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【Domaine Gardie:ドメーヌ ガルディエのワイン】

    
「ラ ルヴュ デュ ヴァン ド フランス 」― 634 201 9 年 9 月 号
ジャン ガルディエは、約 30年にわたって、ヴァンドゥー ナチュレ(天然甘口ワイン 、以下 VDN)の産地として知られたペルピニャンの渓谷にある畑で、偉大な辛口の赤、白ワイン が造れること を懐疑的な人々に証明してきた。 彼は1990年に父の後を継いだ。父の時代は生産量の 70%が VDNだった。ますはじめに 彼は 、それまでの VDNの生産から、辛口ワインへと方向性を変えた。 もともとヴァングロー村にあった畑は、トラクターが入れないことや、他にも様々な問題があったため、エスピラ ド ラグリー村に新たなセラーを建設し、新しく畑を 取得した。現在は息子のヴィクトルもワイン造りに参加している。( 中略)
「私たちは果実にフォーカスしながら 、全体のバランスを求めてい る 。そのため、 除梗するかしないか、房のままの葡萄と除梗した実を混ぜるかどうか、品種ごとに分けて醸造するのか、 それとも 混醸するのか などの醸造方法 も 、 畑の場所 や葡萄の品質によって変わる。」 この言葉からわかるように、 ドメーヌ ガルディエのキーワードは 『 多様性 』 だ。区画にしろ、道筋、醸造、アッサンブラージュにしろ、法則やレシピはなく、経験に従って全てを決める。ドメーヌ ガルディエは 、 まるで画家がパレットで 何か 描くように ワインを 構成していく。突然の閃きや、天からお告げがあって出現するようなものではなく、全て自分で考え作り出すのだ。そして、 素材(葡萄)を尊重し、 テロワールの違いを明確に表現している。 彼 に は、 「ワインを創造する」というよりも、むしろ「ワインを産み出す」 という 言葉が当てはまり、 これこそが偉大なワイン生産者の証だ。
?ラ ルヴュ デュ ヴァン ド フランス 634より抜粋









テロワールを表現するためのオーガニック栽培
「樹齢が古く根が深い葡萄樹があるので、土地のテロワールがしっかり表現出来ます。
だから、この場所のテロワールを尊重したワインを造っていきたい。」とジャン ガルディエは語ります。
畑の周りには草花を生やし自然な生態系を作ることで、土壌にミネラルが産み出されます。
肥料は基本的には使用せず、馬を使って土を掘り返し、必要な時は家畜の糞と食物を混ぜたものを使用します。
葡萄樹の根を切って免疫を高めて病気にならない葡萄を造ることがとても重要です。
病気の対策をするのではなく、病気にかからないような葡萄造りを行なって います 。
畑に 葡萄樹をもっと植えることも可能ですが、そうすると周辺環境のバランスを欠いてしまうので行っていません。
病気が発生した時はイオウとオレンジの皮を松脂と混ぜて使用します。
小さな畑が多 く、標高 ごとに成長具合も違うので、畑仕事は 8 10人で行い、収穫時は 20人以上になります。
2012年にすべて の 畑が ユーロリーフの 認証 を受けています 。
2つの異なるテロワール
ドメーヌ ガルディエでは、「テロワールへの情熱」として2つのテロワールを挙げています。
1つはドメーヌ発祥の地である ヴァングロー村 、も う1つは現在ワイナリーのある エスピラ ド ラグリー村 です。
2つは南北に隣合わせの村であり、北にヴァングロー村、南にエスピラ ド ラグリー村となっています。
ワイナリーは2つの村の中間地点にあります。
2つの村の違いは、土壌、品種、そして「トータヴェル」と名乗れるか否かです。
「トータヴェル」と名乗れるのは、トータヴェル村とヴァングロー村のみであり、エスピラ ド ラグリー村は名乗れませ ん。
  
