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【MORISFARMS:モリスファームズ】

モリスファミリーは何世代にも渡り、農業に従事してきました。その後葡萄栽培を専門に行うようになりました。畑への投資、そして強い情熱と意志のおかげで、最大限の素晴らしい結果が得られています。現在、2つの農園でワイン造りを行っており、1つがマッサ マリッティマの近くにあるファットリア ポジェッティ(37ha)、もう1つはモレッリーノ ディ スカンサーノにあるポッジョ ラ モッツァ(33ha)です。
 ファットリア ポジェッティの畑は、粘土質でカルシウムが豊富という特徴があります。PH7.7の弱アルカリ性で、水はけの良い土壌です。畑の標高は海抜80〜100m、畑は南西に面しています。ポッジョ ラ モッツァの畑は丘陵地で、標高は海抜100mほどです。土壌はPH6.3と酸性に近く、石、粘度、石灰岩が見られます。
 「質の高いワインを庶民レベルの価格で提供するマレンマの重鎮」ワイナート2,007.9月号特集記事「コスタ ディ トスカーナ」より
(2007年10月)
〜質の高いワインを庶民レベルの価格で提供するマレンマの重鎮〜
「ワイナート」40号のイタリアワイン特集の「コスタ デ トスカーナ!」で、現地取材記事が4ページにわたり掲載されました。
ワイナリーの営業を担当するジュリオ バレンティーニが説明してくれた。
「モリスファームズについて言えば、マッサ マリッティマはより海に近く海風の影響を受けるので若干気温が低く、土壌は粘土質。一方、モッレリーノ ディ スカンサーノは内陸になるので気温がやや高めですが、土壌は砂質になります。その結果、パワフルでアグレッシブなタンニンを伴うマッサ マリッティマに対して、穏やかでデリケートなタンニンのワインがモレッリーノ ディ スカンサーノでは生まれます。」
これはモリスファームズでのワイン醸造にも表れている。パワフルなマッサ マリッティマ、特にワイナリーのフラッグシップとなるアッヴォルトーレには新樽が使われるが、モレッリーノ ディ スカンサーノにはリゼルヴァでさえ2年ないし3年使用した樽しか用いない。
ボルゲリやモンタルチーノは言うに及ばず、キャンティ クラシコさえ庶民の手に届かないほど高価なワインが登場するこのご時世。マレンマはトスカーナのワインで唯一残された庶民の砦であり、モリスファームズは常にその期待に応えてくれる大切な存在だ。







CEOのジュリオ バレンティーニ

モリスファームズは、マレンマ地域の北と南の産地に農園を所有し、それぞれの土壌に適したワイン造りを心がけています。
ファットリア ポジェッティ
D.O.C.モンテレージョ ディ マッサ マリッティマを含んでおり、I−530アッヴォルトーレ、I−528モンテレージョ ディ マッサ マリッティマを造っています。土壌は主に化石を含んだ粘土質です。力強く存在感のあるタンニンが魅力的な味わいです。
ポッジョ ラ モッツァ
D.O.C.モッレリーノ ディ スカンサーノに位置し、I−526モッレリーノ ディ スカンサーノと、同リゼルヴァ(I−529)を造っています。土壌は主に砂質で、穏やかで繊細なタンニンのワインが生まれます。そのため、樽の風味が強すぎることの無いように注意を払っています。

土壌の異なる2つのワイナリー、ファットリア ポジエッティとポッジョ ラ モッツァ
2つのワイナリーはどちらもトスカーナ州の南西部マレンマに位置し、
ティレニア海に面しています。すぐ北はボルゲリ、またブルネッロ ディ モンタルチーノ、キアンティと言ったトスカーナを代表する産地に囲まれています。
近年、マレンマのワインの品質は向上し、他のトスカーナのワインに勝るとも劣らない品質を誇ります。
トスカーナの他のエリアのサンジョヴェーゼと比べ、マレンマのサンジョヴェーゼの特徴は、海に面しており温暖な気候に恵まれているおかげで、葡萄が良く熟し、柔らかく、ソフトな味わいになります。
所有する2つのワイナリーのうち、ひとつはマッサ マリッティマDOC地区にある「ファットリア ポジェッティ(Fattoria Poggetti)」。
もう一つがモレッリーノ ディ スカンサーノDOCG地区にある「ポッジョ ラ モッツァ(Poggio La Mozza)」です。

