの石灰岩とマール(泥灰土)です。
ドメーヌの設立当初は 混合農業を実践しており、葡萄栽培の他に穀物やサクランボの栽培、酪農を行っていました。
HVE のレベル3を取得しており、高 品質の葡萄を得るため、厳しく収量を制限しています。
通常、1つ の枝に3つの芽が出ますが、芽かきによって真ん中の1つを取り除 きます。収穫はすべて機械摘みです。
ヴィンテージについて
・2022VT・・・非常に暖かくフルーティなヴィンテージで、最大限の収量が得 られた。2021VTとは真逆のキャラクターを持つ。シトリーの通常の収穫時期は
9 月25日以降だが、8月20日から収穫開始。極めて早い収穫となった。
・2021VT・・・本当に難しい年で、霜害や夏の多雨による病害で90%減。赤ワ インは軽やかな仕上がり。
・2020VT、2019VT・・・最初のうちは順調だったが、暑くなりすぎたために 収量が減ってしまった。どちらも、赤ワインにとって良いヴィンテージだった。
醸造について
バンジャマンの祖父ポールの時代はサクランボの栽培がメインだったため、ワイン は少ししか生産していませんでした。
また、当時はバルクでの販売だけでしたが、 1968 年からは、このエリアではいち早くドメーヌ元詰めでの販売をスタートさせ ました。
選別酵母を添加せず、野生酵母のみでアルコール発酵を行います。
白ワイ ンの発酵と熟成は、主に温度管理されたステンレスタンクで行いますが、「シャブリ ヴィエイユ ヴィーニュ(FC-920)」と「ブルゴーニュ
シトリー ブラン アル モニ(FC-923)」では木樽も使用しています。
発酵タンクが置かれているセラーの 天井には穴が開けられており、上の階でプレスした果汁を、この穴からつないだホー スを通して、上から下へと重力を利用して移動させるグラヴィティ―フロー
シス テムを採用しています。
これにより、果汁にストレスを与えないようにしています。
木樽は228L、500Lのものを主に使用していますが、2022VTは、タランソー社製 の12hLの樽を実験的に1樽使用しています。
バンジャマンはこの樽について、「樽 香がほとんどつかず、とても洗練された味わいで風味の持続性が長く、
ワインが持 つ特徴を保ったままで熟成出来るというとても良い結果が得られたので、数ヶ月後 にもう一つ同じ樽を買い入れる予定です。
数年後には、この樽がさらに増えて7〜8 樽くらいになるでしょう」と話していました。この樽の導入によって、今後の品質 向上がさらに期待できます。
FC−918 2022 Bourgogne Aligoté
ブルゴーニュ アリゴテ 750ml
《白》【辛口】
国/地域等:フランス/ブルゴーニュ/A.O.C.ブルゴーニュ アリゴテ
葡萄品種:アリゴテ100%
熟成:ステンレスタンクで約7ヶ月
アリゴテの畑はシトリーにあり、土壌はキンメリジャンの石灰岩と 泥灰土です。
平均樹齢は50年ですが一部65年の葡萄もあります。
輝きのあるグリーンを帯びた淡いイエロー。柑橘系の果実や白い花、 ミネラルを感じる洗練されたアロマがあります。
口に含むとアロマ と同じ柑橘系果実のフレイバーが広がり、非常にフレッシュな味わいです。
栽植密度は6,000本/haです。収穫は機械で行います。
発酵は野生酵母にて、温度コントロールされたステンレスタンクで行 います。
熟成も同じステンレスタンクで行います。発酵後、綺麗な澱 と共に約7ヶ月熟成させます。
「フランスでもアリゴテの人気はいま ひとつで、とても残念です。あまり良い品質のアリゴテがないことや、もう少し高くても良いからシャルドネを選 という方が多いためです。
しかし、このアリゴテは南向きの古い畑で平均樹齢が50年と古く、葡萄の粒が小さく なるため、凝縮感のあるワインになります。
バランスがとても良く、持続性のある風味で、フレッシュです」とバ ンジャマンは話していました。
3,190円(本体価格2,900円)
FC−918は、只今品切れ中(2024年11月5日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
FC−923 2021 Bourgogne Chitry Blanc Harmonie
ブルゴーニュ シトリー ブラン アルモニ 750ml
《白》【辛口】
国/地域等:フランス/ブルゴーニュ/A.O.C.ブルゴーニュ シトリー
葡萄品種:シャルドネ100%
熟成:ステンレスタンクとオーク樽で18ヶ月
「アルモニ」に使用するのは1.40ha、南西向きの区画です。
土壌はキンメリジャンの石灰 岩と泥灰土です。
葡萄の平均樹齢は40年、栽植密度は6,000本/haです。
収穫は機械で 行います。金色を帯びた輝きのある黄色、洋梨やリンゴなど白い果実のアロマと樽熟成に よる心地よい木のアロマがバランスよく混ざり合っています。
フレッシュかつまろやかな 口当たりがあり、ほどよいボディと骨格が感じられます。
発酵は野生酵母を使用し、ステ ンレスタンク50%とオーク樽50%で行います。
樽の大部分は228Lの樽、一部500L、新 樽は使用していません。
熟成も同じステンレスタンクとオーク樽で18ヶ月行います。
4,620円(本体価格4,200円)
FC−921 2022 Bourgogne Chitry Blanc
ブルゴーニュ シトリー ブラン 750ml
《白》【辛口】
国/地域等:フランス/ブルゴーニュ/A.O.C.ブルゴーニュ シトリー
葡萄品種:シャルドネ100%
