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ルイジ リゲッティについて
ルイジ リゲッティは1909年にヴェネト州のヴェローナの近郊、ヴァルポリチェッラに設立されました。
約100年の歴史を持っておりますが、当初から品質を第一に重視したワイン造りに力を入れてきました。
写真(左上)に移っているのが、ルイジ リゲッティで現在95歳です。
高齢ですが、今でもワイン造りの上で相談に乗ってくれています。
この写真で手にしているのは1961年産のアマローネです。ワインは地元のレストランなどに売っていました。
このころはまだアマローネはDOCGどころかDOCにもなっていない時代で、ラベルは1本、1本、手書きで書いていました。
ヴァルポリチェッラ クラッシコのエリアについて
ヴェネト州はイタリアの北東部に位置しています。
そしてヴァルポリチェッラはヴェローナの近郊にあります。
ルイジ リゲッティの畑は、ヴァルポリチェッラの生産地域の中でも2000年以上前からワイン造りが行われていた伝統的なエリア、
ヴァルポリチェッラ クラッシコにあります。
ヴァルポリチェッラ クラッシコには3つの渓谷、フマーネ、ネグラール、マラーノがありますが、ワイナリーはマラーノに位置しています。
ルイジ リゲッティの畑の写真
右側にガルダ湖、左側はヴェローナ市街、そして写真には写っていませんが手前にアルプス山脈があり、まるでヴェローナの円形劇場のようになっています。
ガルダ湖の存在、そしてアルプスの山が冷たい風を遮ってくれるため、冬でも寒くなりすぎることはありません。
写真にあるようにオリーブの木が生えていますが、これは気候が温暖であることを示しています。
冬が寒すぎないというミクロクリマは葡萄の栽培には非常に適しています。
葡萄の仕立て 伝統的なベルゴラである理由とは?
葡萄は、このエリアで伝統的な仕立て方法である「ベルゴラ」を採用しています。
葡萄の樹は地面から1.5〜1.6mほどの人の背とほぼ同じくらいの高さに仕立てられます。
この仕立てですと葡萄の樹の間を風が通り抜けるため、葡萄を湿気から守ってくれ、カビなどの病害を防いでくれます。
また、、日光が葡萄の房に良く当たるので葡萄がしっかりと熟してくれます。
また、この仕立ては特に、アマローネ用の葡萄の栽培に適しています。
アマローネに使う葡萄は完全に健全でなければなりません。
一粒たりとも傷やカビが附いていてはいけません。乾燥中の籠に少しでも傷のある葡萄が入っていれば、籠全体に影響してしまうからです。
葡萄の収穫は手摘みで行いますが、この仕立てですと、葡萄の房はちょうど人の目の高さにあります。
そのため、1房、1房、よりよい葡萄を見極めて収穫することが出来ます。
葡萄畑は自家畑の他に、60件の契約農家の畑をあわせて合計160haになります。
契約農家のほとんどが長期契約の人々で、中には50年以上の付き合いの人もいます。
彼らとは常に情報交換をしながら、一緒に仕事をしています。
また栽培農家の人々も私たちと同様に家族で葡萄の世話をしてくれています。
葡萄の房が付きすぎてしまった年には、夏場にグリーンハーベストを行い、品質を高めるようにしています。
安定した高品質を生み出す秘訣
60件の農家は様々な場所にありますが、これは私たちにとって大きなメリットがあります。
気候は毎年違うため、葡萄の出来も毎年違ってきます。
つまり、良い葡萄が出来る畑は毎年違います。
しかし、私たちの場合は様々な場所に畑があるため、その中から良い葡萄を選ぶことが出来ます。
また、収穫のタイミングを何時にするか、と言うことは非常に大切です。ですから収穫の前には私自身が全ての畑を見て回り、何時収穫すべきかを見極めています。
また、その際にはどの葡萄をどのワインに使うかを考えながら、収穫時期の判断を行います。
そうすることで毎年、安定した品質を保つことが出来ます。
良いワインを造るには良い葡萄がなければなりません。
「安定して高い品質のワインを造ること」、これがルイジ リゲッティの哲学なのです。
アパッシメント(陰干し)の行程について
私たちは100年前から“アパッシメント(陰干し)”と言う技術を用いてワインを造っています。
この技術はこのエリアで生まれた製法で、ワインの品質を良くするために考え出されたものです。
アパッシメントをするための葡萄は、先ほどもご説明したようにひとつも傷のない、綺麗な葡萄を選別する必要があります。
乾燥させている間は温度、湿度をコントロールし、カビなどが派生しないように、常に葡萄の状態を見守り、気を配らなければなりません。
