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クロ・フォルネリは、ベルギーからコルスに移住したVanucciヴァヌッチ家によって1928年に設立されたドメーヌ。
ヴェルメンティーノ、ニエルッチオ、スキアカレッロ、シラーといった品種を栽培していたが、収穫した葡萄は地元の協同組合に売却され、
長年、元詰めワインは生産していなかった。
えん罪3代目の女性当主を務めるJosée Vanucciジュゼ・ヴァヌッチは、バリバリのキャリアウーマンとして2004年までパリのIBMで管理職を務めていた。
しかし、同じパリのIBMで知り合った夫のFabrice Couloumerファブリス・クルメールと共に2005年にパリを離れて実家のドメーヌを継承することを決意。
故郷のコルシカの葡萄畑で自身の手によるワイン造りを始めた。
ジュゼはボルドー大学で農業技師課程、ディジョン大学でワインMBA課程を専攻し、ドメーヌでは栽培と醸造を担当。
一方、商科大学を卒業したファブリスは販売と顧客とのコレスポンデスを担当している。
2人はコルシカ北部ではきわめて珍しいスキアカレッロ100%の赤ワインや、コート・ド・ボーヌの白を思わせる樽熟成の白ワイン。そして同品種でありながら
セニエ法と圧搾法で違いを際立たせた2種類のロゼワインなど、これまでの旧態依然としたコルシカワインの概念を根底から覆す、上品で洗練されたワイン造りを行っている。
元パリジェンヌのセンスを生かしたスタイリッシュでカラフルなプレゼンテーションも斬新で個性的だ。
将来的にはバイオダイナミックを目指すと公言する自然な農法から生まれるワインは、柔らかくエレガントで、今パリに生きる現代女性のように溌剌として我々の心を魅了する。
2005年が初ヴィンテージだが、「ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」誌やその他の雑誌でも取り上げられ、パリの三つ星「ラストランス」や二つ星の「グラン・ヴェフール」、
ロンドン近郊のニューベリーにある二つ星レストランで、カリフォルニアの先駆的カルトワイナリー「ピーター・マイケル」のオーナーが経営する「ザ・ヴィンヤード・アット・ストッククロス」などを筆頭に、
フランスとイギリスの多くの星付きレストランで数年前から採用されている今、最もホットな新時代のコルシカワインです。
■ドメーヌ概要
クロ・フォルネリはコルシカ島東部に位置する。
島の西海岸は断崖絶壁が続いているが、ティレニア海に面した東海岸には島でも数少ない平野が広がり、所々でラグーン(潟)も見られる。
ドメーヌは、中部アレリア近辺でカキやムール貝の養殖が行われているデアヌ潟から北西方向にやや内陸に入ったTalloneタロンヌ村に本拠を置く。
2500メートルを超える高峰が連なるコルシカ島の中央部は冷涼多雨で、登記には雪が積もり、スキー場もあるが、沿岸部の気候は地中海性気候で、暑く乾燥した夏と温暖な冬が特徴。
日照量はフランスで最も多く、雨は晩秋から冬の初めと春先に多い。
海からも山からも影響を受けるミクロ・クリマは葡萄の成熟に理想的な気候。
なぜなら、海によって夏の暑さが穏やかになり、乾燥に対する水分の盾となり、さらに起伏に富んだ地形が温度と湿度の調整に大きな役割を果たしてくれるため。
この様な条件は、葡萄の漿果のゆっくりとした成熟とバランスに対し非常に有益で、その結果ワインのアロマとフィネスの質を保証するものとなっている。
畑の土壌は丸い小石が混じった沖積土壌。痩せた土壌だが、心土が深く水捌けが良い。このため。葡萄樹への適切な水分供給が可能なテロワール。
畑は北東、北西、南西に面した日照の良い区画に点在。
ドメーヌの所有地は45haで、その内16haで葡萄を栽培している。
栽培品種はスキアカレッロ6ha、ニエルッチオ5ha、ヴェルメンティーノ3ha、シラー2ha。
その大半が、先代のマルセル・ヴァヌッチが1970年代に植樹したもの。
現在葡萄の平均樹齢は20年で、最も古い区画は30年に達する。
若い者でも10年を超えている。また、今や消滅しつつあるコルシカの古代品種、Bianco Gentileビアンコ ジェンティル(白葡萄)と
Minustelluミニュステリュ(黒葡萄)を1haに植樹し、将来的にさらなるコルシカの個性を表現するワイン造りを目指している。
■栽培について
