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【Rocca dei Mori:ロッカ ディ モリ】

  
D.O.C.コペルティーノの中の、モンテローニ ディ リチェーにある家族経営の会社です。ワイン造りの歴史は1870年に遡ります。二代目が施設を新設し、畑をおこしました。さらに三代目が1960年に会社を設立し、1975年には瓶詰め装置を導入して、ワインの元詰めと自社ブランドのラベルの使用を開始しました。1995年からは、葡萄園を増やしワイン造りや熟成の最新技術を駆使する事により、世界中へ輸出を始め、成功を収めました。所有する自社畑は50haで、内訳は35%がコペルティーノ、25%がスクインツァーノ、残りがその他となっています。ワイン造りには50%が自社畑からの葡萄、50%がアグノロミスト始動の契約農家からの買い取り葡萄を使用しています。赤は、すべてノンフィルターで造られています。ワイン造りの方針は、@葡萄とワインの厳格な選別、A最新技術の使用、B多くの消費者のニーズに応える新しい製品の開発、Cバリックを集める際の木材と産地の注意深い選択、などがあげられます。スタイルはかなりモダンです。
(2008年11月)

プーリア州について
プーリア州はヴェネト州に次いでいたリアで2番目に生産量の多い場所です。
プーリア州は、3000年以上のワイン造りの長い歴史があり、約100種類の土着品種が存在します。
しかしながら、南イタリアにこれほど数多くの土着品種があることを知っている人は少なくないのではないのでしょうか?
プーリア州には29のDOC、6のIGPが認められています。
我々、ロッカ ディ モリは、プーリア州の南部サレントのモンテローニ ディ レッチェに拠点を置き、
サレント IGP、コペルティーノ DOC、スクインツァーノ DOC,サリチェ サレンティーノ DOCを生産しています。

歴史
ロッカ ディ モリは祖父によって1870年に設立されました。
イタリアの多くの生産者は、良く自分たちのワイナリーは古い歴史を持っていると言いますが、
実際にそれが証明されているところは少ないでしょう。
我々のところは、1870年に設立されたという記録が残されており、
イタリア歴史認定協会(Union Imprese storiche Italiane)によってその歴史が正式に認められています。
イタリアのワイナリーの中でこのように正式な歴史認定を受けているのは、
我々、そしてアンティノリ、リカーゾリ、チェッキなど僅か10軒の生産者に過ぎません。

ロッカ ディ モリの哲学
土着品種(プリミティーヴォ、ネグロアマーロ、マルヴァジア、ネーラ など)を使うと言うことです。
そしてそれらの葡萄を「アルベレッロ プリエーゼ(Albrello Pugliese)]と言う伝統的な仕立て方法で栽培します。

アルベレッロ プリエーゼの特徴
「アルベレッロ プリエーゼ」と言う仕立ての特徴は、
葡萄の葉が生い茂っているため、葡萄の房に直射日光が当たるのを防いでくれるという点です。
その代わり、地面からの日光の反射によって、葡萄は大変ゆっくりと成熟します。
プーリアは、日中は非常に気温が高いため、収穫は暑さを避けて夜間に行います。
全て手摘み、良い葡萄だけを選別しながら行います。
また、プーリアは気候に恵まれていて、太陽と風があるおかげで葡萄は病害から守られ、自然に
ビオロジックな葡萄栽培を可能にしてくれます。
アルベレッロ プリエーゼ仕立ての場合、終了は非常に低くなりますが、品質の良い葡萄を得ることが出来ます。
一般的な仕立て(スパリエーラ、グイヨ等)の場合、1ヘクタールあたり15000kgから20000kgの収穫量のところ、
アルベレッロ プリエーゼの場合ですと1ヘクタールあたり僅か2000kg(通常の3分の1から4分の1)という低さです。
また、アルベレッロ プリエーゼはワイン造りの面での重要性の他に、その希少性、葡萄畑の景観の美しさから、
現在ユネスコの世界遺産に申請されています。

良い年にだけ造られる「ロッカ ディ モリ」のワイン
「ロッカ ディ モリ」のワインは毎年造られているわけではありません。
品質の良い年だけ「ロッカ ディ モリ」として瓶詰めされます。
ノーマルな品質のヴィンテージには格下げをし、別のラベルで規模の大きな流通に載せています。

伝統的な造り(発酵、熟成)
100年前から行われていた伝統的なワイン造りを今も引き継いで行っております。
発酵を12500Lのスラヴォニア産の大樽で行うと言うこと。また、マセラシオンは、通常ですと平均7日間で行うところを、
ロッカ ディ モリでは45日間と非常に長く行っている点です。
そして熟成はバリックで6ヶ月から24ヶ月(ワインによって熟成期間は異なる)行います。
その後、ブレンドして5500Lの大樽でさらに数ヶ月寝かせ、ワインを落ち着かせます。
ボトリングの際は、清澄せず、フィルターもかけません。
つまり、ワインは限りなく自然な状態で瓶詰めされ、さらに最低でも6ヶ月瓶塾を行います。
    