      


“ファットリア ポジェッティ”の畑
(アッヴォルトーレ、モンテレージョ ディ マッサ マリッティマ等を生産)は粘土質土壌


“ポッジョ ラ モッツァ”(モレッリーノ ディ スカンサーノ)は砂質土壌です。
粘土質土壌からは力強く、骨格のあるパワフルなタンニンが、砂質土壌からはエレガントで甘く柔らかいタンニンがもたらされます。


マレンマの美しい自然とともに葡萄を育てる生産者
モリスファームズは、トスカーナ州南西部、マレンマに拠点を置くワイナリーです。
現在、ジュリオ パレ ンティーニ(上写真右)と従兄弟のラニエリ ルイジ モリスが中心となって、ワイン造りや ワイナリーの運営を行なっています。
モリス家は今から 200 年以上前に、スペインから移住してきまし た。広大な土地を所有し、代々農業に従事してきた家系です。
木炭が主に使用されていた 100 年前には、 その原料となる広大な森を所有しており、その土地は 6,000ha を超えていたと言います。
現在では、木炭 生産のための森は売却しており、所有面積は 476ha、その内 70ha が葡萄畑です。
畑は、主に 2 つの葡萄 園に位置しており、粘土質土壌が特徴的な「ファットリア ポジェッティ」と、砂質土壌が特徴的な「ポッ ジョ ラ モッツァ」に分かれています。
ファットリア ポジェッティは、モリス家が移住してきた 200 年 前から所有し続けている土地です。
モリス家では昔から、葡萄栽培やワイン造りも行ってはいたものの、 事業全体から見れば主な収入源ではありませんでした。
1979 年、ジュリオの父であるアドルフォがモリ スファームズで働くようになり、近代的な改革を推し進め評価を高めた結果、ワイン造りに専念するよう になりました。
ヒュー ジョンソンの『ポケット ワイン ブック 2020』で 3 ツ星生産者として紹介され、 「新しい時代の1級のマレンマの生産者のひとつ。基本のモレッリーノを試すべし」と記載されています。

「常に品質を重視する」――ワイン造りの哲学
モリスファームズにとって一番重要なのは品質です。常に価格以上の品質があることに誇りを持ってい ます。
例えば、ファットリア ポジェッティでは、葡萄はすべて一番規定の厳しい DOC マッサ マリッ ティマの基準に合わせています。
スタンダードクラスのマンドリオーロにも、この厳しい基準で栽培さ れた品質の高い葡萄を使っており、価格に対する品質の高さは保証できます。
健全で品質の高い葡萄を 得るため、畑に最も多くの時間を費やし投資を行っています。
風通しが良くなるように、不要な枝や葉 を取り除き、また葡萄の房に日光が当たるように房のまわりの葉を取るなど、丁寧に作業を行います。




IA−006 2022 Mandriolo
マンドリオーロ 750ml  
《赤》【ミディアムボディ】生産地:イタリア、トスカーナ
等級:D.O.C.マレンマ トスカーナ
生産者:モリスファームズ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ(80%) その他

マンドリオーロは「牧草地」の意味で、ラベルには牛が描かれています。
上のクラスのワインは品質を上げるために選別を行いますが、その時に使われなかった葡萄を使って造られています。
手摘みで収穫し、ステンレスタンクで醗酵、14日間醸しを行い、その後タンクで4 ヶ月間熟成します。
生産量は、14,000〜15,000 本です。
とてもフレッシュで、べリー系の香りとフルーティさがあり、最初のひと口でトスカーナへといざないます。
とてもコストパフォーマンスの高いワインです。チキンやポークを使ったお料理に、ピッタリです。