手摘みで収穫した葡萄は、「フルッタイオ」と呼ばれる乾燥室へと運びます。
木製またはプラスティック製の箱に入れられた葡萄は、可能な限り自然に行われます。
乾燥室にはたくさんの窓があり、風通しの良い状態で葡萄を乾燥させます。
アマローネに使う葡萄のアパッシメントは120日ほど行います。
乾燥することによって葡萄の水分の50%が失われ、糖度が集約されます。
通常のワインの場合、1kgの葡萄から約1本文のワインが出来ますが、
アマローネの場合は1kgの葡萄から0.5本しか作ることが出来ません。
アパッシメントが終わる時期、1月もしくは2月に葡萄をプレスして発酵の過程に移ります。
アマローネの発酵は葡萄の果皮に付いている天然酵母のみで行います。
この時期イタリアは冬なので外の気温は3度〜4度と非常に低くなります。
発酵はゆっくりと進み、約20日間かかります。このような過程を経て造られるアマローネは特別なワインと言うことが出来ます。
他にはない唯一無二のワインです。
(2018年6月来日、ルイジ リゲッティ オーナー ジャンマリア リゲッティ氏談)
(2018年7月)
I−845 2018 Primo Rosso Veneto
プリモ ロッソ ヴェネト 750ml
《赤》【フルボディ】
等級:IGT
生産者:ルイジ リゲッティ家
葡萄品種:コルヴィーナ 50%、ロンディネッラ 20%、カベルネ ソーヴィニヨン 15%、メルロ 15%
熟成:50hl の大樽で 10〜12 ヶ月
「伝統的なアマローネやヴァルポリチェッラ リパッソに対して、モダンスタイルのワイン」とジャンマリアは話してい ました。
「プリモ」は、ワイナリーの創設者であるアンジェロ リゲッティの兄弟の名前で、「一番の」という意味もあり ます。
輝きのある濃いガーネット。ドライプルーンを思わせる凝縮された果実味にスパイスの要素が混ざっています。
程 よい酸が全体をバランスよく支え、やわらかくこなれたタンニンが心地よく感じられます。
収穫量が充分な年はヴァルポ リチェッラ内のコルヴィーナを使用、不充分な年はエリア外(ただし非常に近郊)の葡萄を使用します。
カベルネとメル ロは基本的にエリア外の葡萄を使用しています。コルヴィーナは 1 ヶ月ほど、軽くアパッシメントさせています。
低温に 温度管理したステンレスタンクで、10 日間発酵させます。発酵後 50hL の大樽で 10〜12 ヶ月熟成させます。
1,980円(本体価格1,800円)
I−97 2019 Valpolicella Classico Speriore Campolieti “Ripasso”
ヴァルポリチェッラ クラッシコ スペリオーレ カンポリエティ リパッソ 750ml
《赤》【ミディアムボディ】 等級:D.O.C. 生産者:ルイジ リゲッティ家
葡萄品種:コルヴィ-ナ・ヴェロネ-ゼ ロンディネッラ モリナ-ラ
「リパッソ」とは、<元に戻す>という意味で、発酵の終わったアマロ-ネの樽の澱の上にふつうのヴァルポリチェラを入れ、3週間あまり発酵させる醸造方法です。
アマローネの力強さとアロマをワインに与え、通常の作り方ではとうてい出来ないレベルに高めることが出来ます。
アルコ-ル分も1.5%あがります。
発酵は天然酵母を使用しています。熟成は1年タンクで行います。
手間がかかる割に手頃で、この価格帯のもっともコストパフォ-マンスの高いワインの一つです。
やや濃い紫がかったルビ-色、スミレの花や甘いプル-ンのような香り、果実実が豊かで、爽やかで心地よい余韻が長く続きます。
一般的に出回っている軽く、若井内に飲まなければならないヴァルポリチェッラとは全く違い、たくましい飲み応えがあります。
若くして飲んでも充分に楽しめるワインです。
パスタや牛肉、子牛肉、チーズによく合います。
「カンポリエティ」とは『幸せな畑』の意味で、素晴らしいワインを造る畑を指し、また顧客が初めて飲んだときの幸せな反応も指しています。
2,420円(本体価格2,200円)
<ジャンマリアのコメント>
「カンポリエティ」は「良い畑」という意味です。
このワインの特徴は2度発酵を行うという点です。
1回目の発酵は通常の収穫の後、10月に行います。
2回目は3月に、アマローネの絞りかすと一緒にして再び発酵を行います。
この方法を「リパッソ」と言います。
こうすることでワインにボリューム、しっかりとした骨格がもたらされます。
I−858 2019 Valpolicella Classico Classico Superiore Villa Righetti
ヴァルポリチェッラ リパッソ クラッシコ スペリオーレ ヴィッラ リゲッティ 750ml
赤》【フルボディ】
等級:D.O.C.