ロッカ ディ モリではボトルでの長い熟成を想定しているため、最高品質のコルクを使用しています。
このコルクは通常のものよりも5倍の値段がするものですが、そのためにコルク臭の問題が発生することはありません。
長期熟成が出来るワインであること、そして品質の高いコルクのおかげで、我々のセラーには、
たとえばこの写真にあるように1938年のワインが残っています。
ちなみにこのワインは私の父の生まれ年になります。
  
(2018年3月)


アルベレッロ プリエーゼの特徴
「アルベレッロ プリエーゼ」という仕立ての特徴は、、葡萄の葉が生い茂っているため、葡萄の房に直射日光が当たるのを防いでくれるという点です。
その代わり、地面からの日光の反射によって、葡萄はゆっくりと成熟します。
プーリアの日中は非常に気温が高いため、収穫は暑さを避けて夜間に行われます。
すべて手摘み、良い葡萄だけを選別しながら行います。
アルベレッロ プリエーゼ仕立ての場合、収穫は非常に低くなりますが、品質の良い葡萄を得ることが出来ます。
一般的な仕立て(スパリエーラ、グイヨ等)の場合、1ヘクタール当たり15,000kgから20,000kgの収穫量のところ、
アルベレッロ プリエーゼの場合は1ヘクタール当たり、僅か5,000kg(通常の3分の1から4分の1)という低さです。
また、アルベレッロ プリエーゼはワイン造りの面での重要性のほかに、その希少性、葡萄畑の景観の美しさから、現在、ユネスコの世界遺産に申請されています。
(2019年4月)


人々の記憶に残るワインを造りたい
このワインには、その思いが込められています。

I−582 2020 Salento Bianco Jelena
サレント ビアンコ エレナ 750ml  
《白》【辛口】等級:プーリア、I.G.T. サレント
生産者:ロッカ デイ モリ
葡萄品種:グリッロ(40%)、ガルガネーガ(30%)、シャルドネ(30%)

きっかけは、良いワインを造ることも重要だが、人の印象に残るワインが造りたいと考えたことです。
「食事もワインも平坦な味になってきている。10 人中9 人が嫌いでも、ワイン好きではなくても覚えてもらえるようなワインを造りたかった。」 そうです。
グリッロはマルサラに使う品種で、現在シチリアの地葡萄のように言われていますが、元々はプーリアの品種です。エノロゴを務めるマッシミリアーノが好きな品種です。
畑は、石灰質粘土土壌で、グイヨ仕立てです。気候は、とても乾燥した春と夏、そして穏やかな冬です。そのため乾燥しているので、雨の多い年以外は農薬は使いません。
収穫は熟した葡萄のみを手摘みにしますが、この収穫時のセレクシオンがとても大事です。
発酵には木を敷き詰めたコンクリートタンクを使用しているため、樽で発酵した感じが出ます。
長い熟成には必要なことと考えています。熟成は1 年樽のバリックで6 ヶ月間行ないます。
琥珀がかった黄色。スパイシィで薬草やハーブの香り、ヴァニラも感じられます。マイルドなアタックですが、濃厚で非常にボディのしっかりとした味わいです。

                        2,310円(本体価格2,100円)



<マッシミリアーノのコメント>
これはアカシアの樽で発酵、熟成をさせた非常に個性ある、特徴的なワインです。
赤ワインと同じように樽発酵、樽熟成させています。
骨格は赤ワインと同じようにしっかりとした骨格を持ちながら、白のエレガンスを持っています。
我々ロッカ ディ モリにとって、美味しいワインを造ることはもちろん重要ですが、それ以上に重要だと考えているのは、
記憶に残るワイン、これがロッカ ディ モリのワインだと思ってもらえるワインを造ることです。
このように樽発酵、樽熟成による白ワインを造っているのはプーリアでは我々のみです。
また、このワインはノンフィルターでボトリングしています。
このワインの持つ味わいは、繊細な日本食に大変よく合うのではないでしょうか?









これぞサリチェ サレンティーノ!というスタイルを守っています
I−557 2017 Salice Salentino Rosso
サリチェ サレンティーノ ロッソ 750ml  

《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.
生産者:ロッカ ディ モリ
葡萄品種:フランス産バリック、6ヶ月間→瓶、6ヶ月間

葡萄品種:ネグロアマーロ(80%)、マルヴァージア ネーラ ディ レッチェ(10%)、マルヴァジーア ネーラ ディ ブリンディシ(10%)

畑は、白亜質の粘土土壌です。収穫は手摘みで行います。発酵はスロヴェニアの大樽で行い、醸しは30〜45日間行います。
フランス産のバリックで6ヶ月間、さらに瓶で6ヶ月間熟成します。
少し深みのあるルビー色。かなりビターな樽の風味で、甘さをかなり強く感じます。
ビターチョコのような果実味と、やや強めのタンニン。濃厚ですが、良くまとまっています。

      1,980円(本体価格1,800円) 
(これまでにないモダンなスタイルのサリーチェ サレンティーノです。)







