ワインショップ飛附屋トップフランスワイン・南西地方ドメーヌ・ル・ロック

【Domaine Le Roc:ドメーヌ ル ロック(フレディック リブ家)】



   
メーヌ ル ロック:リブ家の兄弟が立ち上げたワイナリー
ドメーヌ ル ロックは、南西地方の AOC フロントンの中心、ガロンヌ川とタルン川 の間に位置する家族経営のドメーヌです。
この土地の土着品種ネグレットを中心に、個 性的なワインを手掛けています。
38ha の畑を所有し、年間約 15 万本のワインを生産 しています。
ドメーヌは 1980 年代にジャン-リュック リブとフレデリック リブの 兄弟によって設立されました。
1974 年に兄弟の祖父がセラーと畑を購入しましたが、 彼らの父親の時代まではフロントンの協同組合に葡萄を売っていました。
兄のジャンリュックは父と一緒に畑で働いていました。
フレデリックが醸造学の勉強を終えて大学 を卒業し、フロントンのいくつかのワイナリーで働いた後、兄弟は、協同組合を離れて 自分達のドメーヌを設立することを決意しました。
初めて二人が造ったワインのファーストリリースは 1986 年です。それから 30 年以上にわたり、ジャン-リュック、そしてフレデリックと彼の妻カトリーヌを中心にずっと家族経営でワイン造りを行ってきまし た。
数年前からは、フレデリックとカトリーヌの末娘のアンヌ、ジャン-リュックとフレデリックの甥のグレゴワールが加入しまし た。
ジャン-リュックは引退し、ドメーヌはフレデリックとカトリーヌ、アンヌ、グレゴワールが共同で経営しています。

フロントン:土着品種ネグレットを主体とする赤とロゼの産地
フロントンは、フランス・南西地方に位置する小規模な生産地域です。土着品種のネグレッ トを主要とする赤ワイン、ロゼワインが AOC として認可されています。
ガロンヌ川とタルン 川に挟まれた場所に広がり、土壌は砂利質で鉄分や石英を多く含んでいます。
カオールより もさらに南側にあり、西にはブランデーで有名なアルマニャックが広がっています。
1975 年 にコート デュ フロントネ AOC として認定された後、2005 年に現在の名称であるフロ ントン AOC に変更されました。
南西地方の中でも知名度は決して高くはありませんが、ド メーヌ ル ロックはこの地で素晴らしいワインを手掛けています。

    
新たな世代、アンヌとグレゴワールの活躍
栽培を担当するグレゴワール、醸造を担当するアンヌという新たな世代が入ったことで、ジャン-リュック時代のパワ フルなスタイルとは異なり、より現代的でソフトな質感、味わい深さが感じられるスタイルに変化しています。
「父の時代からの変化についてはたくさんの理由がありますが、一番はやはり気候変動 が挙げられます。
ワインのアルコール度数は、20 年前より 1.5%は上がっています。そ れはつまり、ワインのバランスが変わってしまったということです。
父は醸造に関するこ とについて全て教えてくれるので、父とたくさん話をして、毎年新しいことにチャレンジ するようにしています。
4 年前には、葡萄の梗を残して醸造してみたところ、新しい味わ いが生まれることが実感できました。
今も色々なことを試行錯誤しています」と、アンヌ は話してくれました。

