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ヴォーヌ=ロマネの地で1858年以来続くドメーヌの名を高め、率いてきた当主ロベールは1995年亡くなったが、その10年ほど前から運営に携わってきた娘婿のパスカル・ラショーが、現在、腕を振るう。名手と謳われたロベールのエッセンスを受け継ぎ、加えてパスカル自身が目指すのは、テロワールが十全に表現されや滑らかでバランスのとれたタイプ、ということからロベールの時代に較べ、より洗練されたワインを生むようになった。
現在、ブルゴーニュ地方で多く栽培されているピノ・ノワール種のクローンは戦後生み出されたものが多いが、その際もととなった株はピノ・ドロワ。安定した収量が見込め、病害虫にも耐性があるなど、栽培のしやすさから選ばれた。このピノ・ドロワとは別にピノ・ノワール種の原型に近いより伝統的なピノ・ファンという収量も少なく栽培も難しい株もあったが、今日では非常に少なくなってしまっている。ドメーヌではこのピノ・ファンが植わる区画を所有、樹齢は60年から100年に達する超ヴィエーユ・ヴィーニュとなっている。それらはロマネ・サン=ヴィヴァン、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シュショ、ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ポワゼ、それにACブルゴーニュで、ドメーヌの大きな宝となっている。なかでもヴォーヌ=ロマネ・レ・シュショは、上に述べたようにピノ・ファンという株とその樹齢に加え、ロマネ・サン=ヴィヴァンとグラン・エシェゾーの間という好立地も手伝ってグラン・クリュ並みの仕上がりを見せ、通常、価格もエシェゾー、クロ・ド・ヴージョと同じでリリースされている。
リュット・レゾネで栽培されるぶどうは、ヴァンダンジュ・ヴェールトでしっかり収量を落とし、グラン・クリュは30ヘクトリットル前後、プルミエ・クリュからヴィラージュでその1割から2割増しといった具合。除梗は100パーセント、天候に恵まれた年にはシャプタリザシヨン無しでのアルコール発酵となり、期間は3週間前後。そして16ヵ月から18ヵ月間の樽熟成となるが、グラン・クリュとヴォーヌ=ロマネのシュショには100パーセントの新樽をあてがう。
パスカルはドメーヌの拡大にも努めていて、以前からつくりたかったアペラシオンのひとつであるシャンボル=ミュジニーに数年前に区画を取得、ワインは2000年のミレジメからお目見えした。また、周知のように2002年はブルゴーニュではたいへんな成功を収めたが、パスカルはこの年初めて、ネゴシアンものとなるメゾン・パスカル・ラショー――ラベルのデザインは全く一緒で、上部のドメーヌ・ロベール・アルヌーの文字が無いだけ――のワインをリリースした。基本的にドメーヌが所有していないアペラシオンで、リシュブール、シャンベルタン、クロ・サン・ドニなどのグラン・クリュが中心だが、どれも数百本単位のごく少量しかない。
2005年には新たなカーヴも完成、パスカルが率いるようになってからのロベール・アルヌー、今、最も波に乗っている目が離せないドメーヌである
2008 Bourgogne Pinot Fin
ブルゴーニュ ピノ ファン 750ml
《赤》【ミディアムボディ】
葡萄品種:ピノ ファン
ピノ・ノワール種の原型に近いより伝統的なピノ・ファンという収量も少なく栽培も難しい株もあったが、今日では非常に少なくなってしまっている。
ドメーヌではこのピノ・ファンが植わる区画を所有、樹齢は60年から100年に達する超ヴィエーユ・ヴィーニュとなっている
4,070円(本体価格3,700円)
ごめんなさい、只今品切れ中(2021年11月21日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。