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《Vigneti del Salento : ヴィニエティ デル サレント》
ファルネーゼ グループがプーリアで展開する新たなプロジェクトです。エノロゴはファルネーゼのフィリッポ バッカラーロが務めています。
畑は大部分が、マンドゥーリアとサーヴァの町にあり、フィリッポと何年にも渡って一緒に仕事をしてきた農家が所有しているものです。
平坦な土地で、廻りに湖はなく、山もないため雪解け水が畑にもたらされることもありません。
畑の土は赤色をしていますが、これは鉄分を多く含んでいるためです。
赤土の他に粘土質の土壌があります。また、下層土は石がたくさん詰まっていて、土地は痩せています。
そのため葡萄は地中に水分や栄養分を求めて、深く根を張ります。
日中は大変暑く、6月から収穫の時期までの約3ヶ月間は40度にもなります。しかし、夜は北東のアドリア海から南のイオニア海に向けて冷たい風が畠中を吹き抜けるため、
昼夜の寒暖差がもたらされ、畑が暑くなりすぎるのを防いでいます。
栽培は、葡萄を育てたことのない季節労働者ではなく、知識も経験も積んだ人々に任せるのが一番と考え、古い葡萄の樹を持っている栽培農家と長期に渡る契約を結んでいます。
ゾッラのラインは全て少し遅摘みにして乾燥させています。
これは、プーリアの中では自然のやり方です。
葡萄は熟した後果実への水分の供給を止めます。そのため長く樹に実を付けておくと、非常に乾燥した気候により、自然に水分が失われてゆきます。
約2週間という短期間で、アマローネと同じ効果が得られるのです。
最高の葡萄を確保するため、厳しく選別され、収穫量は抑えられています。濃密ながら均整の取れたスタイルはここでも健在です。
(2017年5月)
テオ ダッポリート
石壁に巣を作り、畑を見まもるヤモリの秘密
葡萄畑には境界を区切り、また北東のアドリア海から南のイオニア海に向けて吹く強い風から葡萄樹を守るため、上記写真のような石壁が造られています。
下層土に豊富に埋まる石を利用しています。イタリア語で壁のことを「ムーリ(Muri・Muroの複数形)」と呼ぶことから、これをワイン名にしています。
ヴィニエティ デル サレントの持つ畑の石壁には、その隙間を利用してヤモリが巣を作ります。
畑仕事をしていると時々顔を見せるヤモリの姿は、まるで畑を見まもる守り神のよう。
そのためラベルには、かわいらしいヤモリの姿がデザインされています。
気候が生み出す自然のアパッシメント
プーリアの気候は非常に暑く、6月から収穫までの3ヶ月間は日中の気温が40度にもなるほどです。
また海から海へ抜ける強い風が吹くため、畑は非常に乾燥します。
このふたつの条件が、樹になる葡萄の実から水分を奪います。
北イタリアヴェネトのアマローネであれば乾燥にかける期間が3〜4ヶ月かかりますが、
ここでは同じことを畑で、自然に、しかも約2週間という短期間でおこなうことができます。
質の高い葡萄を自然の力を活かして得られるため、抜群のコストパフォーマンスが生まれます。
プーリアの契約農家たち
こちらの写真は1965年製チンクエ チェントで葡萄を運ぶ栽培農家の写真です。
ヴィニエティ デル サレントの契約する農家ではありませんでしたが、予想外の光景に驚いて、その男性に声をかけて話を聞きました。
その栽培農家は代々家族に引き継がれた畑で葡萄を栽培しており、そのため非常に古い樹齢で収穫量がとても少なかったそうです。
しかも彼の葡萄は、品質に関係なく重さで買い取られていたため、わずかな収入しか得られず、トラクターに投資ができなかったのです。
ヴィニエティ デル サレントはすぐに彼と20年単位で契約を交わし、葡萄の質に応じた価格で葡萄を買い取ることにしました。
品質本位で葡萄を探し出す、ファルネーゼ グループの強さの秘密をうかがわせるエピソードです。
ネグロアマーロと、プリミティーヴォ
ネグロアマーロはプリミティーヴォとともにプーリアを代表する土着品種であり、世界的にも非常に人気のある品種です。
ともに豊かな果実味、しっかりとした色調がありますが、香りについてはネグロアマーロがスパイシーな風味が出るのに対し、プリミティーヴォはやや花の香りが出るという違いがあります。
ヴィニエティ デル サレントでは、ネグロアマーロはタンニンがしっかりしているため、樽熟成をさせることによりやわらかくなると考えています。
そのためイ ムーリ ネグロアマーロでは全体の60%を樽に移しマロラクティック発酵、4〜5ヶ月樽熟成をさせます。同価格帯のワインと比べて、ヴィンテージは1年ほど遅くなります。
リアルワインガイド2018冬 “旨安賞”授賞ワイン
サクラアワード2020 ダブルゴールド受賞!