栽培方法はリュット・レゾネで、病害防除に際しても可能な限り自然な物質を使用している。もちろん除草剤は使用しない。
環境への配慮から、コルシカではきわめてまれな廃水処理施設も備えている。
また、葡萄が植えられている土壌の生命とバランスの維持を目的とするバイオダイナミック農法に強い関心を持っており、
ロブ・ダンジュやステラ・ローズに使用する葡萄の区画では概に完全に殺虫剤や除草剤の使用はせずバイオダイナミックを実践し、
例えば古すぎる葡萄樹を引き抜く際には、カブトムシやイモ虫が地中を這っていないか確かめるなど、地中の生命に気を配っている。
下草を生やして葡萄樹の値を地中深く伸ばすことや、殺虫剤や除草剤を排除して、土を鋤き、地中の野生酵母を守ることは、バイオダイナミックにおける最初のアプローチと共通する。
ドメーヌでは、葡萄、つまりワインの中にテロワールを表現するには人間の良識が必要であり、その観点からバイオダイナミックによる天体と地球の関係からのアプローチは、
様々な点で情熱的かつ神秘的で、これから数年をかけて目指すべき進歩的なモデルと考えている。
秋の収穫後に初めて雨が降った後、手作業で雑草を取り除く。その後、土を耕した後、表土に伸びている葡萄の根を切り、葡萄樹の根本を土で覆い、土が冬に向けて栄養素を蓄えられるように誘引する。
春から夏にかけては下草を生やすが、乾燥が続き、水分が不足する場合には、草が葡萄と競争して地中の水分を吸収してしまうので、除草を行う。
生育期のこの間は、畝の耕耘も定期的に行う。
選定方法はコルドンで、1〜2芽を残した6〜8本の太枝を両側に残す。
収量は芽かきを手作業で行うことで調整し、生育期に2〜3回の摘心を行う。グリーン・ハーヴェストは芽かきが十分でなかったり、豊満な年などに実施する。
収穫時には、品種に応じて1株につき5〜8房の葡萄が残るように調整する。
1房は約200〜300グラム。植樹比率は1ha当たり4000本。
■テロワールと灌漑、葡萄の成熟などに関してのドメーヌの哲学
テロワールとは、気候や風土、心土、水理学などの自然要因と、人の手による作業やノウハウなどの人為的要因の総体であると定義される。
しかし、この自然要因の中でも、水がテロワールの概念に非常に大きな影響力を持っていることはあまり知られていない。
乾燥が続くと武道の収量が減ることから、現在INAOは一部のAOCで灌漑を認めているだけでなく、今まで灌漑が禁止されていた地域でも灌漑を合法化しようとしている。
しかし、灌漑は最悪の方法である。テロワールを灌漑すると言うことは、魚を溺死させると言うことを意味する。
なぜなら、通常、葡萄は水分の不足する乾期には、地中の奥深くから水を汲み取る。しかし、灌漑によって畑の表土家に水分が存在する場所が出来ると、怠慢になって表土に水分を求めることで満足してしまい、
本来必要な栄養素を地中深くから汲み取ることをやめ、人工的に灌漑した表土から吸収してしまうようになる。
化学肥料を散布した畑において、葡萄の根が表土に巻かれた肥料から養分を吸収してしまうようになるのと同じで、葡萄の根が地中ではなく表土に迂回した形で養分吸収を行うようになった場合、
ワインにテロワールが表現されることはあり得ない。
ドメーヌの当主ジョゼ・ヴァヌッチはこう述べている。「技術とは隠れた真実を明らかにするもので、何かを想像するものではありません。水という根本的なテロワールの構成要因に手を付けてしまったら、
もはやテロワールを語れなくなってしまいます。昔から私たちは灌漑はいっさい行ってきませんでした。つまり、水理学の観点からドメーヌの葡萄畑のテロワールは全く変化していません。私たちは市場の需要にも迎合しません。
現在の消費者は、ソフトでまろやかで果実味のあるワインを求める傾向にありますが、がっちりとしていて、タニックで、若いうちは粗野であるのがニエルッチオの特性です。※テルモヴィニフィカションのようなワインをソフトにする技術で、
ニエルッチオの個性を消して、異なる味わいに変質しようとするのは、整形手術を繰り返して白人になろうとしたマイケル・ジャクソンのようなものです。私たちは技術をよりどころにしません。魂を失い、全て丘能にしてしまっている
テクノロジーを忌み嫌います。ワインとは神聖なものではありません。流行に左右されない農産物です。葡萄栽培家は職人であり、食品会社の生産部長ではないのです。」
※Thermovinificationテルモヴィニフィカションとは
ブルゴーニュのルイ・ラトゥール社が使用するパストゥリゼーション(瞬間殺菌法)が発行の終了したワインに行われる、