コペルティーノ ロッソを生産しているのはプーリアで僅か5軒です
I−558 2015 Copertino Rosso
コペルティーノ ロッソ 750ml
  
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.
生産者:ロッカ ディ モリ
葡萄品種:ネグロアマーロ(70%)、モンテプルチャーノ(30%)

熟成:フランス産・ロシア産樽→瓶、6ヶ月間

畑は、白亜質の粘土土壌です。収穫は手摘みで行います。温度管理の下で発酵し、醸しは30〜45日間行います。
フランス産とロシア産の樽で6ヶ月間、瓶で6ヶ月間熟成しています。
やや濃く落ち着いたルビー色。スモーキーな中にスパイシーで良く凝縮した果実味が感じられます。
ビターでスモーキーなタンニンがあり、癖は少なく、モダンなスタイルです。甘さもあり、アルコールの刺激はあまり感じられません。

      1,870円(本体価格1,700円)  

(スモーキーな中にスパイシーで凝縮した果実味があります。)

<マッシミリアーノのコメント>
ネグロアマーロとモンテプルチャーノのブレンドによるワインです。
この二つの品種は正反対の個性を持つ品種で、
ネグロアマーロはタンニンが豊富ですがアントシアニンが少なく。
一方モンテプルチャーノは比べると、アントシアニンが豊富でタンニンが少ないという特徴があります。
これら二つをブレンドすることでワインはよりよいものになります。
ネグロアマーロにはアーモンドを思わせる香りがあります。
このコペルティーノ ロッソは脂ののった魚料理と合わせて頂くと非常によいと思います・
近年このワインの重要性が認識されており、現在EUにDOCGへの申請が出されています。
これが認定されるとサレント初のDOCGが誕生することになります。








酒質の強いプリミティーヴォだから、力強いアメリカンオーク樽で熟成
I−556 2020 Primitivo Salento
プリミティーヴォ サレント 750ml 

《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.
生産者:ロッカ ディ モリ
葡萄品種:プリミティーヴォ(100%)

熟成:アメリカ産樽、1年間→瓶、1年間

畑は、白亜質の粘土土壌です。収穫は手摘みで行います。温度管理の下で発酵し、醸しは30〜45日間行います。
アメリカ産の樽で1年間、瓶で1年間熟成しています。
少しアマローネのような凝縮感が感じられます。スモーキーでビターなタンニンがあります。
酸は角がなく、飲みやすい味わいです。Briacò(ブリアコ)とは、「酔った」という意味です。

    3,080円
(本体価格2,800円)   
(スモーキーでビターなタンニン。角がなく飲みやすい味わいです。)









本当に素晴らしいヴィンテージのみ造るワイン。
だからこそ、樽やコルクにまでこだわっています。

I−555 2018 Squinzano Riserva
スクインツァーノ リセルヴァ 750ml  
赤》【フルボディ】等級:D.O.C.
生産者:ロッカ ディ モリ
葡萄品種:ネグロアマーロ(70%)、、サンジョヴェーゼ(30%)
熟成:フランス産樽、2年間→瓶、1年間
平均樹齢:70年

畑は石灰質構造で、いくつかの領域を除いて、ほとんど岩で、石の層と白亜紀の斜面で構成されています。
収穫時期が少し遅く、葡萄が乾燥します。
厳しく選別します。
スラヴォニア産の大樽(12,500L)で30〜45日間発酵させます。
発酵後フレンチバリック(225L)で24ヶ月熟成、ブレンド後、スラヴォニア産の大樽(5,500L)に移して数ヶ月寝かせます。
清澄、フィルターなしでボトリングし、12ヶ月瓶熟させます。
バリックは、フランスのジュピユ産のもので、現地を訪問し木材で購入し、4〜5年寝かせてから樽に仕上げてもらっています。
大変高価ですが、木目が細かく、長期熟成ワインに最適です。
野性的でスパイシーな風味、凝縮感があります。
わかりやすいバニラ香、柔らかいタンニンです。この後生産されたのは2013年ヴィンテージです。

                        3,850円(本体価格3,500円) 

(ヴァニラの風味、アマローネを思わせる凝縮感が感じられます。)
<マッシミリアーノのコメント>
ロッカ ディ モリのグラン リゼルヴァがこのワインです。
ネグロアマーロとサンジョヴェーゼのブレンドです。
これはフランスのジュピル(Jupile)産のバリックで熟成させたものです。
ジュピルとは樽材となる木を産するフランスの小さな森の名前です。
その木は内側がピンク色をしており、とても高価なのですが、大変木目が細かいため、長期熟成させるワインには非常に適しています。
私は毎年現地を訪れ、樽で購入するのではなく、木(樽材)そのものを購入しています。
そして4年から5年熟成させたものを樽に仕上げてもらっています。
これは本当に素晴らしいヴィンテージにのみ生産しているワインです。
2008年の次は2014年になる予定です。
熟成したチーズに合わせるのが理想的でしょう。