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【Ｃｈâｔｅａｕ du HautMaray：シャトー デュ オー マレ 】
畑はキレイに整えられていて、それはまるでボルドーの一流シャトーのグラン・ヴァンの畑を思わせます。葡萄の葉の高さはそろい、土壌も隙間なく掘り返されていて、側面の流れがとても美しいです。
その場に立つと、まるで庭園を見て美しいと感じるような感覚です。私たちが扱っている生産者の畑は、当然管理が行き届いている畑ばかりですが、それでも畑を見て鳥肌が立ったのは初めての経験でした。
シャトー デュ オー マレは、他のボルドーのように歴代続くシャトーとは違い、1996 年に設立された近年のシャトーで、兄のジェローム（38 歳）と弟のジュリアン（35
歳）が兄弟でワイン造りを行なっています。敷地面積は10ha を所有し、その内、葡萄畑になっているのは僅か3ha です。年間わずか10,000
本の赤ワイン1 種類のみと、2,000 本の白ワインを1 種類造っています。
兄のジェロームは、ボルドー大学で心理学を6 年間教えていました。馬を飼っているため、ある時、乗馬できる土地を探すうちにこの場所を見つけたそうです。初めてこの土地を見たとき、斜面であるということに惹かれ、ワインを造ってみたいと思ったそうです。INAO（国立原産地名称研究所）に依頼して、土壌を調査してみると、グラーヴらしく地中に小石がある区画や、全くクラーブの特長とは違って、サ
ンテミリオンやフロンサックの特徴に類似する石灰質土壌の区画もあるとの結果がでたため、この土地の異質性に興味がわき、ますます闘志に火がついたそうです。
現在畑は3ha のみですが、2 年後には新たに敷地の2-3ha 分に畑を作りたいと考えています。 弟のジュリアンは、1999 年から醸造所で働きワイン造りを学び、2005
年から現在に至るまで6 年間、何とシャトー パヴィのエノロゴとして活躍しています。
ステンレスタンク2 本とコンクリートタンク2 本とわずかな樽しかなく、全てに目が行き渡らせることができる小さなセラーです。
シャトー デュ オー マレでは、複数の樽を選んで使っていますが、そのうちのひとつは、ジュリアンがシャトー パヴィで働いている関係から、シャトー
パヴィ モデルの樽を使用しています。
（２０１１年９月）
1996 年よりルーカス家により運営されています。伝統的な手法に現代の技術を取り入れ、ワイン造りを行なっています。葡萄畑はボルドー南部のガロンヌ河左岸に位置するマゼール村にあり、非常に日当りが良く、粘土、砂利の混ざる土壌です。栽培面積は、2．5ha
です。
＜ヴィンテージ情報＞
２０１５年・・・・偉大な年。エクセレント。とても熱く（夏場４０℃に達した日も）５〜１１月まで全く雨が降らなかった為、非常に乾燥した。しかし、葡萄が気温に対応することが出来たため、ＢＩＧヴィンテージとなった。
２０１４年・・・・収穫時期の天気が良く、熟度も素晴らしい。力強さもあり、フィネスもある。クラシックなスタイル。
２０１３年・・・・春の霜が影響し、生産量５０％減。通常１０，０００本→５，０００本。雨も多く、難しい年だった。
２０１２年・・・・天候も良く暑かった。葡萄はとても良く熟し、力強さとフィネスを兼ね備えた。収穫期の乾燥がよい影響となった。このエリアの特徴をよりよく表現できたヴィンテージ。
２０１１年・・・・収穫前は暑く、湿度も高かった。
２０１０年・・・・素晴らしいとし。２０１５年同様の品質だ。
２００９年・・・・偉大なとし。天候など全ての条件が揃っていた。
２００８年・・・・春先に霜が降り２０％減。６月にも病害がでたが、そこから回復することが出来たので、良い収穫物を得た。
２００７年・・・・春は寒く雨も多かった。収穫時には乾燥した時期が続き、完熟するまで待った。収穫は１０月初旬。
グラーヴの典型的な砂利質土壌ではない 、石灰岩質土壌の葡萄畑に可能性を見出しました
シャトー デュ オーマレは、ジェローム ルーカスとジュリアン ルーカスの兄弟が営むマイクロ シャトーです。
畑は グラーヴの マゼール村にあります。
ワイナリーの歴史は 20年ほどと、ボルドーの中では比較的新しいシャトーですが、 この地でワイン造りを始めたきっかけは兄のジェロームの直感にありました。
1996年、大学で心理学を教えていた ジェロームが 、ある時 馬 の飼育用に土地を 探してい ました。
初めてこの土地を見 た時 、石灰岩 質 土壌であ ること、 斜面である ことに強く 惹かれ、この地でワイン造り をしようと思い立ったのです。