いわゆる殺菌法であるのに対し、テルモヴィニフィカションは、収穫した手の発酵前の葡萄果実に対して行われる。
これは葡萄果皮から、アントシアニンやタンニンなどの色素と果実味を可能な限り抽出して、発酵時の果皮浸漬を短縮し、
フルーティーで若いうちから楽しめるワインに仕立てる目的で行われている画期的な新技術。
テロワールやワインの個性を変質してしまうと賛否両論がある。
クロ・フォルネリで葡萄の成熟を図る基準は、潜在アルコール度数と酸度だけではない。
技術偏重の現代の傾向ではこの二つだけが語られることが多いが、ポリフェノールやアントシアニンといった
色素やタンニンの元となるフェノール類の成熟も見極める必要がある。
このためドメーヌでは8月の終わりからは、毎日葡萄の粒を採取して成熟度を確かめている。
皮をしっかりと噛み、果実をかじって、タンニンが青臭くないかどうか、収斂性がないかどうかを確かめて成熟を判断している。
2007年の収穫日前日のアキアカレッロの葡萄。
ドメーヌではこの状態が、フェノール類の成熟も含めた完熟であると見なしている。
■醸造について
2005年のドメーヌ継承と同時に、水平圧搾機、ステンレス製の除梗機、赤ワイン用のセメントタンク、白とロゼワイン用のステンレスタンク、空調設備などに大がかりな投資を行ったため、
現在ドメーヌの醸造所には最新の醸造設備が整っている。
醸造所に運ばれた葡萄は、品種ごと、区画ごと別々に醸造される。
赤ワインはセメントタンクで発酵を行い、白ワインと直接圧搾のロゼワインはステンレスタンクで低温発酵を行う。
キュヴェ「ロブ・ダンジュ白」は卵形のセメントタンクを用い、キュヴェ「ステラ・ロズ」はフランス製トロンユニック(円錐形)オーク樽12hlで醸造する。
生産されるワインは、区画名である「クロ・フォルネリ」の名前を冠したスタンダード・キュヴェと、プレステージ・キュヴェである「ロブ・ダンジュ」。
この2つのラインナップはそれぞれ赤・白・ロゼの3種類が造られる。
それ以外には、年鑑生産本数がきわめて少ないキュヴェ「ステラ・ローズ」御「シオス・フォルネリ」がある。
ドメーヌでは、自身のワインの特徴を男性的ではなく、上品でなめらかで完璧なワインと心にふれるワインとの間で、感激を与えられるワインと定義している。
ロブ・ダンジュは、オート・コルス県(コルシカ北部)で造られるワインの中で最もスキアカレッロの比率が高いワイン。
■コルスの地場品種について
<Vermentinuヴェルメンティーノ>
マルヴォワジ・ド・コルスMalvoisie de Corseとも呼ばれる、地中海沿岸で非常に高い品質の白ワインを生む品種。
典型的な辛口の白ワインで、豊満で力強い口中と高いアルコール度数があることが特徴。
緑がかった黄色の反射を備えた麦わら色の色調。
花や林檎、アーモンドを思わせる強い香りを持っている。
プロヴァンスの東部で長い間栽培されているロールと同一品種であると考えられている。
また一部の人たちはマルヴァジア品種と関係があると信じている。
ヴェルメンティーノはコルシカ島で最も栽培されているしロブ同品種で、この島の白のAOCワインを支配している。
1980年代の終わりにはコルシカ島でこの品種の作付け面積は400haに達した。
<Nillucciuニエルッチオ>
コルシカ島で3番目に多く栽培されている品種で、葡萄分類学上、トスカーナのサンジョヴェーゼと同一であるとされ、
18世紀後期までコルシカ島を支配していたジェノヴァ人によってイタリア本土から持ち込まれたものと考えられている。
非常に上品な緋色のローブを備え、凝縮してタニックで、甘草のノートが支配的なレッドフルーツやスミレを思わせる香りを、
僅かな木のニュアンスと共に発散するワインを生み出す。熟成と共に、スパイスや灌木の香りへと変化していく。
<Sciaccarelluスキアカレッロ>
スキアカレッロという名前は、コルシカの言葉で「噛み締める」を意味する「sciccaシッカ」に由来する。
コルシカでのみ栽培される品種で、必ずしも色調は濃くはないが、偉大なフィネスと傑出した故障のブーケ、レッドフルーツやスパイス、
コーヒー、灌木の花などのアロマを持った、しなやかで高貴な、深い味わいの赤ワインと、
島のハー震いの茂った低木地帯の香りを持つ優れたロゼを産出する。
病気に対する抵抗力が強く、発芽も成熟も遅い。
ローマ人によって移植されたものらしいが、未だイタリアの品種との関係は特定されていない。
