ワインショップ飛附屋イタリアワイン・トスカーナイル キオッソ

【Il Chiosso:イル キオッソ】

2007 年にマルコ アルルンノ(エノロゴ)とカルロ カンビエーリによって設立された新しいワイナリー。
“イル キオッソ”とはピエモンテで、石垣で囲まれた畑のことを指します。
優れたワインの出来る区画を区別するため、かつて造り手はその場所を石垣で囲みました。
この考え方は、現在の彼らのワイナリーでも生かされ、D.O.C.G.ガッティナーラ、ゲンメ、D.O.C.ファラのエリアにある最高の畑から質の高いワイン造りを行っています。
葡萄の栽培は、現在も昔と同じ自然な方法で行われ、環境への影響を可能な限り少なくなるように心がけています。
例えば、畑の害虫に対しては天敵の昆虫を放して対処しています。
葡萄の剪定から、収穫、醸造、ボトリングまでのすべての過程において、最大限の品質を得るために、細心の注意が払われています。


   
イル キオッソはマルコ アルルンノ(写真)と葡萄栽培農家の若者4人で2007年に設立されたワイナリーです。
ゲンメ、ガッティナーラ、白などの畑、あわせて13haを所有しており、オーナーの一人であり、エノロゴでもあるマルコ アルルンノが主体となってワイン造りをしています。
葡萄栽培は環境への影響を可能な限り少なくするように心がけています。
また、ガッティナーラ、ゲンメは納得のいくヴィンテージにしかリリースしないなど、徹底した品質へのこだわりを感じられる造り手です。
  
ピエモンテの隠れたネッビオーロの産地
マルコが語る、ガッティナーラとゲンメの違い。

ガッティナーラ
セシア川の西側ヴェルチェッリ県に位置する産地。
北ピエモンテの長期熟成能力を持つ赤ワインとして、過去にはバローロにも勝る名声を誇っていた。
元もと火山があった標高500mの丘をメインに畑があり、土壌は火山性土壌が主体で、肉付きが良く深みがあり力強いワイン。
ガッティナーラの畑
ゲンメ
ノヴァーラ県に位置する産地。
土壌は粘土と花崗岩で構成されている。
標高250mのなだらかな丘に畑が広がり、ガッティナーラに比べ女性的で優美なワイン。
自然に近い畑の環境がよい品質へ繋がる
ベト病ヤウドンコ病の病害をいち早く察知するために、畑にはバラを植えています。
葡萄より繊細なバラは病害を先に知らせてくれるため、早めの対策を取ることが出来るからです。
またマルコはミラノ大学とのプロジェクトとして、害虫の天敵を放つことで害虫を除去する研究を行っており、
畑とその周りの環境によって自然を造るのがよりよい品質に繋がると考えています。
自然とそのリズムを大切にしており、除草剤は使用せず、畑に撒くのは土壌pH調整のためのカルシウムのみです。

発酵について
ゲンメ、ガッティナーラのネッビオーロは温度管理出来るステンレスタンクで発酵させます。
果皮からのポリフェノールの抽出により長期熟成が可能なワインになるので、少し高めの温度(28〜32度)で発酵させます。
発行後は、ワインのキャラクターを失わないように、とても低い圧力で粗め(3ミクロン)のフィルターに通します。
  
イル キオッソの要である大樽熟成
熟成には大樽のみを使用します。
大樽熟成によって、ゲンメやガッティナーラ喉上の違いによる特徴や個性をはっきり表現することが出来ると考えているからです。
葡萄の個性を最大限に表現出来るように、セラー内には新樽や古樽だけでなく、
樽の焦がし具合が異なる様々な樽があり、それを使い分けています。

ワインがベストな状態になるまで熟成させてからリリースするこだわり
さらに、法定期間の熟成が過ぎても、すぐにはリリースせず、ワインがよい状態になるまでしっかりと熟成させ、瓶詰めをします。
その後ボトルで2ヶ月〜半年ほど寝かせてからリリースします。
ボトリング直後はワインがとてもストレスを受けているため、リラックスさせてから市場へ送り出します。


モダンなスタイルで、ほどよい熟成缶もあり、初めての方にもお勧めしたいゲンメ。
I−694 2007 Ghemme
ゲンメ 750ml 
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.G.
生産者:イル キオッソ
葡萄品種:ネッビオーロ(85%)、ヴェスポリーナ(15%)
熟成:樽30 ヶ月、瓶12 ヶ月