その後、 INAOの土壌調査で、サンテミリオンやフロンサックのような土壌であることが分かり、 ジェロームの 闘志に火が付きました。
非常に質の高いワインが生まれる可能性を持った 土地 だということが分かったからです。
こうして彼の運命を決めた土地には、現在葡萄畑 が広がっています。
栽培面積は黒葡萄が 3ha、白 葡萄が 1.5haと小規模ですが、それゆえに整然と手入れが行き届いています。
ビオロジック に近い栽培方法 HVE で、化学的なものは使用し ておらず、 ほとんどを手作業で行 います 。
グリーンハーベスト （間引き）を行い、 畑全体 を 均一に 高品質に保 っています。
弟ジュリアンは、サンテミリオン第一特別級A に昇格した「シャトーパヴィ」の醸造チーフを務める
弟のジュリアンは、近年サンテミリオン のトップ ワイナリーの仲間入りを果たした シャトー パヴィ で醸造チーフを務めています 。
ジュリアンは 科学者だった 父と同じく 化学を専攻して おり、エノロジスト を目指す ようになりました。
兄 が 畑を買う前 には 、 すでに ボルドー大学へ通ってい まし た。 2005 年からパヴィで仕事をしています 。
寡黙な職人タイプのジュリアンは、決して多くを語ろうとはしません。
そんな彼がある時、「 オー マレ で働くこと の方が 、私にとっては より魅力的だ 」 と話してくれた ことがありました 。
ワインには彼の手腕が余すところなく表れています。
気候変動や病害への対策
気候変動で収穫時期が早くなっており 、葡萄が熟すタイミングの見極めが重要になっています。
また、病害も発生しており、耐性のある品種を植えることも考えています。
今まで以上に、区画や品種ごとに葡萄の収穫日時やタイミングを吟味していかなければ なりません。
また、ワイン生産はまだ出来ませんが、新しく 4 5haほど 畑を増やし ました 。
品種はソーヴィニヨンブラン や、 メルロ、カベルネ フラン、セミヨン を植える予定です。
新しく植えたソーヴィニヨン ブランは 、 より質が高くなるクローンを植え ました 。
ワイナリーの隣 にも オー マレ が 所有 する 土地 があり、 さらに畑を増やそうと考えてい ます。
病害に強い品種を植え 、 新しく別のワインを造る ことも 計画 しています 。
しかしながら、 家族経営で畑の管理 をする姿勢は変わりません 。
収穫時期には 人手が足りないため、 20人近く の人員を 雇い ますが、 しっかり と レクチャーし て 作業をお願いしてい ます 。
マイクロシャトーだからこそ出来る細かな醸造
シャトー デュ オーマレでは、その 年によって ワインの 作り方を 変えてい ます 。
収穫された葡萄から、出来上がるワインの バランスを保つように 醸造しており、天然酵母のみではなく 選別酵母も 使用します 。
これまで使用していた コンクリートタンクは 、 区画ごとに仕込むのには大きすぎるため 、近年、 より小さいステンレスタンクを増やして います。
品種、区画ごとに使い分けを行い 、ブレンド時に個性を 表現したい と考えているため です。
また、500Lの発酵用の発酵槽を新たに導入 しており、 この特別な樽で仕込んだ赤ワインの品質に 非常に 満足 しています。
白と 赤では樽の焼き具合が 異なっており、 白 ワイン は軽く、赤 ワイン は強めのローストを施 しています 。
樽 熟成期間は、白ワイン の場合 は6 8か月。
赤ワイン の場合は 最低 22か月 となっていますが、 ワインを長期熟成させるには樽を使うことが理想 だと考えているためです 。
小規模のワイナリー ではありますが、こうした 伝統的な樽熟成 の手間をかけることにより、高品質で長期熟成型のワインを生み出しています。
近年のヴィンテージ情報
●2019ヴィンテージ：2019年は4,5月に霜の害で生産量の30％を失いました。
特に標高が低い畑で被害が大きかったのですが、霜で葉を失った部分は回復に向かっているため、最終的にどうなるかはまだわかりません。
キャンドルを焚いて対策をとりましたが、結局3年連続で霜の被害を受けてしまいました
。被害が大きかったため、今後ボイラーなどのより効果が高いものを購入し対応する予定です。
●2018ヴィンテージ：ボルドーはグレートヴィンテージ
となりました。生産量は例年以下（収量 35hl/ha）。 2018年はコンクリートタンクを使った最後の年です。
2019年からは、コンクリートタンクは使 わない予定です。
生産量は２，０００本〜２，５００本、そのうちに本への入荷量は８４０本
２０１０年から造る生産量が少ない“希少な白”が限定入荷！
生産のほとんどが、現地のレストラン向けの為入手困難の白