<Bianco Gentileビアンコ・ジェンティル>
今や消滅しつつあるコルシカの白葡萄の古代品種
コルシカ原産の個性ある品種。Carajolo Blancという、味蕾に心地よさを与えてくれる白の葡萄品種によく似ている。
酸味がややかけているようでも、アロマが不足していると言うことはない。
金色に反射する明るい色が特徴。柑橘系砂糖漬けと熟れた果実のノートは飲むものを驚かせる。
果皮が多肉で汁液に富む中サイズの果実から果汁が絞り出され、畑の傾斜・日照量によりある顆粒は琥珀であったり、明るい黄色、緑がかった白など色が多様化される。
果肉は非常に甘みがある。
濃い緑色の葉が目立った特徴で、芽吹きが早い。若木は樹勢が良く、粘土石灰または石灰質に植えられた株からは十分な収量が期待できる。
果房はやや密着した円筒〜円錐形でサイズは比較的大きめ。
葡萄の熟成度合いによって、グレープ・フルーツ、さらにはアプリコットのノートを持つ輝きのある白ワインを生む。
<Minustelluミニュステリュ>(=Minustillu,Mustinell)
古文書によれば19世紀までコルシカ南部のSartèneサルテーヌやAjaccioアジャクシオで主に栽培されていたが20世紀にはほぼ絶滅に瀕したコルシカ土着の品種。
近年コルシカでは地元の言葉で“Riaquistu(=再適合)”を共通目標に掲げ、いくつかの生産者達が再生に取り組んでいる。
現在コルシカ島全土で13haの栽培面積があり、葡萄分類学上、イタリアのCagnulri N,ポルトガルのTinta muida、スペインのTintilla de Rota、マルタ島のGracianoと
同一と見なされている。(「コルス葡萄栽培研究所のデータ」より)
丘陵地の収穫は適正量、平地では高収量。樹形は直立。酢酸腐敗(pourriture acide)に弱く、成熟は非常に遅く、気候による影響を受けやすい。
ミニュステリュから造られるワインの特徴は非常に色が鮮やかで上品な赤いローブ。
桑の見破るーベリーなどの黒系果実や、サクランボの小さな赤系果実の表現豊かな香りに、スパイス、バルサミコ、ミント、カカオのニュアンスが僅かに感じられる。
マティエールがあり、タンニンはしなやかでシルキー。単一、アッサンブラージュのいずれにも用いられる。
<Ggenoveseジェノヴェーゼ>
コルシカ島で栽培されているジェノヴェーゼは、イタリアのジェノバ地方から来た古代の葡萄品種。
房は小サイズから中サイズで密度が高く、翼のような岐肩のある円錐台形である。
顆粒は適度に大きく楕円形。果皮は厚みがあり、色は白から琥珀色。
果肉は非常に甘く、成熟が早い。
満足のいく収穫のためには選定し、トレリス仕立てにすることが必要である。
ジェノヴェーゼは良いテーブルワインでありながらも、典型的ではっきりとしたアロマの辛口白ワインを造り上げる。
その酸味とアルコールのバランスにより完璧にバランスがとれている。
2020 Clos Fornelli Blanc
クロ フォルネリ ブラン 750ml
《白》【辛口】
AOC ヴァン・ド・コルス
品種:ヴェルメンティーノ100%
総生産量:6,000本
手摘みで収穫した葡萄を直接圧搾して前清澄。
その後、温度管理機能付きのステンレスタンクで野生酵母のみでアルコール発酵を行う。
発酵は18〜20度の低温で実施。
発酵期間は2〜3週間。
圧搾後、引き続きステンレスタンクで熟成。
熟成はシュール・リーの状態で行い、熟成期間は約5ヶ月。
この間、定期的にバトナージュを施す。マロラクティック発酵は実施しない。
熟成終了後、ごく軽く濾過を行って瓶詰め。
多くの個性とエレガンスが感じられるバランスのとれた白ワイン。
シュール・リーに由来するまろやかさとフレッシュさがあり、口中の果実味がスパイスのノートによって
引き立てられ、フィニッシュまで余韻を残す。
牡蠣を使った料理や、ひめじの紙包み焼き、鯛やスズキのグリル、ブルーチーズなどと良くマッチするでしょう。
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2019年版」
2017年13.5点
3,520円(本体価格3,200円)
ごめんなさい、只今品切れ中(2021年11月26日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
2019 Clos Fornelli Rosé