石灰質土壌の畑
樹齢の古い樹と石灰粘土質が特徴的な「 ヴァングローの畑 」
主に石灰粘土質 です。ガルディエ家が昔から持っていた土地で、 樹齢 古い グルナッシュやカリニャンが植えられ ています。畑は 「 コート デュ ルション ヴィラージュ トータヴェル」のエリア内にあります。
右下の写真はトータヴェルの丘から見下ろした景色です。広大な畑が眼下に広がります。 周囲が山で囲まれており、大きなすり鉢 のような地形をしています。
地形の特性で畑全体に風が 吹き 冷涼で乾いた土地になり、葡萄樹に虫が付きにく く、病気も少ないです。ドメーヌ ガルディエは、このような標高の高い( 300380m)場所にも畑を所有しています。
この場所の一番の見所は“ギャリーグ“が所狭し生えているところです。
ギャリーグとはコート デュ ローヌやプロヴァンスなどの地中海沿岸の石灰質の土壌にあるハーブや潅木の森を指します。
「 ギャリーグ 」 に降った雨水は、ハーブの香りやエキス分を含み、 地下へ染み込んで行きます。
「 ギャリーグ 」 の周辺にある葡萄畑の葡萄は、ハーブのエキスたっぷりの地下水で育 ち、周辺に漂う ハーブの香りは、葡萄の果皮に付着して、ハーブ香を含む実となり、 ワインにも、より複雑さが出ると言われています。
  
南仏特有の“ギャリーグ”

黒色片岩(シスト ノワール)が散らばる土壌
黒色片岩が特徴である「 エスピラ ド ラグリー の畑」
ドメーヌ ガルディエには特徴的な畑があります。現在ドメーヌがあるエスピラ ド ラグリー村近郊にある畑は「シスト ノワール」という土壌です。
シスト ノワールの畑は石の色が黒いため、通常の畑に比べ、日照の吸収率が非常に高く、保湿性が高いという特徴があります。それが健康的な葡萄を育みます。
この土壌はムールヴェードルの栽培に適しており、ムールヴェードル主体のキュヴェは基本的にこのエリアの葡萄を使用して造ります。




ガルディエが造る「ヴァン ドゥ ナチュレル」が新入荷!!
FC−31 2015 Muscat de Rivesaltes Flor
ミュスカ ド リヴザルト フロール 500ml   
《白》【甘口】
生産者:ドメーヌ ガルディエ
葡萄品種:ミュスカ ア プティ グラン、ミュスカ アレクサンドリ
オーガニック認証:ABマーク、ユーロリーフ

土壌は粘土石灰質土壌。
収穫は手摘みで行います。
ミュスカ ア プティ グランはアルコール発酵前にスキンコンタクトを行います。
ミュスカ アレキサンドリは直接プレスします。
澱とともに、8ヶ月間、熟成させています。
ヴァン ドゥ ナチュレルで、アルコールを添加して葡萄果汁の発酵を止めることにより
葡萄本来の自然な甘口ワインとなります。

     2,420円(本体価格2,200円)

FC-31は、只今品切れ中(2020年8月21日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。









FB−59 2008 Côtes du Roussillon Blanc Les Glacières

コート デュ ルション ブラン レ グラシエール  
《白》【辛口】生産者:ドメーヌ ガルディエ
葡萄品種:グルナッシュ ブラン(40%)、ルーサンヌ(40%)、マカベオ(20%)
熟成: 1 年樽、8 ヶ月間

6〜10 時間マセラシオンペリキュール(スキンコンタクト)を行ってから発酵を行います。
熟成は1 年樽で8 ヶ月間行います。
畑は標高350mのところにあり涼しいために、このエリアの一般的な白ワインに比べ、心地よい酸味が感じられます。
エレガントな樽の香り、素晴らしい味わいとコク、長い余韻があります。
‘08 年が、「レ メイユール ヴァン ド フランス2010」で15.5 点。

             3,080円(本体価格2,800円)

FB−052は、只今品切れ中(2024年6月9日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。













黒色片岩が特徴であるエスピラ ド ラグリー村
ドメーヌ ガルディエには特徴的な畑があります。
現在ドメーヌがあるエスピラ ド ラグリー村近郊にある畑は「シスト ノワール」という土壌です。
シスト ノワールの畑は意志の色が黒いため、通常の畑に比べ、日照の吸収率が非常に高く、
保湿性が高いという特徴があります。それが健康的な葡萄を育みます。
この土壌はムールヴェードルの栽培に適しており、ムールヴェードル主体のキュヴェは基本的にこのエリアの葡萄を使用しています。


