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【Domaine Jean Bourdy:ドメーヌ ジャン ブルディ】

ジャン・ブルディの軌跡
ドメーヌの起源は15世紀後半にさかのぼる。事実,ドメーヌが本拠を置くアルレィ/Arlayのカーヴは1475-1500年にかけて,ジャン・キュザン/Jean CUSIN(*1)の曽祖父と両親がモンフィエ/Montfiedの岩山を掘って造ったものであり,その際,現場で切り出された石で建てられた住居は,代々ブルディ家が住まいとしている。
その後,レオナール・キュザン/Leonard CUSIN(1638-1728)が,現在ドメーヌが所有しているリュー・ディ(=区画)の数アルパン(*2)を耕し,ブドウ樹を植えた。また,1756年2月にレオナール・キュザンの2人の息子(エティエンヌ/Etienneとジョゼフ/Joseph)が,そして1781年にエティエンヌがカーヴの増築を行った。

ヴァン・ジョーヌ(=黄ワイン)で知られるシャトー・シャロンから東に10キロ,アルレーという鄙びた小村にカーヴ・ジャン・ブルディがある。15世紀後半から続くブルディ家はフランスで最も古いヴィニュロンの家系のひとつで,現在15代目のジャン=フランソワとジャン=フィリップが運営している。アペラション“コート・デュ・ジュラ”と“シャトー・シャロン(0.5ha)”に併せて10haの畑を所有,2006年にビオディナミへの転換に踏み切り,2010年にデメテールの認証を受けた。熟成には,樽そのものの香りとタンニンがワインに影響することなく,ワインにテロワール固有のアロマが備わるメリットを踏まえ,新樽は使わず,あえて古いオーク材の樽を採用している。特筆すべきは,ドメーヌ創設時に岩山を掘って造られたカーヴに眠る夥しい数の古酒。20世紀のほぼすべてのヴィンテージが揃っている。




醸造について
ブドウの栽培同様,ドメーヌでは人工的な介入に頼らず醸造を行っている。培養酵母は使用しない。




N.V. Crémant du Jura Etienne Cusin Brut

クレマン デュ ジュラ エティエンヌ キュザン ブリュット 750ml  
《白》【辛口】 生産者:ドメーヌ ジャン ブルディ
葡萄品種:シャルドネ(100%)

ジュラ地方産のシャルドネ種から造られる辛口。ジャン・ブルディはジュラの著名な生産者の一人。瓶内二次発酵でじっくり熟成。爽やかで上品。デゴルジュしてから数ヶ月。最良のコンディションです。

         3,888円(本体価格3,600円)

ごめんなさい、只今品切れ中(2019年6月29日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。










【ちょっとニュース】

【2018年5月27日 AFP】
フランス東部で26日、ルイ16世(Louis XVI)の時代にさかのぼる1774年産の黄ワイン、
ヴァン・ジョーヌ(Vin Jaune)3本が競売に掛けられ、
このうちの1本が史上最高額となる10万3700ユーロ(約1320万円)で落札された。
残る2本も7万6250ユーロ(約970万円)と7万3200ユーロ(約930万円)で、
共にこれまでの記録を上回る価格で落札された。

 3本は現存するワインとしては世界最古級とされるもの。
18世紀に黄ワインの特産地である仏東部ジュラ(Jura)県アルボワ(Arbois)の
ワイン醸造業者アナトワール・ヴェルセル(Anatoile Vercel)が生産し、
その子孫が8代にわたって保管してきた。
1994年に3本をテイスティングしたワイン専門家らは
「クルミ、スパイス、カレー、シナモン、バニラ、ドライフルーツの風味」と表現し、
10点満点で9.4点を付けている。

 競売を主催したジュラ・アンシェール(Jura Encheres)のブリジット・フェノー(Brigitte Fenaux)氏は、
3本に「これほどの高値が付くとは思っていなかった」と述べた。
これまでの記録は2011年に落札されたワインの5万7000ユーロ(約730万円)だという。
落札者はカナダ人とフランスとゆかりのある米国人の代理人らで、
フェノー氏は「競売会場内のワイン生産者たちは拍手喝采した。みな幸福そうで感動的な場面だった」と語った。(c)AFP