「ベルリン ワイン トロフィー 2019」「ムンドゥス ヴィーニ 2019」金賞受賞
リアルワインガイド第56号にて「旨安大賞」を獲得、他のヴィンテージでも「旨安賞」を獲得す
るなど、「手頃な価格ながら抜群のパフォーマンス」という部分で高い評価を得ています。
I−673 2021 I Muri Negroamaro
イ ムーリ ネグロアマーロ 750ml
《赤》【フルボディ】
生産地:イタリア、プーリア
生産者:ヴィニエティ デル サレント
葡萄品種:ネグロアマーロ 100%
平均樹齢:25〜30年
収穫量を制限して質を高めた葡萄を収穫し、柔らかくプレスします。
温度を10度に保ちながら、10〜12日間、定期的にポンピングオーバーしながらマセラシオンします。
発酵は20度にコントロールしながら行います。
ボトリング前に短期間、フレンチオーク樽で熟成させています。
紫がかったルビーレッド、カシスやブラックベリーなど黒い皮の果実の強い香りが広がります。
しっかりとしたタンニンがありますが、口当たりはヴェルヴェットのようにしなやかでとてもバランスが取れています。
豊かなフレイヴァーは長い余韻まで続きます。
1,760円(本体価格 1,600円)
<生産者のコメント>
葡萄畑は、地元の大きな石で囲まれています。
イタリアでは、石垣(壁)のことを「ムーリ(Muri)」と呼んでいます。
スタンダードクラスのワインには、ここから「イ ムーリ(I Muri)]と名付けました。
この石垣は、強風から葡萄の樹を守る役割があります。
石垣の間にはヤモリが住んでおり、まるで守り神のように畑を見守ってくれています。
そのためラベルにはヤモリの絵柄が描かれています。
女性が審査する国際的なワインコンペティション『サクラアワード』
第7回となる今回は、2020年1月28日と1月29日の2日間、ホテル雅叙園東京で審査会が実施されました。
29カ国4,333本のワインがブラインド・テイスティングにより審査され、その内256アイテムがダブルゴールドを受賞しました。
高い樹齢の葡萄樹があるからこそ出来る、
マルヴァジア ネーラ100%で造る、特別なワインです。
I−724 2012 Zolla Malvasia Nera
ゾッラ マルヴァジア ネーラ 750ml
《赤》【フルボディ】
生産者:ヴィニエティ デル サレント
生産地:イタリア、プーリア
葡萄品種:マルヴァジア ネーラ100%
平均樹齢:40〜50年
熟成:フレンチオークで約6〜8ヶ月
<生産者のコメント>
マルヴァジア ネーラと言う土着品種から造られています。
この葡萄は、通常は単一品種での醸造はされません。収穫量が非常に少なく、この葡萄品種だけでリリースできないからです。
何円も前から、ネグロアマーロとのブレンド用に使われてきました。
たとえばプーリアを代表するD.O.C.ワイン、サリチェ サレンティーノは、ネグロアマーロ主体にマルヴァジア ネーラをブレンドして造られます。
しかし私たちは、プーリアの土着品種であるマルヴァジア ネーラをもっと多くの方に知って頂きたいと考えており、
マルヴァジア ネーラ単体で造ったワインをリリースすることにしました。
香りは濃厚で、乾燥した葡萄からのニュアンスが感じられると思います。
余韻が非常に長く、複雑なニュアンスを持っています。
結果的にマルヴァジア ネーラだけで造られたこのワインは、お客様からも非常に高い評価を得ています。
2,530円(2,300円)
I−906 2019 Zolla Susumaniello
ゾッラ ススマニエッロ 750ml
《赤》【フルボディ】
生産者:ヴィニエティ デル サレント
生産地:イタリア、プーリア