     
「畑で多くの仕事をすることが、私たちの哲学です」
1981 年からオーガニックに近い栽培を行ってきました。2022VT から公的認証 (AB)がつくようになります。
「父や叔父の時代は非常に多くの書類や時間が必要と なることから、認証取得について特に申請していませんでした」。
畑の畝と畝の間に は草を生やしています。冬の間は、飼育している 50 頭の羊を畑に放しています。羊 に草を食べてもらうことで、科学的な除草剤を使用せずに自然なやり方でカバーク ロップの量をコントロールしています。
「この羊の放牧については、同じエリアの他 の生産者がやっていないことで、私たち独自の取り組みです。
私たちの哲学は設立 当初から何も変わっていません。生き物すべてを尊重し、自然環境に配慮したワイ ン造りを目指しています。
この土地は自分達だけのものではなく、より良い自然環境を保ちつつ、次世代に引き継いでいくべきだ と考えています。
畑では出来るだけ多くの手をかけ、反対にセラーではなるべく介入しません」とアンヌは話します。
日々の作業は年によって異なります。雨が多い年は、夏の間に房の周りの葉を落とし、葡 萄が乾くようにしています。
一方、暑い年は逆に葉を残して、強い日照や熱さから葡萄を 守るようにしています。
フロントンでしか主に栽培されていない葡萄品種、ネグレットを メインに、シラーやカベルネ ソーヴィニヨンからのワインを造っています。
多くは赤ワ インで、少しのロゼワインとロゼのスパークリングワイン(ペット ナット)、そして少量 の白ワインを造っています。
畑は 3 つのエリアに分かれており、それぞれ土壌タイプが異 なっていて 3 つのテロワールがあります。
異なるテロワールから、それぞれの特徴を持っ たアロマの異なるワインを造ることができます。
自社で栽培している葡萄はすべて自社の ワインに使っています。
「オーガニック栽培を行なっていることもあり、低収量なので、時にはもっと葡萄があったらいいのにと思 うくらいです。
そのため、他の生産者に売る葡萄はありません」。 収穫は若い葡萄の区画や特定の区画は手摘み、それ以外は、機械で行います。
また、収穫 した葡萄はすべて除梗(破砕はしない)します。葡萄は完熟の状態で収穫し、丁寧にセラー に運びます。
集約のあるワインにするため、発酵には長い時間(4〜5 週間)をかけています。
また発酵はすべて葡萄の果皮についている天然酵母で行います。
赤ワインはすべてコ ンクリートタンクで発酵させてからプレスしています。
発酵・熟成させる数ヶ月の間、そ れぞれのタンクの温度をチェックして、ワインの状態についてモニタリングしています。
このように、醸造では出来る限り介入しないことによって、テロワールがしっかりと表現 されると考えています

非常に珍しい、ネグレット100%による、ペット ナット
FC−948 2022 Roc Ambulle Petillant Naturel
ロック アンビュル ペティアン ナチュレ 750ml  
《ロゼ》【辛口・微発泡】<王冠栓>
国/地域等:フランス/南西地方
葡萄品種:ネグレット
オーガニック認証:ユーロリーフ


このエリアの土着品種、ネグレット100%で造られるペティアン ナチュレです。
ザクロや小さな赤い果実を思わせる 香り高いアロマが広がります。
エレガントで繊細な泡がたいへん心地よいワインです。
収穫した葡萄は除梗した後、直 接圧搾し、SO2を添加せずにステンレスタンクに入れます。
発酵は葡萄の果皮についている天然酵母を使い、18度で約 3 週間行います。
発酵の途中、残糖が20〜30gになった時点で温度を3度に下げます。
軽くフィルターをかけ、酵母の 働きを止めます。
その後、ボトルに移します。
ボトルの中で発酵が始まり、二酸化炭素が発生し、おだやかな発泡ワイ ンが出来ます。
年間生産量は約1万本です。

                    3,300円(本体価格3,000円)

※商品の特性上、温度上昇に伴い再発酵が起こる場合 がございます。通年、冷蔵保管をお願い致します。







FC−500 2019 Don Quichotte
ドン キショット 750ml  
《赤》【フルボディ】
等級:AOC フロントン
葡萄品種:ネグレット60%、シラー40%
熟成:20hlのフードルと400Lの樽で18ヶ月

フロントンの主要品種はネグレットで、シラーはメインの品種ではありません。
しかし、ネグレットにシラー をブレンドすることでいかに良いワインが出来るかを証明するために、
AOC の規定(ネグレットの比率が 50%以上使用、シラーは 40%以下)の限界までシラーの比率を上げて造ったのがこのキュヴェです。
地元の 新聞にも取り上げられ、ネグレットとシラーを合わせることで素晴らしいワインが出来ることを周囲に知ら しめることとなりました。
難題に果敢に挑戦する姿を周囲の人々が「まるでドン キホーテのようだ」と言っ たことから、このワインの名前となりました。
しっかりと濃い色合い、非常に複雑でスパイシーなアロマが広 がります。
黒い果実が支配的ですが、その中にフランボワーズのニュアンスも感じられます。
口の中に豊かな フレイバーが広がり、タンニンは溶け込んでいて、シルクのようなしなやかさが感じられます。
年間生産量は 約 1 万本です。