2015 Côtes du Jure Vin Jaune

コート ド ジュラ ヴァン ジョーヌ 620ml  
《白》【辛口】
葡萄品種:サヴィニャン100%

白ワイン及びヴァン・ジョーヌは,収穫の後ただちに圧搾を行い,数日間にわたり発酵(冬期にマロラクティック発酵あり)。
発酵が完了次第,白ワインに就いては古いオークの樽材で造られた3年使用の樽と新樽(比率50%),
ヴァン・ジョーヌは7年使用の樽に移し,熟成を行う。
樽の容量は,220リットル,300リットル,600リットル,そして800リットル。
古いオークの樽材で造られた樽を導入しているのは,樽そのものの香りとタンニンがワインに影響を与えることがなく,ワインにテロワール固有のアロマが備わるメリットがあるから。
また,3年以上熟成させることにより長期熟成が可能で,生き生きしたスタイルを保ちながら100年以上も輝きを失わないワインをもたらす。
もちろん,土壌やセパージュ,天候などもろもろの要素も,長期熟成が可能なワインを生むことに繋がっている。
ごく軽い濾過の後,瓶詰め(清澄は一切行わない)。SO2の添加も1リットルあたり2-3ミリグラムで,一般的な量(10-80ミリグラム)と比べて非常に低い。


      18,700円(本体価格17,000円)













2014 Château Chalon

シャトー シャロン 620ml  
《白》【辛口】
葡萄品種:サヴィニャン100%

ドメーヌのコメントより
シャトー・シャロンは数世紀以来,世界で最も偉大とされる辛口白ワインのなかで,その力強く複雑な味わい,そして比肩するもののない香りで高く評価されている。
すべての味孔に染みこむようなヴァン・ジョーヌを味わった後では,ヴァン・ジョーヌ以外のワインを評価することは,実際,困難だ。
ヴァン・ジョーヌを他のワインと比べることは不可能だ。それは,いかなるワインに似ても似つかない。ヴァン・ジョーヌの香りや味わいなど,そのキャラクターはすべての既知の評価とはまったく異なっている。
ヴァン・ジョーヌのワインは,専ら,そして義務的にサヴァニャン/Savagninのブドウから造られる。
このサヴァニャンは1,000年以上も前からジュラ地方で栽培されているブドウだ。このセパージュの起源は定かではないが,元は野生のブドウで,これが少しずつワインの生産に採用されるようになったという。
ヴァン・ジョーヌの非常に特異な味わいは数世紀以来知られており,書物のなかではヴァン・ジョーヌとヴァン・ド・ガルド/Vins de Gardeは鋭く,そして羨望に値するものとして描写されている。
ヴァン・ジョーヌの醸造は非常に特殊で,クラヴラン/Clavelinと呼ばれる620mlのボトルに瓶詰めする前に,小樽で7年間熟成させることが義務付けられている。
この希少なワインは世界で最も偉大なヴァン・ド・ガルド(長期間の瓶熟を経て愉しむことが可能となるワイン)。
すなわち,ワインは生き生きとしていて,数世紀にわたり生き続ける。ドメーヌでは今もなお1781ヴィンテージのヴァン・ジョーヌをカーヴで保存している。味わいは若く,生命力がある。
それにもかかわらず,若いヴァン・ジョーヌはただちに評価することができる。なにも,20年,50年,あるいはそれ以上の時が過ぎ去るのを待って,偉大なワインの味わいを確認する必要はない。
最後に,ヴァン・ジョーヌはなによりもガストロノミーに結びついたワインである。これはアペリティフではない。
ヴァン・ジョーヌ固有の繊細さ,力強さ,そして複雑な性格は,さまざまに異なった料理とともに味わうことで,真価が発揮されるのだ。
シャトー・シャロンはヴァン・ジョーヌのなかで最も偉大で,最も繊細,そして最もエレガントで,最も複雑なワイン。フランスの原産地呼称法で唯一,毎年生産することのできないワインだ。
実際,収穫の前に,ヴィニュロンから構成される委員会とINAO(原産地統制呼称委員会)の代理人がアペラシオン「シャトー・シャロン」の区画内を訪問し,定められた数々の基準を考慮して,アペラシオンにふさわしいブドウであるか,否か,決定を下す。
したがって,20世紀には5ヴィンテージが生産されなかった。また,シャトー・シャロンのヴァン・ジョーヌは小樽で7年間熟成させた後,ボトリング及び販売認可を得るために,官能検査(試飲)が義務付けられている。