生産者:ルイジ リゲッティ家
葡萄品種:コルヴィーナ&コルヴィノーネ 75%、ロンディネッラ 15%、その他の土着品種 10%
熟成:50%をフレンチオークの大樽で、50%をフレンチオークのバリックで 12 ヶ月
「私が造る最高のヴァルポリチェッラ」とジャンマリアは話していました。
マラーノ、フマーネ、ネグラール、サンタンブ ロージョ、サン ピエトロ イン カリアーノの村で産する葡萄を使用します。
9 月に収穫した葡萄は、除梗し柔らかく破 砕します。ステンレスタンクで温度管理しながら 8〜10 日間発酵させます。
翌年の 2 月、出来上がったヴァルポリチェッ ラを、糖分とアルコールが残っているアマローネの搾りかすに入れ、再度発酵させます。
さらに別のタンクのアマローネの 搾りかすの上で 2 度目のリパッソを行います。
50%をフレンチオークの大樽、残りをフレンチオークのバリックに入れ、 12 ヶ月熟成させます。
深みのある赤色。リパッソによる力強く、スパイシーで複雑なアロマがあります。
しっかりとボリュー ムで、ほどよい酸と洗練されたタンニンが感じられます。
非常に調和のとれた味わいです。
2,860円(本体価格2,600円)
I−244 2018 Valsaia
ヴァルサイア 750ml
《赤》【フルボディ】 等級:I.G.T.ヴェネト 生産者:ルイジ リゲッティ家
葡萄品種:コルヴィ-ナ(40%) カベルネ・ソ-ヴィニオン(45%) サンジョベ-ゼ(15%)
熟成:大樽16ヶ月
「ヴァルポリチェッラの地域の伝統を引き継いだ新しいワインを生み出したい」という考えから生まれたヴァルサイアは、
この地域の伝統品種であるコルヴィーナにカベルネ ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼの長所を引き出した、スーパー ヴェネトス(Super Venetos)といえます。
アイアといえばトスカーナのスーパー ヴィーノ ダ タヴォーラといわれる、いわゆる2アイア(ソライア、オルネライア)が有名ですが、
このヴァルサイアは3倍以上の価格差を考えればとてもお買い得です。
またたくまに人気が出て、今では瓶詰め前から予約が入るようになってきています。
カベルネ ソーヴィニヨンは、全体の2〜3%程しか収穫量がなく、生産量も限られています。圧搾の前にすのこの上で少しだけ乾燥させています。
濃い赤黒色、コーヒーを思わせる心地よい深いフレイバーがあり、甘さを伴った力強いタンニンと充実感を持っています。
ラベルの絵はルイジ リゲッティ家の新築された熟成庫です。
リゲッティは、「飲む温度は18〜20℃がベスト。飲む前に2時間開けておいてくれたらうれしい。味の濃いパスタや、ステーキ、もちろんチーズにも合う」と自信を持って説明してくれました。
2,750円(本体価格2,500円)
<ジャンマリアのコメント>
コルヴィーナだけ約2ヶ月アパッシメントを行います。
熟成は新樽だけではなく、アマローネの熟成に使用した225Lのフレンチバリックを使います。
豊かな果実味と樽の持つバニラの要素が感じられるリッチなスタイルのワインです。
I−746 2018 SOL Vino Rosso
ソル ヴィーノ ロッソ 750ml
《赤》【フルボディ】
生産者:ルイジ リゲッティ
葡萄品種:コルヴィーナ60%、カベルネ ソーヴィニヨン10%、メルロ10%、ロンディネッラ10%、シラー10%
熟成:70%大樽、30%バリック(アメリカンとフレンチ50%ずつ)で13ヶ月熟成
葡萄の収穫は手摘みでおこないます。
コルヴィーナのみ約90日間、乾燥(アパッシメント)させます。
それぞれの品種は発酵後にブレンドします。
全体の70%を大樽(28〜30hl)、残りの30%をバリックで約13ヶ月熟成させています。
バリックは30%アメリカンオークとフレンチオークを50%ずつ使用しています。
濃厚な色合い。熟した赤い果実の豊かなアロマ、そして心地よいバニラや木のフレイバーが感じられます。
しっかりとした骨格がありフルボディ。飲み応えがあります。
3,080円(本体価格2,800円)
<ジャンマリアのコメント>
コルヴィーナを90日間アパッシメントさせています。
全体の70%を大樽、30%を225Lのフレンチバリックに入れ、13ヶ月熟成させています。