クロ フォルネリ ロゼ 750ml
《ロゼ》【辛口】
AOC ヴァン・ド・コルス
品種:スキアカレッロ100%
総生産量:1,500本
手摘みで収穫した葡萄を直接圧搾して前清澄。
その後、温度管理機能付きのステンレスタンクで野生酵母のみでアルコール発酵を行う。
発酵は18〜20度の低温で実施。
発酵期間は2〜3週間。
熟成期間は約5ヶ月。マロラクティック発酵は実施しない。
熟成終了後、ごく軽く濾過を行って瓶詰め。
花から果物、スパイスまで様々な香りのパレットを持ったワイン。
マティエールは豊かで、絹のようなストラクチャーを備えている。
心地よいフィニッシュが余韻に残る。品格があり料理と共に味わいたいワイン。
サーモンのタルタルや、ルッコラとトマトとパルメザンチーズのサラダ、
車エビや伊勢エビの料理、オレンジソースを添えたホタテ貝、白身肉のグリエなどと良く合うでしょう。
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2019年版」
2017年13.5点
ヴィノス 2018年 91点
3,300円(本体価格3,000円)
ごめんなさい、只今品切れ中(2022年3月3日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
2019 Clos Fornelli Rouge
クロ フォルネリ ルージュ 750ml
《赤》【フルボディ】
AOC ヴァン・ド・コルス
品種:ニエルッキオ90%、スキアカレッロ10%
総生産量:9,000本
手摘みで収穫した葡萄を完全に除梗。
その後、温度管理機能付きのセメントタンクで野生酵母のみでアルコール発酵を行う。
発酵は20〜30度。発酵期間は2〜3週間。
この間1日1回のルモンタージュを行う。
発酵終了後、引き続き20日間の果皮浸漬を施す。
アルコール発酵の後半から果皮浸漬にかけて1週間に1回バトナージュを施す。
発酵槽から引き抜き、圧搾した後、引き続きセメントタンクで熟成を行う。
熟成期間は約10ヶ月。
瓶詰めの1ヶ月前にアッサンブラージュを行い、無清澄・無濾過で瓶詰め。
バランスがとれ、凝縮し、素晴らしく成熟したタンニン。
レッドフルーツやカカオ、胡椒などの香辛料の香りが複雑に混じり合い、傑出した長い余韻がある。
タルタル・ステーキやハム、ソーセージなどの豚肉加工品、ジビエ料理、山羊のチーズと相性がよい。
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2020年版」
2017年14.5点
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2019年版」
2017年14点
3,520円(本体価格3,200円)
2016 Robe d´Ange Blanc
ロブ ダンジュ ブラン 750ml
《白》【辛口】
AOC ヴァン・ド・コルス
品種:ヴェルメンティーノ100%
総生産量:1,000本
手摘みで収穫した葡萄を直接圧搾して前清澄。
その後、ブルゴーニュ産の容量600リットルの木樽で
野生酵母のみでアルコール発酵を行う。
発酵は18〜20度の低温で実施。
発酵期間は4週間。圧搾後、引き続き木樽で熟成。
樽はルソー社製のミディアムの焼き物で、新樽は用いない。
熟成はシュール・リーの状態で行い、熟成期間は7ヶ月。
この間、2〜3週間おきにバトナージュを施す。
マロラクティック発酵は行わず、瓶詰めの1ヶ月前にアッサンブラージュを行い、
無清澄・無濾過で瓶詰め。
花やミネラルを思わせる香り。
素晴らしいアタックで傑出したマティエール。
口中はフレッシュで、ヴェルメンティーノの複雑さが見事に表現されており、
グレープフルーツのアクセントを伴った余韻が長く残る。
アペリティフとして、あるいはコンテやエメンタール、グリュイエールなどのハードタイプのチーズに良くマッチするでしょう。
タルタル・ステーキやハム、ソーセージなどの豚肉加工品、ジビエ料理、山羊のチーズと相性がよい。
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2020年版」
2018年15点
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2019年版」
2017年16点
4,070円(本体価格3,700円)