熟成:ステンレスタンクで約7ヶ月
金色を帯びた輝きのある淡い黄色、白い果実や花と柑橘系の果物の要素が混ざる複雑かつ 洗練されたアロマがあります。
口に含むと非常にフレッシュなアタックがあり、その後から白い果実のフレイバーが現れ、余韻にはたいへん心地よい丸みとボリュームが感じられます。
土壌はキンメリジャンの石灰岩と泥灰土です。
葡萄の平均樹齢は30年、栽植密度 は6,000本/haです。
収穫は機械で行います。発酵は野生酵母を使用し、温度コントロー ルされたステンレスタンクで行います。
熟成も同じステンレスタンクで行います。発酵後、 綺麗な澱と共に約7ヶ月熟成させます。
3,630円(本体価格3,300円)
FC−922 2020 Bourgogne Chitry Rouge Les Dames
ブルゴーニュ シトリー ルージュ レ ダーム 750ml
《赤》【フルボディ】
国/地域等:フランス/ブルゴーニュ/A.O.C.ブルゴーニュ シトリー
葡萄品種:ピノ ノワール100%
熟成:オーク樽で約18ヶ月
このワインは「レ ダーム」と呼ばれる2.02haの南 向きの単一区画で葡萄の平均樹齢は25年、栽植密度 は6,000本/haです。
収穫は機械で行います。発酵は 野生酵母を使用し、温度コントロールされたステンレ スタンクで行います。
発酵後、228Lのオーク樽に移し 約18ヶ月熟成させます。
紫を帯びた深い赤、黒い果実 やスパイスのアロマに樽のローストの要素が混ざり あっています。
口当たりはジューシーで丸みがあり、 非常になめらかで溶け込むようなタンニンがあります。
余韻にもアロマと同じ黒い果実の要素が漂います。
「チェリーの要素やペッパーのような味わいが感じられます。2018、2019、2020VTは赤ワインにとって良 いヴィンテージでした」とバンジャマンは話していました。
3,960円(本体価格3,600円)
FC−919 2022 Chablis
シャブリ 750ml
《白》【辛口】
<Alc. 13.0%>
国/地域等:フランス/ブルゴーニュ/A.O.C. シャブリ
葡萄品種:シャルドネ
熟成:ステンレスタンクで約 7 ヶ月
今年の 7 月に新入荷したドメーヌ コルボワ。
シャブリから 12km ほど南西に位置するシト リー ル フォールにドメーヌを構える生産者ですが、シャブリの品質の高さにも目が離せ ません。
非常にフレッシュ、熟した柑橘系の果実のアロマにミネラルが混ざっています。
非常 にフルーティで生き生きとした口当たり、長い余韻が感じられます。
シャブリ、ベーヌ、クールジの村の葡萄を使っています。
土壌はキンメリジャンの石灰岩と泥 灰土です。
葡萄の平均樹齢は 30 年、栽植密度は 6,000 本/ha です。
収穫は機械で行います。
発酵は発酵は野生酵母を使用し、温度コントロールされたステンレスタンクで行います。
熟成 も同じステンレスタンクで行います。
発酵後、綺麗な澱と共に約 7 ヶ月熟成させます。
4,620円(本体価格4,200円)
FC−920 2021 Chablis Vieilles Vignes
シャブリ ヴィエイユ ヴィーニュ 750ml
《白》【辛口】
<Alc. 13.0%>
国/地域等:フランス/ブルゴーニュ/A.O.C. シャブリ
葡萄品種:シャルドネ
熟成:ステンレスタンクとオーク樽で熟成
ヴィエイユ ヴィーニュはベーヌ村の 1.60ha の単一区画「レ ヴォー ラゴン(Les Vaux Ragons)」 の葡萄を使用しています。
土壌はキンメリジャンの石灰岩と泥灰土、葡萄の平均樹齢は 50 年、栽植密度 は 6,000 本/ha です。
収穫は機械で行います。発酵は野生酵母を使用し、ステンレスタンク 50%とオー ク樽 50%で行います。
樽の大部分は 228L の樽、一部 1200L、新樽比率は 5%です。
金色を帯びた淡い 黄色、最初に樽熟成によるオークの後から、白い果実やトロピカルフルーツのアロマが広がります。
口に 含むと、樽熟成によるとても心地よいしなやかさが感じられます。
余韻にはバランスのとれた酸と樽のバ ニラや香ばしさがうまく混ざり合っています。
5,500円(本体価格5,000円)
ドメーヌ コルボワは、ブルゴーニュのヨンヌ県オーセロワ地区に位置する、シ トリー ル フォールの家族経営の生産者です。
シトリー ル フォールは、シャ ブリから 12km ほど南西に位置し、非常に古くからワイン造りが行われていた歴 史的な村です。
人口はわずか 300 人ほどで、葡萄畑の面積は合計で約 80ha ほど しかありません。
コルボワ家は 4 世代にわたり葡萄栽培を行ってきました。バン ジャマンの父、ミシェル コルボワは 1970 年まで両親と共にワイン造りを行っ
ていましたが、
2ha の畑と共に独立し、1988 年に自身のドメーヌを設立します。
2001 年には、ミシェルの息子であり、現在のオーナーであるバンジャマンがワイ ン造りに加入しました。
現在、シトリー ル フォールとシャブリに合計 20ha の畑を所有しています。
シトリーには 13. 3ha を所有しており、その内訳はシャルドネが 4. 1ha、アリゴ テが 4. 6ha、ピノ ノワールが 4. 6ha
です。
シャブリには 6. 7ha を所有してお り、その内訳はシャブリが 5. 6ha、プルミエ クリュが 1. 1ha となっています。 高品質の葡萄を得るため、厳しく収量を制限しています。