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【Ｄｏｍａｉｎｅ Ｍａｒｃ Ｄｅｓｃｈａｍｐｓ：ドメーヌ マルク デシャン】
「最上のヴィンテージに、マルク デシャンはシャン ド クリの畑の最も古い樹齢（60 年以 上）の葡萄をヴィネアリ用に選別する。
これらの葡萄樹は古典的なキンメリジャンのマール土 壌に深く根を張っており、デシャンは少量のセレクションを樽で醸造する。
発酵と熟成（澱と 接触させる）の両方が、1 年から 5 年使用した小さな樽で行われる。
2012 年のプイイ フュ メ ヴィネアリの香りは、確かにオークが感じられるが、ほんの数分だけ時間を割くと
――こ の希少なボトルを入手できたのならなおさらだが、そうする価値が確かにあるということを信 じてほしい――
この美しくエレガントなプイイ フュメの本当の個性が見えてくる。
ホオズキ や桃、ネクタリンの愛らしいアロマが広がり、新鮮な野生のマッシュルームの煮込みとともに、 洗いたての石の上にわずかな柑橘類の香りとともにイタリアンパセリが添えられている。
突然、 樽香が消え去り、ピュアで非常にエレガントな、高貴な構造の哲学的なワインを発見する。
こ のワインは、あなたを周辺環境から消し去り、その中に引きずり込むかもしれない。
あなたが 完全に夢中になっている間に、このワインは「ただ飲むのではなく、私を探し出してほしい」 と言っているように思える。
この力強いワインは非常にリッチで複雑であり、プイイ フュメ らしいフレッシュさ、エレガンス、バランスへの賛歌である一方で、
2012 ヴィンテージが持 つ果実味とミネラルの強さと余韻の長さは、幅広く、豊かで持続性があり、本当にユニークだ。
私はこのアペラシオンでこれ以上のワインを飲んだことはないと思うし、ボトルを開けて冷暗 所に戻した１週間後には、このワインはさらに魅力的になっていた。
力強く、すでに味わいが 前面に出ているシャン ド クリと比べると、ヴィネアリは、より酸化的な環境で育てられた ため、現時点では間違いなくよりシンプルな味わいとなっている」
マルク デシャンは 1978 年、彼が 19 歳の時に当時このドメーヌのオーナーであったポール フィジェの元で働き始め、その後 13 年にわたり、葡萄栽培やワイン造りの知識を身につけて
きました。
1991 年にポール フィジェが不幸にも交通事故で亡くなり、マルク デシャンが フィジェ家から畑を借りる形でドメーヌの運営を受け継ぎました。
引き継いだ時は 7 ha でし たが、現在は少し面積を増やし、10ha の畑を所有しています。
畑のほとんどはプイイ フュ メにあります。マルクは、葡萄が最も重要だと考えており、葡萄栽培から醸造まで全てを自ら の手で管理しています。
このため、畑の面積は自分の目が届く範囲に抑えています。多くの生 産者が名を連ねるこのエリアで、葡萄と向き合い、複雑な土壌を熟知することでドメーヌの個 性を引き出しています。
『ワイン アドヴォケイト#215/2014.10.31』では、ディディエ ダ グノー（ルイ バンジャマン ダグノー）等の著名な生産者を抑え、プイイ
フュメの歴代最高 得点である 95 点を獲得。
2024 年 2 月現在までこれを保持しています。 ※以前は下図のようにソートできましたが、現在はこのようには表示されなくなっています。
丁寧な造りと高品質で、仏ワイン評価本「アシェット」で度々紹介
現在のオーナー、マルクデシャンは１９７８年、彼が１９歳の時に当時このドメーヌのオーナーであったポール フィジェの元で働き始め、その後１３年に渡り、葡萄栽培やワイン造りの知識を身につけてきました。
１９９１年にポール フィジェが不幸にも交通事故で亡くなり、マルク デシャンがフィジェ家から畑を借りる形でドメーヌの運営を受け継ぎました。
引き継いだときは７haでしたが、現在は少し面積を増やし、１０haの畑を所有しています。
畑のほとんどはプイィ フュメに所有しています。
畑の拡大を最低限にしてきたのも、葡萄が最も重要と考え、葡萄栽培から醸造まで全てを自らが行っているため、自分の目が行き渡る範囲かどうかがワインの品質を左右するからです。
多くの生産者が名を連ねるこのエリアで、葡萄と向き合い、複雑な土壌を熟知することでマルク デシャンの個性を引き出しています。
畑・土壌・収穫
６月、７月にかけてグリーンハーベストを行います。
収穫（９月下旬）は機械で行いますが、醸造の際に大きな澱がでるのを防ぐため、葡萄以外のよけいなものを収穫しないように注意します。
収穫前に区画ごとで葡萄の状態を２回分析にかけ、自分でも葡萄を食べて状態を確認します。