ＦＣ−０１６ ２０１８ Ｃｈâｔｅａｕ du HautMaray Ｂｌａｎｃ
シャトー デュ オー マレ ブラン ７５０ｍｌ 
《白》【辛口】
Ａ．Ｏ．Ｃ．：グラーヴ
所有者：ルーカス家
葡萄品種：ソーヴィニヨン ブラン（７０％）、ソーヴィニヨン グリ（３０％）
白ワイン用の畑は僅かに１ヘクタール。
収量は低く３５hl/ha。
このキュヴェは２０１０年から造っている生産量のとても少ない貴重なワインです。
生産量は僅かに２，５００本、その大部分はフランス現地のレストラン顧客向けに販売されてしまいます。
葡萄の収穫は手摘みで行います。
葡萄は１００％除梗し、柔らかくプレスした後、アルコール発酵前に低温でスキンコンタクトを行います。
アルコール発酵、熟成共に２２５Ｌのバリックで行います。
発酵は１５℃にコントロールしながら約１ヶ月、樽で行います。
発酵後８ヶ月樽で熟成させています。信樽比率は１５〜２０％です。
３，６３０円（本体価格 ３，３００円）
ＦＣ−１１２ ２０１３ Ｃｈâｔｅａｕ du HautMaray
シャトー デュ オー マレ ７５０ｍｌ
《赤》Ａ．Ｏ．Ｃ．：グラーヴ
所有者：ルーカス家
葡萄品種：メルロ（60％）、カベルネ ソーヴィニヨン（40％）
熟成：80％樽（新樽と1 年樽各50％）20％タンク、22 ヶ月間
樹齢は7〜20 年で、収穫量は35hl／hl です。収穫は手摘みでおこない、厳しく選別します。除梗して、品種ごとに、低めの23 度に温度管理の下、ステンレスタンクとセメントタンクで発酵します。
ポンピング オーバーしながら、ゆっくりと行います。マロラクティック発酵は、26度に維持し、100％樽で行ないます。80％をオーク樽（新樽と1年樽が半々）で約20
ヶ月間熟成します。
樽はジュリアンの関係で入手したシャトー パヴィ モデルやアリエ産の樽を使用しています。
しっかりとした骨格があり、10 年以上の熟成の可能性を持っています。
３，５２０円（本体価格３，２００円）
＜201 3 年ヴィンテージ＞
「やわらかい口当たり、全体のバランスが良くまとまっている。今まさに飲み頃を迎えている。霜の影響で収穫量が50 ％減という、難しいヴィンテージを思わせない、とても良い状態。」
2019 年現地視察 弊社スタッフのコメント
ＦＣ−１１３ ２０１４ Ｃｈâｔｅａｕ du HautMaray
シャトー デュ オー マレ ７５０ｍｌ
《赤》Ａ．Ｏ．Ｃ．：グラーヴ
所有者：ルーカス家
葡萄品種：メルロ（60％）、カベルネ ソーヴィニヨン（40％）
熟成：80％樽（新樽と1 年樽各50％）20％タンク、22 ヶ月間
樹齢は7〜20 年で、収穫量は35hl／hl です。収穫は手摘みでおこない、厳しく選別します。除梗して、品種ごとに、低めの23 度に温度管理の下、ステンレスタンクとセメントタンクで発酵します。
ポンピング オーバーしながら、ゆっくりと行います。マロラクティック発酵は、26度に維持し、100％樽で行ないます。80％をオーク樽（新樽と1年樽が半々）で約20
ヶ月間熟成します。
樽はジュリアンの関係で入手したシャトー パヴィ モデルやアリエ産の樽を使用しています。
しっかりとした骨格があり、10 年以上の熟成の可能性を持っています。
３，６３０円（本体価格３，３００円）
＜201 4 年ヴィンテージ＞
「収穫時期に理想的な天候に恵まれたため、熟度の高い葡萄を得ることが出来た。力強さだけでなくフィネスも兼ね備えている。」
（ 2019 年現地視察時生産者のコメント）
兄弟の思いを込め「極秘」という名を付けた最上級品
シャトー デュ オー マレの神髄を体感できる１本
ＦＣ−２８４ ２０１５ Ｃｈâｔｅａｕ du HautMaray Ｒｏｕｇｅ Ｃｏｎｆｉｄｅｎｃｅ
シャトー デュ オー マレ ルージュ コンフィダンス ７５０ｍｌ
《赤》Ａ．Ｏ．Ｃ．：グラーヴ
所有者：ルーカス家
葡萄品種：メルロ（７０％）、カベルネ ソーヴィニヨン（３０％）
熟成：フレンチオーク樽（新樽比率５０％）で２２ヶ月
「コンフィダンス（Confidence）」とは「秘密」と言う意味で、造り手のジェロー ムとジュリアンの二人の秘めたる思いを込めたワインです。
オー マレの畑の中 で最も優れた区画の葡萄をセレクションして造っています。
土壌は白亜の混ざる 粘土質です。
収穫は畑で選別しながら手摘みで行います。
500L のフレンチオー ク樽で 4〜5 週間という長期間の発酵、醸しを行います。
凝縮を高めるため、全 体の 20％はセニエを行います。
ブレンドした後フレンチオーク樽で 22 ヶ月（新 樽比率 50％）熟成させます。
2015VT の生産量はわずか 1200 本です。
７，１５０円（本体価格６，５００円）