モンテ ローザの氷河によって削られ運ばれた氷堆石土壌。
粘土質が豊富で様々な鉱物(ミネラル)を含んでいます。
カレーラ、カヴェナゴ、ロッシーニと言う3つの土壌構成の異なる畑の葡萄を使用し、ワインに複雑さがもたらされるようにしています。
標高は250mです。
ガッティナーラよりもストラクチャーは弱いが、繊細で滑らかなワインとなります。
アルコール発酵とマロラクティック発酵は、温度コントロールされたステンレスタンクで行います。
熟成はフランス産とスラヴォニア産のオーク樽で30 ヶ月、さらにボトルで12 ヶ月寝かせています。
ガーネットがかった深いルビー。程よい熟成感がありますが、まだ若々しさがあり、スミレの花を思わせる香り、果実の甘さが広がります。
しっかりとした酸とタンニンが感じられ、非常にバランスがとれた味わいです。

             4,620円(4,200円)        

I−694は、只今品切れ中82021年2月4日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。







スミレの香りに、ドライフルーツやキャラメルの風味のある、興味深い味わい。
I−693 2011 RGattinara
ガッティナーラ 750ml 
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.G.
生産者:イル キオッソ
葡萄品種:ネッビオーロ(100%)
熟成:樽30 ヶ月、瓶9 ヶ月

酸性の斑岩主体の火山性土壌です。
このワインには標高の異なるルルゲ、マルツォラ、ガリッツィアの3つの畑の葡萄を使用しています。
標高は500mですが、250〜350mの畑の葡萄も混ぜています。
アルコール発酵とマロラクティック発酵は、28〜32度に温度コントロールしたステンレスタンクで行います。
発酵中にポンピングオーバーとデレスタージュを行います。
熟成はフランス産とスラヴォニア産のオーク樽で30 ヶ月、さらにボトルで9 ヶ月寝かせています。
ガーネットの入るルビーレッド。洗練されたスミレのアロマにタバコやコーヒーの香ばしい香りが混ざっています。
しっかりとした酸、強いタンニンが感じられ、パワフルで深みのある味わいですが、全体のバランスは素晴らしく、持続性があります。
10〜15年は熟成出来ます。

               5,500円(5,000円)







イル キオッソが単独所有する、標高が高く、最も歴史有る単一畑からのワイン
I−846 2011 Gattinara Galizja
ガッティナーラ ガリツィア 750ml
 
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.G.
生産者:イル キオッソ
葡萄品種:ネッビオーロ(100%)
平均樹齢:30〜35年

ガリツィアは、イル キオッソが単独で所有する、最も古い歴史のある単一畑です。
面積は3ha、キオッソの畑の中では一番高い標高500mにあります。
平均樹齢は30〜35年、火山性土壌で、表土は斑岩を含み、パワフルなワインが出来ます。
畑の近くに見られる赤茶色をした岩は、鉄や銅を含んでいます。
陽が当たるところだけに葡萄を植えていて、1日中日光が当たります。
通常、寒くなると標高の低い場所から中腹にかけて霧が発生しますが、標高が高いため霧はでません。
また夏は風が吹き抜けるため、湿気がこもることがありません。
急斜面のため、畑での仕事、収穫は全て手作業で行います。
発酵からマロラクティック発酵まで、ステンレスタンクで28〜30度に温度管理しながら行います。
伝統的な大樽を使い36ヶ月熟成させます。
使用するスラヴォニアンオークとフレンチオークの2種類の樽は、蒸気を使い、焼きを入れていません。
その後、さらに9ヶ月瓶熟成をさせています。
ガーネットを帯びたルビー色。エレガントなアロマの中には、スパイス、タバコ、カカオ、リコリスの要素が感じられます。
口に含むとしっかりとした骨格、持続性があり、余韻に心地よい苦みが感じられます。
キレのよいしっかりとした酸が全体を支えています。

         5,500円(本体価格5,000円)
`11VTが、「ガンベロ ロッソ ヴィーニ ディタリア 2017」で2グラス、「ベンダ 2017」で4房






標高が高く良い畑の葡萄をセレクションしています
I−871 2011 Gattinara Terre Vulcaniche
ガッティナーラ テッレ ヴルカニケ 750ml 
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.G.
生産者:イル キオッソ
葡萄品種:ネッビオーロ(100%)

火山性土壌のガッティナーラを象徴し、「テッレ ヴルカニケ」(火山性の土壌の意味)という名前を付けています。
標高300〜400mの高い場所にある様々なエリアの畑から、優れた葡萄だけを選別して造ったワインです。
土壌は火山性で、表土は斑岩です。
28〜30度に温度管理したステンレスタンクで発酵させます。
マロラクテック発酵もタンクで行います。フレンチオークのトノーで36ヶ月以上熟成させます。
しっかりとした骨格があり、フルボデイ。
果実の香りに加え、スパイスやタバコ、カカオや利己リスのニュアンスが感じられる複雑なアロマを持っています。

    5,720円(本体価格5,200円)
`11VTが、「ビベンダ 2018」で4房。