         2,200円(本体価格2,000円)













ロバート パーカー Jr.もお勧めです!!
暑い季節にうれしい、柑橘類やハーブの香り、豊かな風味が広がります。

IA−013 2022 Vermentino Toscana
ヴェルメンティーノ トスカーナ 750ml  
《白》【辛口】等級:I.G.T.
生産者:モリスファームズ
葡萄品種:ヴェルメンティーノ(90%)、ヴィオニエ(10%)

葡萄はグロッセートからのものを使っています。粘土質でわずかに酸性の化石混じりの土壌です。
収穫は9 月の第2 週に行なわれました。圧搾したマストは冷やして澱下げし、ラッキングします。
アルコール発酵は18℃以下に保ちながら約21日間。ボトリングまで温度管理されたステンレスタンクで休ませます。
麦わら色、濃厚でフルーティなアプリコットや黄色い花の典型的な香り。口に含むとフレッシュでエレガント、心地よい豊かな風味が広がります。
ロバート パーカー Jr.「パーカーズワインバーゲン」掲載(VT 表記無し)。

        3,300円(本体価格3,000円)

2002,2003年にヴィオニエを植え、2009年からブレンドしています。
粘土質で僅かに賛成の化石混じりの土壌です。
圧搾したマストは冷やして澱下げし、ラッキングします。
14〜16度で約2週間ゆっくり発酵させます。空気と接触させず、酸化を防ぐように、タンク上部の空間に二酸化炭素を充填させておきます。
ボトリングまで温度管理されたステンレスタンクで休ませます。
僅かに緑がかった黄色。フレッシュでありながら滑らか、スパイシーでミネラル。ヴィオニエの存在をしっかり感じるような白桃の香りがあります。
<アルコール度数>
2013年・・・13.0%
2014年・・・12.5%
2015年・・・13.5%
2016年・・・14.0%









I−526 2019 Morellino di Scansano
モッレリーノ ディ スカンサーノ 750ml   
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.
生産地域:ポッジョ ラ モッザ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ(90%)、メルロ、シラー(10%)

砂質土壌の「ポッジョ ラ モッツァ」からのワインで、エレガントなタンニンが特徴 的です。
ヴィノスのアントニオ ガッローニが「依然としてものすごいバリュー」と評価 する、モリスファームズを象徴するキュヴェです。

豊かなフルーツの香りがあり、フレッ シュで調和のとれた味わいです。
サンジョヴェーゼは凝縮感を出すために 15〜20%セ ニエを行います。
畑は北西向きで、フリーランワインと 0.5 バールでプレスしたワイ ンを使用します。
27 度に温度管理したステンレスタンクで発酵。マセラシオン中の 15 日間は 1 日 2 回ルモンタージュを行います。

`06年が、「ドゥエミラヴィニ」で3房、「ガンベロ ロッソ」で2グラス、「エスプレッソ」で15点、「ルカ マローニ」で83点、「ヴェロネッリ」で2つ星/87点。

                2,970円(本体価格2,700円) 










アッヴォルトーレで使ったフレンチバリックで熟成させています。
I−707 2017 Monteregio di Massa Marittima Barbaspinosa
モンテレージョ ディ マッサ マリッティマ バルバスピノーサ 750ml
  
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.
生産地域:マッサ マリッティマ、ファットリア ポジェッティ
葡萄品種:
サンジョヴェーゼ(90%)、カベルネ ソーヴィニヨン(10%)

粘土質土壌の「ファットリア ポジェッティ」からのワインです。
100 年以上前に曾祖父が描いた童話があり、その物 語に登場する魔法使いの名前から、「バルバスピノーサ」と名付けました。
力強く、砂質土壌のモレッリーノとのスタ イルの違いが感じられます

