ワインショップ飛附屋・トップフランスワイン・ラングドック・ルーションシャトー・ド・トレヴィアック

【Château de Tréviac:シャトー ド トレヴィアック(アルノー シェ家)】

6代目の当主アルノー シェは、大学で歴史を学び博士号を取得しましたが、`00年に祖父から葡萄畑を継ぐことを決めました。葡萄造りは祖父に習いましたが、ラングドックのNO.1エノロジスト、クロード グロがコンサルタントしています。(グロは、アルノー シェをとても優秀だと評価しています)。所有する畑は20haで、14haがコルビエール、残りがV.d.P.です。栽培する葡萄は、4haがカリニャン(82〜100年樹齢)、5haがシラー(5〜20年)、1haがサンソー、6haが白用品種となっています。栽培はゴブレ式で、リュットリゾネ、グリーンハーベストも始めました。シャトーのあるタレラン村は標高400mのため完熟が遅くなりますが、その中でもトレヴィアックが一番最後です。その結果長いマセラシオンとなり、タンニンがソフトになります。収穫は手摘み、テロワールによって別々に醸造します。清澄は軽く行います。現在、セラーを改築中で、完成すれば現在していない樽熟成も試せるようになると言うことです。

ジャシス ロビンソンのホームページで、アルノー シェのコンサルタントを務めるクロード グロについての「カメレオン コンサルタント」と題した記事が、紹介されました。現在、彼はラングドックNO.1エノロジストとしてではなく、ボルドーやスペインにもその活躍の場を広げています。
〜クロード グロは主義を持たないカメレオンである。これは彼自身が堅物ではない自分を評していった言葉だ。現在、醸造コンサルタントとして各地を飛び回っている彼は、45年前にペルピニャンに生まれ、医者である父からワインを教わった。現在はナルボンヌに拠点を置いているが、彼のクライアントはボルドーからスペインのリベラ デル デュエロまで幅広い。グロに言わせると彼らはクライアントではなく「一緒に仕事をする人々/仕事仲間(people that I work with)だそうだ。グロにワイン造りのスタイルを聞くと、「私はカメレオンです。主義は持ちません。私たちは(クライアントと)一緒に創造するのです。私はスタイルを押しつけたくないのです。常に相手が何を望んでいるのかを理解するようにしています。そしてそれは必ず彼らのテロワールの可能性の中に秘められています。私の仕事で一番大切な事は耳を傾ける事です。一緒にテイスティングをして、彼らのワインに対する意見を聞くのです。」〜

「性格を反映したはつらつとしたスタイル」  
コンサルタントを務めるクロ―ド グロは、ラングドックNo.1のエノロジストと言われ、ロバート .パーカー Jr.が5ッ星を付けるシャトー ラ ネグリの醸造責任者でもあります。
彼はアルノー シェを、「とても頭が良く、教えた事を一回で覚えてしまう。とても優秀」と評しています。
アルノー シェは、フランス南部の人らしい底抜けに明るい性格。造るワインのスタイルにもその明るい性格が感じられます。
はつらつとしてはっきりとした果実味が、アルノー シェの造るワインに共通して感じられます。
「長いマセラシオンがソフトなタンニンを生みます」  
栽培はゴブレ式で、グリーンハーベストをしています。ドメーヌのあるタレイラン村は標高400mのため完熟が遅くなりますが、その中でもアルノー シェが1番最後です。
そのためマセラシオンの時期も遅くなり、長いマセラシオンが必要となりますが、その結果タンニンがソフトになります。収穫は手摘み、テロワールによって別々に醸造します。清澄は軽くおこないます。
「トレヴィアックは三叉路」  
ドメーヌ名「トレヴィアック」は地名で、3つの道に由来しています。ローマ時代に、このドメーヌの前に3つの道がありました。
一つ目が採掘した鉱物を運ぶ道。二つ目が修道院への道。三つ目が、城へ繋がる道です。
(2020年7月)