プイィ フュメはた様な土壌で様々な石灰石が点在しており、石灰質土壌と言ってもひとくくりに出来ない土壌です。
石灰石も時代によって含まれる成分がそれぞれ異なるため、それによってワインの味わいも違いが生まれます。
ワイン醸造について
収穫した葡萄はニューマティックプレスを使用します。
プレス機の内部の風船がふくらみ葡萄をプレスします。
２４〜３６時間澱下げした後、ポンプでプレス機からタンクに移します。
タンクに入れるのは上部のクリアな果汁、そしてアルコール発酵を行います。
タンクは温度コントロールされており、１３〜１５度で澱とともに寝かせます。
２〜３週間のうちに２０度まで上昇させます。
アルコール発酵後６〜８ヶ月熟成させ、ボトリング前にフィルターとファイニングを１回行います。
ＦＤ−０２７ ２０２２ Ｐｏｕｉｌｌｙ Ｆｕｍé Ｌ｀Ｅｌｏｇｅ
プイイ フュメ レロージュ ７５０ｍｌ 
《白》【辛口】
葡萄品種：ソーヴィニヨン ブラン
熟成：ステンレスタンクで澱とともに８ヶ月
平均樹齢：２５年
マルク デシャンの名刺代わりのような、スタンダード クラスながら素 晴らしいクオリティを誇るプイイ フュメがこのワインです。
以前は、 「Tradition des Loges」という名前でしたが、村名をワイン名に使用し てはならない、という法改正があり、現在のキュヴェ名（L’Eloge：賛辞、 賞賛の意味）に変更しました。
レ ロジュ村のレ ムーラン ナ ヴァンと いう畑の葡萄を使用しています。レ ロジュ村の典型的な味わいで、洋ナ シやアプリコットの香りと豊富なミネラルがあります。
フレッシュさだ けでなく、瓶熟によって味わいが変化していきます。
畑は 0．6ha、土壌 は粘土と砂で、下層土は石灰です。標高 240m の南東向きの斜面にあります。
収量は 64hL/ha。 発酵前のスキンコンタクトはしません。
収穫した葡萄はプヌマティックプレスで柔らかく圧搾 します。48 時間、果汁を落ち着かせます。
15 度に温度管理したステンレスタンクで発酵させ、 マロラクティック発酵は行いません。
ステンレスタンクできれいな澱と共に 8 ヶ月熟成し、そ の間バトナージュはしません。11 月と翌年の 2 月の 2 回、ラッキングします。清澄し、軽くろ 過して瓶詰します。
４，４００円（本体価格４，０００円）
ＦＣ−６０２ ２０２１ Ｐｏｕｉｌｌｙ Ｆｕｍé Ｖｉｅｉｌｌｅｓ Ｖｉｇｎｅｓ
プイィ フュメ ヴィエイユ ヴィーニュ ７５０ｍｌ
《白》【辛口】
葡萄品種：ソーヴィニヨン ブラン
熟成：バリック（一部新樽）で１０ヶ月
以前は「シャン ド クリ」というキュヴェ名でしたが、商品名が変更となりました。
トラシー村 のシャン ド クリの畑の葡萄を主に使用しています。
樹齢は古く、約 50 年です。非常に集約が あり、白桃やパイナップルの熟した果実味が感じられます。
バランスよく、長い余韻が感じら れます。畑は 2ha、標高 210ｍ、南東向きの斜面にあります。
収穫量は 45hL/ha。土壌は泥灰 土の中に、バロワ石灰岩があります。
圧搾後、24 時間果汁を落ち着かせます。タンクで発酵。
酸度を保つため、マロラクティック発酵させません。バリック（一部新樽）を使い、澱を撹拌し て、10 ヶ月熟成させます。
木のニュアンスが付きすぎないようにします。軽く清澄とろ過を行 います。
４，６２０円（本体価格４，２００円）
ＦＤ−２９ ２０２２ Ｐｏｕｉｌｌｙ Ｆｕｍé Ｖｉｎéａｌｉｓ
プイイ フュメ ヴァネアリ ７５０ｍｌ
《白》【辛口】
葡萄品種：ソーヴィニヨン ブラン
熟成：年代の異なる樽で約１０〜１２ヶ月
「シャン ド クリ」の畑の中でももっと優れたいくつかの区画を選び、
樽発酵、樽熟成で造られるキュヴェです。
生産量は年間僅か２，２００本。
収穫した葡萄は空気圧プレスで柔らかく圧搾、３６時間置いてから澱引きします。
発酵前のスキンコンタクトは行いません。
年代の異なる樽で約１０〜１２ヶ月熟成させます。
樽の心地よいバニラや混ざる複雑なアロマ。
素晴らしくバランスの取れた味わいで、しっかりとした骨格があります。
６，０５０円（本体価格５，５００円）
ＦＢ−９１３ ２０２１ Ｐｏｕｉｌｌｙ sur Ｌｏｉｒｅ
プイイ シュール ロワール ７５０ｍｌ
《白》【辛口】
葡萄品種：シャスラ
熟成：ステンレスタンクで澱とともに５ヶ月
畑は標高２４０ｍ、南西向きの斜面に広がっています。
土壌は砂質粘土。
下層土はチョーク（白亜）です。
発酵、熟成共にステンレスタンクを使用します。
フレッシュさを保つために、マロラクテック発酵は行いません。
熟成はタンクにて５ヶ月、清澄にはベントナイトを使用、軽くフィルターをかけてボトリングします。
２，９７０円（本体価格２，７００円）
