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事情通の間で高い評価を得ていたアルマン・ジラルダンを継いだドメーヌ
おだやかさのなかにも、話しの運びなどに論理的で芯のしっかりとしたところを感じさせる40代のアレットが、アルマン・ジラルダンの名声を高めた父アンリから1980年代の終わりにドメーヌを引き継ぎ――ル・ロワイエは伴侶の姓――、20年近くが過ぎた。生み出すのはブレのない、しっかりとした構成のワイン。
ドメーヌでは古樹を大事にしていてそれが大きな特徴ともなっているが、フラッグシップのリュジアン=バはその名のとおり、リュジアンのなかでも下部からつくられる――広さ10ヘクタールのリュジアンは上部と下部に分かれていて、下部のリュジアン=バのほうが評価は高い――もので、鉄分を含む褐色石灰質土壌に植えられているぶどうの樹齢は100年に達するという超ヴィエーユ・ヴィーニュ。それにエプノ――プティゼプノ、グランゼプノそれぞれに1区画ずつ所有――は90年、他の銘柄も平均で50年から60年となる超ヴィエーユ・ヴィーニュ。レジオナルのACブルゴーニュでも、ポマールの村の周囲にある区画に植えられた樹齢50年以上のぶどうからつくられている。
これら老ぶどう樹からの収穫は古くからのやり方でワインとなる。木製の開放発酵槽でのアルコール発酵、その際のピジャージュは下肢でおこなう。また新樽の比率はプルミエ・クリュで1割ほどとかなり低く、およそ18ヵ月から20ヵ月間の樽熟を経、そして基本的に清澄とフィルターは無しで瓶詰め。
流行りのほとんど黒に近いような色調ではないが、濃縮感のある外観の赤は、以前に較べ透明感やフィネスが備わったものの、かっちりとした構成のしっかりしたつくりに変わりはない。果実味を前面に押し出したタイプとは異なり、熟成させてこそ真価を発揮するワインはリリースしたてだとカタさも感じられるので、若くして愉しむのであれば早めの抜栓かデカンタージュをして柔らかくする工夫も必要。
ドメーヌではポマールのプルミエ・クリュだけでも5銘柄を生産――リュジアン=バ以外は全てボーヌ側に位置する――するが、出来上がるワインはそれぞれのテロワールを反映し、微妙な異なりを体感させてくれる。そこから見えてくるのはポマールというアペラシオンが決して力強さだけではなくエレガントさも備えているという点で、優れたつくり手こそが我々に与えてくれるそのバランスの妙を感じ取ることができる。
2009 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ ルージュ 750ml
《赤》【ミディアムボディ】
葡萄品種:ピノ・ノワール
3,360円(本体価格3,200円)
ごめんなさい、ただいま品切れ中(2013年5月11日)です。次回入荷まで今しばらくお待ちくださいませ。