ごめんなさい、只今品切れ中(2021年11月19日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
2019 Robe d´Ange Rosé
ロブ ダンジュ ロゼ 750ml
《ロゼ》【辛口】
AOC ヴァン・ド・コルス
品種:ニエルッチオ60%、スキアカレッロ40%
総生産量:1,500本
クロ・フォルネリのキュヴェとは対照的にセニエ法で醸したロゼ。
手摘みで収穫した部を完全に除梗誌、2日間の低温マセレーションを施す。
その後、温度管理機能付きのステンレスタンクで野生酵母のみでアルコール発酵を行う。
発酵は18〜20度の低温で実施。
適度な色調が付いたところでセニエを行い、引き抜いたマストを容量の小さなステンレスタンクに移して発酵を続ける。
通常の赤ワインよりもマストの比重が非常に高いため、発酵期間は4週間に及ぶ。
発酵終了後は、引き続きステンレスタンクで熟成を実施。
熟成期間は7ヶ月。
熟成はシュール・リーの状態で行い定期的にバトナージュを施す。
マロラクティック発酵は行わず、熟成終了後、ごく軽く濾過を行って瓶詰め。
美しい色調。
スパイスやレッドフルーツの果実を思わせる香り。
フルーティで、ワインらしい風味を備えたロゼ。
豊満で噛み締められるような口中だが、しっかりとしたミネラル感も備え、香辛料の風味が感じられる僅かなタンニンがある。
長く心地よいフィニッシュ。夏野菜を使った料理と相性がよい。
熟成させることも可能。
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2019年版」
2017年15点
3,630円(本体価格3,300円)
2019 Robe d´Ange Rouge
ロブ ダンジュ ルージュ 750ml
《赤》【フルボディ】
AOC ヴァン・ド・コルス
品種:スキアカレッロ100%
総生産量:7,000本
手摘みで収穫した葡萄を完全に除梗。
その後、温度管理機能付きのセメントタンクで野生酵母のみでアルコール発酵を行う。
発酵は20〜30度。発酵期間は2〜3週間。
この間1日1^2回のルモンタージュを行う。
発酵終了後、引き続き20日間の果皮浸漬を施す。
アルコール発酵の後半から果皮浸漬にかけて1週間に1回バトナージュを施す。
発酵槽から引き抜き、圧搾した後、引き続きセメントタンクで熟成を行う。
熟成期間は約12〜14ヶ月。
瓶詰めの1ヶ月前にアッサンブラージュを行い、無清澄・無濾過で瓶詰め。
様々な香辛料の複雑な香りが感じられ、エレガントでまろやかでフルーティな味わい。
料理と一緒に味わいたい個性的なワイン。
素晴らしいスキアカレッロの表現。
香草を添えた仔羊肉のグリル、香辛料風味の仔牛肉のプロシェット、鴨肉のオレンジソース、タジン、
マグロのステーキなどと良い相性。
また14〜15度に軽く冷やして、繰り江下魚料理に合わせることも出来る。
(これはミシュラン星付きレストランのソムリエ達が提案しているトレンドのマリアージュ)
スキアカレッロは、フレッシュで、空気に触れると、魚のグリエにとても良く合う。
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2020年版」
2018年15.5点
「ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2019年版7/8号」
2017年15.5点
この赤はワインは完備で熟した素晴らしい果実が表現されている。果実の鮮度と上質なタンニンにより、今から楽しめる。
3,630円(本体価格3,300円)
ごめんなさい、只今品切れ中(2021年9月4日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
■ロブ・ダンジュという名前について
Robeロブとはフランス語でドレスのこと。
Angeアンジュとは、コルシカ男性の典型的な名前。
コルシカの男性はマッチョで男らしいイメージがある。
ワインも同じで、力強いイメージがあるが、実はとてもエレガントで洗練された女性的な側面がある。
このロブ・ダンジュの赤ワインに使われているスキアカレッロは、とても繊細で上品で、バラや香辛料のアロマを持ち、
女性的な側面を備えた個性的な品種。
このため屈強なスペインの闘牛士が踊り子のような衣装を付けているイメージで「アンジュのドレス」=「コルシカ男性のドレス」と命名した。