伝統的な手法マルコタージュも取り入れています
アルノー シェの所有する畑の中には、 「マルコタージュ(marcottage)」という 方法で栽培されている葡萄樹があります。 (右写真:「マルコタージュ」で栽培され ているグルナッシュの畑)
フィロキセラ禍以降、フランスにおけるほ とんどの葡萄樹が、フィロキセラに耐性が あるアメリカ産品種の台木に接ぎ木され ていることは周知の通りですが、
フィロキ セラ禍に負けなかった一部の葡萄樹を繁 殖させるために採用されているのが、この 「マルコタージュ=取り木」という栽培方法です。
通常、樹齢が古くなると共に収量が減る樹は引き抜いて、新たな苗木を植えるこ とが一般的です
。しかし、「マルコタージュ」は親株となる葡萄樹の枝を伸ばして地中に埋めることで、その枝が子株となり新たな 葡萄樹として育ちます。
そして子株が十分に大きくなったら親株と切り離します。そうすれば、老いた親株を引き抜いても、子株 は残り、それがまた孫株を作るというシステムです。
このように、台木を使わずに自根で育てるため、長い年月にわたり、その種 を守り抜いていくことが可能になります。
主にブルゴーニュやロワールの一部にて古くから伝わる方法で、別名「プロヴィナージュ」 とも呼ばれています。

樹齢90年のグルナッシュ ノワールも植わる畑
写真は樹齢 30 年のシラー、樹齢 50?90 年のグルナッシュ ノワールが植わる畑です。少し下ったところにロゼ用のサンソーも 植えています。
樹齢 90 年のグルナッシュ ノワールはラム デ ピエール(FB-358)に使用します。
畑には石がたくさんあり、石 が蓄熱するので夏はとても暑くなります。およそ 80km 先にはピレネー山脈があり、ヨーロッパでも非常に風が強いエリアです。




香りが控えめなグルナッシュ ブランは樽で熟成させています
FC−8 2018 Château
 de Treviac Corbières Blanc
シャトー ド トレヴィアック コルビエール ブラン 750ml  
《白》【辛口】 生産者:アルノー シェ
葡萄品種:ルーサンヌ45%、グルナッシュ ブラン45%、 ミュスカ プティ グラン10%  

萄畑は深い粘土の層とその上に砂利が広がる土壌です。
粘土層があるおかげで、夏の干ばつによる水不足の心配はありません。
収穫は畑で選別しながら手摘みで行います。やわらかくプレスした後、15度の低温で発酵させます。
熟成は、全体の30%が400Lのオークの新樽、70%がコンクリートタンクです。
大樽のため、新樽でもそれほど樽の風味は強くありません。
グルナッシュ ブランはそれ程アロマティックな品種ではないので、樽熟成に適しています。
柑橘系の果実や青リンゴのアロマとフレイバー、心地よい酸があります。
ボリュームのある口当たり、余韻にジューシーな柑橘類やミネラルの要素が広がります。


                                 
1,760円(本体価格1,600円)

FC−8は、只今品切れ中(2021年12月7日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。







アルノーとシュマン ド マルキエールのグザヴィエがセレクトしたワインをブレンド

FB−884 2016 La Vie d´Arnaud Corbières
ラ ヴィ ダルノー コルビエール 750ml  
《赤》【ミディアムボディ】生産者:アルノー シェ
葡萄品種:シラー80% グルナッシュ20%

「アルノーの人生」と名付けたキュヴェ。
トレヴィアックのワインが足りなくなったので、アルノー シェと醸造コンサルタントのグザヴィエ ロジェが、ワインをセレクトして購入、ブレンドして造ったワインです。
この地域の代表的な葡萄、シラーとグルナッシュを使っています。収穫は畑で選別しながら行います。
除梗、破砕し、発酵タンクに入れます。約4〜5週間の発酵期間中、苦みが出ないよう優しく果帽を沈める作業を行います。
チャーミングなカシスのアロマに、リコリスやブラックペッパーの要素が混ざっています。
口当たりは、非常にフルーティで深みがあり、長い余韻が感じられます。