わずかにブレンドしているカベルネ ソーヴィニヨンがタバコやスパイス、なめし皮の 要素や、ローズマリー、ユーカリなどの風味を与えており、
ジュリオは「魔法使いバルバスピノーサが、暖炉のそばで パイプ煙草を燻らせているようなイメージ」のワインだと言います。
畑の向きは南西です。温度管理したセメントタ ンクで発酵。
18 日間のマセラシオンの間、1 日 2 回ルモンタージュを行います。
アッヴォルトーレで使ったフレンチ オークのバリック(2 回使用樽)で 12 ヶ月、瓶で数ヶ月熟成させます。
※2015VT からは、商品名が「バルバスピノーサ マレンマ トスカーナ」に変更となります。

                      3,520円(本体価格3,200円) 







I−529 2004 Morellino di Scansano Reserva
モッレリーノ ディ スカンサーノ リゼルヴァ 750ml
  
赤》【フルボディ】等級:D.O.C.
生産地域:ポッジョ ラ モッザ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ(90%)、メルロ、カベルネ ソーヴィニヨン(10%)


土壌は僅かに酸性で、砂質です。元々は海底でした。畑の向きは北西です。
収穫は9月の最後の2週と10月の第1週にかけて行われました。収穫量は35hl/haです。
温度管理されたセメントタンクで発酵。20日間のマセラシオンの時期に1日2回ポンピングオーバーを行います。
新樽ではないバリックで最低1年熟成させます。ラッキングは1回。キュヴェをブレンドした後、出荷前に最低6ヶ月は瓶熟させます。
ルビーレッド、フルーティな香り。エレガントで長く続くスパイスのノートがあります。フルボディで丸みがあり調和の取れた味わいです。
良いヴィンテージにしか造られません。

                5,500円(本体価格5,000円)

あえて新樽を使わないエレガントな味わいは、レストランで大好評の一本

I−529は、只今品切れ中(2022年11月4日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。




     
I−709 2015 Avvoltore
アッヴォルトーレ 750ml  
《赤》【フルボディ】等級:I.G.P.
生産地域:マッサ マリッティマ ポッジョ アッラ アヴォルトーレ
葡萄品種:
サンジョヴェーゼ(75%)、カベルネ ソーヴィニヨン(20%)、シラー(5%)
※サンジョヴェーゼが80%に満たない為に、等級はI.G.P.でリリースされました。
熟成:225L のバリック(新樽 80%)で 12 ヶ月

「アッヴォルトーレ」はトスカーナ南西部のマレンマに生息する鷹で、畑のある小高い丘に飛 んできます。
ラベルの A と E は鷹の鋭い爪を、文字の上下にある曲線は樽をイメージしてい ます。
良いヴィンテージにしか造らないトップ キュヴェです。素晴らしいワインと認め、祖 父のサインを入れています。
『ヴィノス』のアントニオ ガッローニは、2018 年 4 月のコメ ントで「フラッグシップとなるアッヴォルトーレはこのスタイルの同じグループ(スーパータ スカン)の中でも最良のものの 1 つ」として評価しています。
多くのスーパートスカーナとは 異なり、最良のヴィンテージにしか生産されません。
シラーがスパイシーさをもたらします。 熟したフルーツやバニラの複雑な香りがあります。
フルボディなのにソフト、ベルベットのよ うな口当たりです。
土壌は、化石が豊富にみられる粘土質で、わずかに酸性です。南西向きで す。
収穫量は 17hL/ha。温度管理したコンクリートタンクで発酵させ、初めの 10 日間は 1 日 に 2 回ルモンタージュし、さらに 15 日間醸しを続けます。
225L のバリック(新樽 80%)で マロラクティック発酵させ 12 ヶ月熟成。その間 1 回ラッキングします。6 ヶ月瓶熟させます。
★「ヴィノス 2019.5」94 点 ★「イ ヴィーニ ディ ヴェロネッリ 2020」3 星

                     9,350円(本体価格8,500円)