I−98 2017 Amarone della Valpolicella Classico
アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ 750ml
《赤》【フルボディ】 等級:D.O.C. 生産者:ルイジ リゲッティ家
葡萄品種:コルヴィ-ナ・ヴェロネ-ゼ ロンディネッラ モリナ-ラ
2月までアパッシメント(陰干し)した葡萄を使用し、糖分が完全になくなるまで約1ヶ月間かけて発酵させ、その後大樽で1年以上かけて熟成されます。
そのためアルコ-ル度は15%と高く、パワフルなワインになっています。
やや濃いガ-ネット色、アマロ-ネ独特の個性的な強く甘い香り、強いだけではなく果実実とタンニンとボリュ-ムのあるアルコ-ルが見事に調和しており、すばらしいワインとなっています。
4,180円(本体価格3,800円)
<ジャンマリアのコメント>
収穫した葡萄をアパッシメントさせ、翌年の2月から3月にかけてプレスを行います。
発酵はステンレスタンクで行い、その後オーク樽で熟成を行います。
暖かみのあるフレイバーがあり、ふくよかでバランスの取れた味わいです。
I−99 2017 Amarone della Valpolicella Classico Capitel de Roari
アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ カピテル デ ロアリ 750ml
《赤》【フルボディ】 等級:D.O.C. 生産者:ルイジ リゲッティ家
葡萄品種:コルヴィ-ナ・ヴェロネ-ゼ(70%)、ロンディネッラ(10%)、モリナ-ラ(5%)、その他(5%)
このアマロ-ネは厳しく葡萄を選別するため、100kgの葡萄から最大でも30〜35リットルしかワインになりません。
さらに60〜70%は225リットルのオ-ク樽で、残りは大樽で熟成されます。
深いガ-ネット色、ビタ-チョコレ-と、シナモンを思わせる香りもあります。力強いアタックがあり、かすかに甘みを感じます。
喉ごしは驚くほど滑らかで、余韻もすばらしく長く続きます。10〜20年は、何の問題もなく保ち続けられる凝縮感があります。
4,730円(本体価格4,300円)
<ジャンマリアのコメント>
よりよい畑の、よりよい葡萄を使った特別なアマローネです。
品質の高い葡萄が出来る日当たりの良い丘陵地の斜面の葡萄を使います。
アパッシメントの期間も長めに取っています。
熟成は全体の50%を大樽、50%をバリックで18ヶ月〜20ヶ月行います。
2010VTの生産量は約1000本!
これまでに生産したヴィンテージは2004と2008のみ!
I−859 2010 Amarone della Valpolicella Classico G&G
アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ G&G 750ml
《赤》【フルボディ】
等級:D.O.C.
生産者:ルイジ リゲッティ家
葡萄品種:コルヴィ-ナ(90%)、ロンディネッラ(10%)
熟成:フレンチオークのバリックで24ヶ月
「G&G」とは、リゲッティ家の兄弟、ジャンマリアとジュゼッペの頭文字をとったも のです。
良いヴィンテージにしか生産しません。畑は、古くからヴァルポリチェッラ を産する「クラッシコ」のエリアの丘陵地にあり、標高は 300m です。
摘み取った葡 萄は 5 ヶ月間アパッシメント(陰干し)します。その後、翌年の 2 月から 3 月にかけ てプレスします。
発酵は天然酵母を使い、温度コントロールしながら 20 日間行いま す。
その後、フレンチオークのバリックで 24 ヶ月熟成させます。
その中から、試飲を して最も素晴らしい 4 樽をこのワインのために選びます。
フィルターをかけずにボト リングし、1 年間瓶熟させています。
ガーネットを帯びた深い赤色。
暖かみのある味 わいで、口当たりはベルベットのようにとてもしなやかです。
深みと広がりがあり、 非常にバランスがとれています。
9,350円(本体価格8,500円)
I−859は、只今品切れ中(2022年8月15日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。