              1,540円(本体価格1,400円)












この生産者を代表するワインで、スパイシーな香り、深い味わいがあります
FB−70 2018 Corbières Château de Tréviac
コルビエール シャトー ド トレヴィアック 750ml  
《赤》【フルボディ】生産者:アルノー シェ
葡萄品種:シラー(60%)、グルナッシュ(40%)
平均樹齢:シラー(20〜25 年樹齢)、グルナシュ(35 年樹齢)

葡萄樹は、石の多い泥質の土壌に南向きに植え、収穫量は35hL/haに抑えています。
除梗後28度に温度管理のもと発酵させます。醸しは約1ヶ月続きます。コンクリートタンクで熟成し、軽くフィルターを通し瓶詰めします。
ほとんど黒に近い色でとても濃く、ワインが濃縮されていることを表しています。
リッチで力強く、複雑な、黒いベリーや黒胡椒のようなスパイシーな香りがあります。
口当たりは深く豊かです。しっかりとした構成で、余韻が長く続きます。

                 1,760円(本体価格1,600円)  

FB−070は、只今品切れ中(2023年9月22日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。










マルコタージュで育てた樹齢90年のグルナッシュを使用しています
FC−660 2019 L´Âme des Pierres  Corbières
ラム デ ピエール コルビエール 750ml  
《赤》【フルボディ】
生産者:アルノー シェ
葡萄品種:グルナッシュ(80%) シラー(20%)
樹齢:グルナッシュ90年

マルコタージュ(取り木法と呼ばれる仕立て)で植えた、樹齢90年のグルナッシュを使用しています。
土壌は粘土石灰質、平均収穫量は35hL/haです。
収穫は選別しながら行います。収穫した葡萄はシャトーに運び、除梗、破砕します。
マセラシオンは4〜5週間で、その間苦味が出ないように果帽をやさしく突き崩しながら抽出を行います。
とても濃い色で、ブラックベリーやいちじくの心地良い香りが広がります。
素晴らしく熟した最高品質のグルナッシュが、なめらかでしっかりしたボディを与えています。
ジューシィでヴェルヴェットのような口当たりです。
「アム」は魂、心を意味します。また、「ピエール」は石という意味で、畑に石が多いことに由来しています。

               2,090円(本体価格1,900円)











コルビエールの若き才能アルノー シェが、南仏最高のグルナッシュを目指して造りました。
凝縮した果実味に、エレガンスをもたらしたのは、標高400mの畑の高さでした。

FB−545 2012 Esprit des Pierres Corbières
エスプリ デ ピエール コルビエール 750ml 
《赤》【フルボディ】等級:A.O.P. コルビエール
生産者:ドメーヌ エスプリ デ コルビエール
葡萄品種:グルナッシュ(100%)
熟成:タンク

品質の高いワイン造りに情熱を注ぐ、若く活動的なワイン生産者アルノー シェが、
仲間と共に、南仏でもっとも優れたグルナッシュワインを目指し、ワインを造りました。
畑の面積は4ha で、白亜質粘土土壌ですが石だらけで、標高400m に位置します。
標高の高さは、この力強いワイン(平均14.5%vol)に、新鮮味をもたらします。
収穫量は低く抑えており、僅か28hl/ha です。
収穫された葡萄は除梗し、破砕します。
28 度に管理しながら醗酵し、毎日ポンピング オーバー(果帽の上にポンプでワインをかける)します。
醸しには21 日以上かけます。
果実味を保つため、タンクで熟成します。赤いベリーやスミレ、黒胡椒、チョコレートの香りが印象的です。
しっかりとした構成と豊かさがあり、グルナッシュの個性である香り高くスパイシィな果実味とバランスをもたらしています。
高い標高がもたらすエレガンスもあります。

                            3,080円(本体価格2,800円)

FB-545は、只今品切れ中(2021年3月20日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。