葡萄品種:ススマニエッロ
熟成::アメリカンオークとフレンチオークのバリックで約 6 ヶ月
古代品種ススマニエッロから造られる濃厚な味わいの赤ワインです。
非常に濃いル ビーレッド。
透明感があり、エレガントで複雑なアロマには、ブラックチェリーや ブランデー漬けのプラム、黒スグリやブラックベリーのジャムの要素、かすかに ジュニパーやナツメグ、リコリス、シナモンのスパイシーなアロマも感じられます。
ヴェルヴェットのようにリッチでしなやかなタンニン、しっかりとしたボディがあ り、長く心地よい余韻が感じられます。
ミートソースのパッパルデッレ(パスタの 一種)、グリルまたはローストした肉など味のしっかりとした料理に良く合います。
畑はプーリア州の南部、サレント半島のブリンディシに位置しています。
気候は暑 く乾燥しています。土壌は粘土石灰質で、夏の暑い時期も土を冷たく保ち、保水性 があります。
日中と夜の気温差が大きいため、アロマが豊かでエレガントな葡萄が 出来ます。
収穫した葡萄は除梗、破砕し、温度コントロールしたステンレスタンク で 8〜10 日間アルコール発酵を行います。
マロラクティック発酵もステンレスタン クで行います。
圧搾した後、アメリカンオークとフレンチオークのバリックに移し、 約 6 ヶ月熟成させます。
★「ルカ マローニ ベストワイン年鑑 2022」で 94 点
★「リヨン国際ワインコンクール 2021」で金賞
2,640円(本体価格2,400円)
最初のインパクトで、飲む人の心をがっちり掴むワインです
I−667 2015 Rrimitivo di Manduria Terre del Sud
プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア テッレ デル スッド 750ml
《赤》【フルボディ】
生産地:イタリア、プーリア 等級:D.O.C.
生産者:ヴィニエティ デル サレント
葡萄品種:プリミティーヴォ
テッレ デル スッドは、ヴィニエティ デル サレントの上級ラインです。
葡萄をやさしくプレス、10 度に冷やし10〜12 日間、定期的にポンピングオーバーをしながらマセラシオンを行います。発酵は温度コントロールしながら行います。
発酵後は2 年、3 年樽に移し、6〜8 ヶ月間熟成させます。
紫がかったルビーレッド。レッドチェリーやブラックベリーの豊かで複雑なアロマにスパイスやなめし皮のニュアンスが混ざっています。リッチな口当たり、
驚くほど豊かな果実味とタンニンがあり、素晴らしく長い余韻が感じられます。
‘12 年は、雨が少なく(前年の30%減)で、絶えず高い気温でした。そのため、病気はまれで、成熟する間に酸と糖分のバランスが取れ、高いアルコール度を得るまでになりました。
結果、例年より3〜4 週間収穫が早くなりました。ワインはしっかりとした構成があり、上質の酸と豊かなアロマがあります。
2,970円(本体価格2,700円)
自然のアパッシメント
自然に水分が抜けて、しぼんだ葡萄から造られるワイン
広大な自社畑は必要ありません。
農家が造る葡萄には最大の愛情が込められています。
古い葡萄の樹を持っている栽培農家と長期にわたる契約を結び、その栽培農家に大切に葡萄を育ててもらっています。
私たちには、広大な自社畑は必要ありません
広大な自社畑を持つ場合、アフリカや東ヨーロッパからの季節労働者に畑の仕事を任せざるを得ないですが、今まで一度も葡萄を育てたこともない人々に、
一から葡萄栽培の仕方を教え、完璧に習得させることは大変難しい事です。
葡萄を育てるのに最もふさわしい人々に畑を任せるのが一番だと考えています。