                     19,800円(本体価格18,000円)


『ル・ギッド・フルールス・デ・ヴァン/Le Guide Fleurus des Vins』2007年版より
ローブはホワイト・ゴールドで,透明感と輝きに溢れるもの。シトロネルやカレー,サフランなどのスパイスの香りが際立っている。また,くるみや青りんご,菩提樹,ヴェルヴェーヌ(くまつづら)や,たっぷりとしたミネラルが感じられる。軽いタンニンを持つ生き生きとしたアタックがあり,豊潤かつ複雑な味わいのなかに,最初のアロマが台頭する。バランスの取れたフィニッシュ。ピークは2015年。2050年までに飲みたい。飲む12時間前に抜栓することをおすすめする。家禽のクリーム添えとともに。(評価は1999年) ★18/20点

ヴァン・ジョーヌ(=黄ワイン)で知られるシャトー・シャロンから東に10キロ,アルレーという鄙びた小村にカーヴ・ジャン・ブルディがある。15世紀後半から続くブルディ家はフランスで最も古いヴィニュロンの家系のひとつで,現在15代目のジャン=フランソワとジャン=フィリップが運営している。アペラション“コート・デュ・ジュラ”と“シャトー・シャロン(0.5ha)”に併せて10haの畑を所有,2006年にビオディナミへの転換に踏み切り,2010年にデメテールの認証を受けた。熟成には,樽そのものの香りとタンニンがワインに影響することなく,ワインにテロワール固有のアロマが備わるメリットを踏まえ,新樽は使わず,あえて古いオーク材の樽を採用している。特筆すべきは,ドメーヌ創設時に岩山を掘って造られたカーヴに眠る夥しい数の古酒。20世紀のほぼすべてのヴィンテージが揃っている。

エリゼ宮殿御?達 「世界?のワイン」
ナポレオン三世をはじめ フランス?統領官邸に貯蔵 シ
ャトー・シャロン ? ラ・ルヴュ・ド・ヴァン・ド・フランス誌の最新 11 ?号に、「(フランス)?統領とワイン」と いうタイトルの記事が掲載された。
その記事によると、フランス共和国最初の?統領であ り、1848 年から?統領官邸となったエリゼ宮殿に住んでいたナポレオン三世は、「シャト ー・シャロンの愛好家」だった。
ナポレオン三世がシャトー・シャロンに出会ったのはオーストリ アだ。オーストリアを訪問中、宰相メッテルニヒはナポレオン三世にシャトー・シャロンを振舞っ た。
それを飲んだナポレオンは、「世界?のワインだ」と絶賛したという。
それに対して宰相 は、「その世界?のワインは、貴国の?さなコミューンで造られています」と返答。
以来、シャ トー・シャロンは AOC になったという。(*ナポレオン三世の写真?はウィキペディアより抜粋) シャトー・シャロンを愛飲していたのはナポレオン三世だけではない。
第 16 代フランス? 統領のヴァンサン・オリオールは、「フランス風の外交術や、もてなし?を磨くため、エリゼ宮 殿に本物の地下蔵を建設することにした」のだが、そこに貯蔵されたワインの 1 つが、シャト ー・シャロンなのだ。
シャトー・シャロンは、まさにエリゼ宮殿御?達のワインと?えるだろう。 ドメーヌ・ブルディを経営するブルディ 家は、15 世紀後半から続く、フランス で最も古いヴィニュロンの家系のひと つ。
現在 15 代目のジャン=フランソワ とジャン=フィリップが運営しており、ド メーヌは 2010 年にデメテールの認 証を受けている。
シャトー・シャロンはフランスのジュラ 地?で造られるヴァン・ジョーヌだが、そのなかでも最も 偉?で繊細、エレガント、そして複雑な味わいを持つ。
フランスで毎年造られることのない唯?のアペラション。