リアルワインガイド2018冬 “旨安賞”授賞ワイン
FB-73 2019 Côtes du Roussillon Mas Las Cabes

コート デュ ルション マ ラ カーブ 750ml 
《赤》【フルボディ】 生産者:ドメーヌ ガルディエ
葡萄品種:シラー(50%)、グルナッシュ(30%)、カリニャン(10%)、ムールヴェードル(10%)


マ ラ カーブは、ガルディエ夫妻が1990年に購入した畑。
土壌は細かい黒いシストです。
シラーに次いでグルナッシュが多く、ムールヴェードルとカリニャン少量です。
21日間コンクリートタンクで、伝統的な醸しをさせます。
熟成は、1/3は樽で、2/3はコンクリートタンクで8ヶ月行います。
収穫量は40hl/haです。
力強さを感じますが、これは葡萄が自然に身につけたもので、パワフルになるように手を加えてはいません。
濃い赤紫色で、新鮮なブラックチェリーの香りがあります。
目の詰まったタンニンと豊かなアルコール、ふくよかでボリュームのある味わいです。
飲みやすく、フレッシュさを楽しむワインです。タパス(スペインの様々な前菜)によく合います。

                           1,980円(本体価格1,800円)  








ゴビなどと共に、南仏ルションのイメージを塗り替えるトップ生産者の一人です。
FA−712 2015 Côtes du Roussillon Villages Les Millères
コート デュ ルション ヴィラージュ レ ミレール 750ml  
《赤》【フルボディ】 生産者:ドメーヌ ガルディエ
葡萄品種:グルナッシュ(40%)、シラー(35%)、カリニャン(20%)、ムールヴェードル(5%)
樹齢:15〜50年
葡萄園面積:12ha
熟成:50%樽(グルナッシュ500L、他は300L)、50%タンク12 ヶ月間

ミレールは、初めてガルディエがリリースしたワインです。単一畑で、粘土石灰質土壌です。シラーは早く熟成するので、果実味とフレッシュさを持ち合わせています。
収穫量は手摘みで、30hl/haに抑えています。アルコール発酵は12 日間行ないます。マロラクティック発酵はタンクで行い、樽とタンク各50%で12 ヶ月熟成させます。
樽はゆっくりと空気と馴染ませるために、大きめのサイズを使用しています。クリアで輝いており、深いガーネット色を持っています。
日の当たった石灰土壌と完熟したベリーの甘いブーケが感じられます。ジャムを思わせるようなたっぷりとした果実味、調和したタンニンが舌に広がります。充実した味わいで、力強く魅力的です。
`15 年が、「レ メイユール ヴァン ド フランス2018」で14 点。

              2,860円(本体価格2,600円)
  







ガルディエの最上キュヴェで、3種の葡萄を混ぜ、一緒に発酵させています
FA-715 2013 Côtes du Roussillon Villages Tautavel Les Falaises
コート デュ ルション ヴィラージュ トータヴェル レ ファレーズ 750ml  
《赤》【フルボディ】 生産者:ドメーヌ ガルディエ
葡萄品種:カリニャン(50%)、シラー(30%)、グルナッシュ ノワール(20%)
葡萄園面積:2ha
認証:ABマーク

村名を併記できるコート デュ ルション ヴィラージュ トータヴェルのワイン。
畑は、ヴァングロー村の石灰質粘土土壌で、テロワールが純朴な性格と長い余韻、フィネスを与えます。
すべての品種は、収穫量を20hl/ha以下に抑えています。
クロ ド ヴィーニュよりも強く、ストレスにならないぎりぎりの所まで葡萄の樹にプレッシャーを与えます。
シラーが先に発酵を始めるので、そうしたらカリニャンとグルナッシュ ノワールを入れて、一緒に発酵させます。
そうすることで、ワインに非常によい影響をもたらします。
20〜25日間マセラシオンします。
樽(ドゥミ ミュイ600L)で20ヶ月熟成させます。
強烈な深く濃いルビーレッドで、ガーネットのハイライトがあります。
ブラックベリーやブラック下欄とのコンビネーションが口の中に広がります。
とても熟したベリーのフレイバーが、オークによって強まっています。
きわめてフルボディで、タンニンのストラクチャーがうまく結合しています。
長期熟成できるテロワールを持っています。

                                 7,480円(本体価格6,800円)