畑で、自然に、しかも短期間でアパッシメントの効果が得られる。
コストパフォーマンスの高いワインが造り出される理由がここにあります。
プーリア州のサレントのもう一つの特徴が非常に乾燥した気候です。
葡萄は、実がしっかりと熟すまでは地中から水分を吸い上げ、実に供給しますが、熟した後は水分の供給を止める為、自然に葡萄の水分が失われていきます。
葡萄から水分が抜けていく仕組みはヴェネトで造られているアマローネと同じですが、アマローネの場合はまず、ぶどうを収穫し、特別なセラーで乾燥させるという複雑な過程を取らなければ成りません。
また感想にかける期間も3〜4ヶ月必要です。
ですが、ここでは、畑で、自然に、しかも約2週間という短期間で同じ効果が得られるのです。
畑は風通しが良く乾燥している為、葡萄を腐らせる病気やカビ菌の心配も不要です。アマローネの場合は、実と実が箱の中で密着している為湿度のコントロールが難しいのです。
アマローネと比べると、質の高い葡萄が低コスト、低リスクで得られる為、コストパフォーマンスの高いワインを造ることが可能なのです。
エディツィオーネ並の濃厚さにびっくり!70年以上のプリミティーヴォから造られました
I−668 2016 Rrimitivo di Manduria Over 70
プリミティーヴォ ディ マンデュリア オーヴァー セッタンタ 750ml
《赤》【フルボディ】
生産地:イタリア、プーリア 等級:D.O.C.
生産者:ヴィニエティ デル サレント
葡萄品種:プリミティーヴォ
樹齢:60〜70年
「オーヴァー セッタンタ(Over settanta)」とは、70 以上を意味し、その名が示すように、樹齢70 年以上の古樹のプリミティーヴォから造られる特別なワインです。
葡萄をやさしくプレス、10 度に冷やし10〜12 日間、定期的にポンピングオーバーをしながらマセラシオンを行います。発酵は温度コントロールしながら行います。
発酵後は2 年、3 年樽に移し、6〜8 ヶ月間熟成させます。
濃いルビーレッド、レッドチェリーやプラムのジャムを思わせる濃厚なアロマ、さらにタバコやスパイスのニュアンスが感じられます。
口に含むと、リッチで濃厚、ゴージャスな果実味と共に、カカオやチョコレートのフレイバーが広がります。力強く、洗練されたタンニン、長い余韻にはカカオやコーヒー、樽からのバニラが香ります。
5,500円(本体価格5,000円)
古樹のプリミティーヴォから造られる特別なワインです。
土壌は石灰質。鉄分を多く含み、石が多く見られます。
収穫は通常より遅く、9月中旬から末に行います。粒の大きさが異なるので、糖度も異なります。
集約感のある葡萄で、果皮から糖分が抽出されるので、醸しが進むと果皮が破れ糖度が増します。アルコール発酵が終わっても糖度が残ります。
葡萄を優しくプレス、10度に冷やし、10〜12日間、定期的にポンピングオーバーをしながらマセラシオンを行います。発酵は温度コントロールしながら行います。
発酵後は2年3年樽に移し、6〜8ヶ月熟成させます。
濃いルビーレッド、レッドチェリーやプラムのジャムを思わせる濃厚なアロマ、さらにたばこやスパイスのニュアンスが感じられます。
口に含むと、リッチで濃厚、ゴージャスな果実味と共に、カカオやチョコレートのフレイバーが広がります。力強く、洗練されたタンニン、長い余韻にはカカオやコーヒー、樽からのバニラが薫ります。
★「ルカ マローニ ベストワイン年鑑 2019」98 点
★「コンクール インターナショナル ド リヨン 2018」金賞
★「ムンドゥス ヴィニ 2019」金賞 ★「ベルリン ワイン トロフィー2019」金賞