小石を多く含むブルベーヌ(小石、砂利、砂、シルトの混ざる土壌)の複数の区画の葡萄をブレンドしています。
葡萄の平均樹齢は 40 年です。収穫した葡萄は除梗し、開放式のコンクリートタンクに入れます。
それぞ れの品種は別々に醸造します。
発酵は葡萄の果皮についている天然酵母を使い、25 度から 28 度に温度コン トロールしながら約 4 週間発酵させます。
発酵中、ピジャージュを行い、アロマやタンニンを抽出します。
熟成は 20hl のフードルと 400L の樽で 18 ヶ月行います。無濾過、無清澄でボトリングします。
★「ル ギド デ メイユール ヴァン ド フランス 2020」16 点 ★ギド デ ヴァン ベタンヌ+ドゥソーヴ 2020」16.5 点

                      3,520円(本体価格3,200円)






FC−501 2019 La Vieile Syrah de Derrière chez Mammouth
ラ ヴィエイユ シラー ド デリエール シェ マムート 750ml  
《赤》【フルボディ】
等級:ヴァン ド フランス
葡萄品種:、シラー100%
熟成:20hlのフードルと400Lの樽で約20ヶ月

「マムート(マンモス)」は、ジャン-リュックのニックネームです。
シラー100% で造るため、AOC フロントンを名乗ることは出来ず、ヴァン ド フランスと してリリースしています。
このキュヴェは1ha の単一区画の葡萄から造られます。
様々な花やスパイスのアロマが広がります。口に含むとシラーらしいスパイ スの要素が感じられます。
ボディはしっかりとしていますが上品さを兼ね備え ています。
洗練されたタンニンはバランスがよく、豊かで力強い余韻が感じられ ます。
年間生産量はわずかで、約 4000 本しかありません。

土壌は小石を多く含むブルベーヌ(小石、砂利、砂、シルトの混ざる組成)です。
収穫した葡萄は除梗し、開放式のコンクリートタンクに入れます。
発酵は葡萄の 果皮についている天然酵母を使い、25 度から 28 度に温度コントロールしながら 4〜5 週間発酵させます。
発酵 中、ピジャージュを行い、アロマやタンニンを抽出します。
熟成は 20hl のフードルと 400L の樽で約 20 ヶ月行 います。
無濾過・無清澄で瓶詰めします。

                   3,850円(本体価格3,500円)






FC−499 2020 La Folle Noire d´Ambat
ラ フォル ノワール ダンバ 750ml  
《赤》【フルボディ】
等級:AOC フロントン
葡萄品種:、ネグレット100%
熟成:20hlのフードルで8〜10ヶ月

”アンバ(Ambat)”はこのワインに使用するネグレットの畑の名前です。
100%ネグレットによるワインで、年間生産量は約 3 万本です。
ブラックチェリーや繊細な花の豊かなアロマが広が ります。
口に含むと豊かな個性が感じられ、ベルベットのよう にしなやかなタンニンがあります。

土壌はブルベーヌ(小石、砂利、砂、シルトの混ざる土壌)で、 表土はルジェと呼ばれる粘土シルト、さらに酸化鉄を多く含む 粘土も見られます。
葡萄の平均樹齢は 20 年です。収穫した葡萄 は除梗し、開放式の小型タンクに入れます。
発酵は葡萄の果皮 についている天然酵母を使い、25 度から 28 度に温度コントロー ルしながら約 2 週間行います。
熟成は 20hL のフードルで 8 ヶ 月から 10 ヶ月行います。
清澄はせず、軽くフィルターをかけて ボトリングします。
★「ル ギド デ メイユール ヴァン ド フランス 2021」93 点

                  2,400円(本体価格2,200円)