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「仕事に情熱を持っていれば、その情熱がワインに表れる。 私たちは量ではなく、品質のワインを目指しています」
ドメーヌ デュ ケロンは、1840 年の設立後、一貫した「古典的なスタイルのジゴンダス」を生 産し続けている稀有な生産者です。
ジゴンダスの 1 銘柄だけを生産し続けている理由は、「テロ ワールを表現することが最も大切だと考えており、手を加えたキュヴェを造るつもりがない」ため
だと言います。
ドメーヌは現在、偉大な父ミシェルから、彼の 3 人の娘たちに引き継がれています。
長女のデルフィーヌ(上写真左)が主に事務や経理を、次女のサンドリーヌ(上写真中央)が 醸造を、三女のロズリーヌ(上写真右)が畑仕事をそれぞれ担当していますが、所有する葡萄畑が
20 区画にも分かれているため、協力して作業を行なっています。
ミシェルも現役で、畑仕事など を手伝っています。ワイン造りは父の代から基本的に変わっていません。
葡萄は手摘みで収穫し、 天然酵母を用いて全房発酵させ、必要以上に手を加えることはありません。ワインは、数十年単位 で代々受け継いできた樽を含む大樽で熟成させ、ノンフィルター、ノンファイニングでボトリングします。
「必要以上に手を加えず、葡萄が自然 にワインになっていくのを見守る」という考え方も、父からの教えのひとつです。娘たちは醸造学校に通いましたが、専門的に勉強したことで、
今まで父がいかに素晴らしいワイン造りをしてきたのかが分かり、父をますます尊敬するようになりました。
葡萄の品質に妥協しないからこそ、時として生産量は非常に少なくなります。
例えば、2018 年の収穫量は 15h? /ha しかありませんでした。
ドメーヌ デュ ケロンは、生産量の 80%ほどを海外へ輸出しています。それだけ多 くの需要がありながらも、生産量を増やして対応することはありません。
私たちが訪問した際にデルフィーヌが話 してくれた「私たちは量ではなく、品質のワインを目指しています」という言葉に、ワイン造りの哲学が何よりも表
れています。
また、ドメーヌ デュ ケロンの特徴のひとつが、祖父の代から使用していたという古めかしい伝統的なプレス機 です。収穫した葡萄を運び込んでもプレスが追い付かず、「そんな時はコーヒーを飲んで、ゆったり過ごす時間をつ くる」と言います。
「おじいちゃんもこれを使っていたから、同じものを使っていきたいんです」。
そんなこだわりの プレス機でしたが、ついに故障してしまい、2014 年が使用する最後の年になってしまいました。
2015 年からは最 新のニューマティックプレスを導入しています。しかし、これによりさらにソフトで繊細な風味を引き出せるよう になったため、品質面ではより良くなったと言えます。
また、これを機にラベルデザインも刷新され、より上品なイ メージに仕上がっています。女性が造っていることを表現したデザインにしたそうです。
こうした変更はあります が、ワインのスタイルは一貫しており、今もなおジゴンダスの古典的な作品であり続けています。
FB−765 2012 Gigondas
ジゴンダス 750ml
《赤》【フルボディ】 生産者:ドメーヌ デュ ケロン
葡萄園面積:14ha
葡萄品種:グルナッッシュ(70%) サンソ-(15%) シラ-(14%)、ムールヴェードル(1%)
平均樹齢:40年
収穫は手摘みで10人の収穫人を雇っています。
収穫人には摘み方を指導し、ファロ姉妹がそれを再チェックします。
各畑の糖度を測り、高い畑から収穫します。
収穫量は`12年が18hlです。除梗はしません。
マセラシオンは20〜30日間行います。
昔ながらの設備なので、温度管理は必要ありませんが、毎日ポンピング オーバーします。
マロラクティック発酵までは別々に行い、タンクに入れる際にブレンドします。
樽のローストは軽めで、ワインに香りが付きすぎないようにしています。
樽には、なるべくワインが入っている状態にしています。
樽には限りがあるので、予備はタンクに入れ、大樽が空いたら移します。
最低12ヶ月は樽熟成させます。古い樽と新しい樽のワインをブレンド。濾過も清澄もせずに瓶詰めします。
`12年が「インターナショナルワインセラー172」で92−94点、「レ メイユール ヴァン ド フランス2015」で16点、「デカンター2015.3」で17.75(92)点、「ヴィノス2015.5」で92点、「ギド デ ヴァン ペタンヌ+ドゥソーヴ2016」で15.5点。
6,050円(本体価格5,500円)
2012年は、素晴らしくソフトな果実味で、バランスが取れている。繊細なタンニン。`13年、`14年より複雑性がある年。
`FB−765は、只今品切れ中(2021年7月11日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
FB-899 2013 Gigondas
ジゴンダス 750ml
《赤》【フルボディ】生産者:ドメーヌ デュ ケロン
葡萄園面積:14ha
平均樹齢:40 年
葡萄品種 :グルナッシュ(70%)、サンソー(15%)、シラー(14%)、ムールヴェードル(1%)
熟成:大樽12〜16 ヶ月間
穫は手摘みで10人の収穫人を雇っています。
収穫人には摘み方を指導し、ファロ姉妹がそれを再チェックします。
各畑の糖度を測り、高い畑から収穫します。
収穫量は`13年が21hl/haです。除梗はしません。
マセラシオンは20〜30日間行います。
昔ながらの設備なので、温度管理は必要ありませんが、毎日ポンピング オーバーします。
マロラクティック発酵までは別々に行い、タンクに入れる際にブレンドします。
樽のローストは軽めで、ワインに香りが付きすぎないようにしています。
樽には、なるべくワインが入っている状態にしています。
樽には限りがあるので、予備はタンクに入れ、大樽が空いたら移します。
最低12ヶ月は樽熟成させます。古い樽と新しい樽のワインをブレンド。濾過も清澄もせずに瓶詰めします。
`13年が「ヴィノス2016.5」で92−94点、「レ メイユール ヴァン ド フランス2016」で16点。
5,940円(本体価格5,400円)
2013年は、収穫量が通常から40%減。より果実の力強さが出ている。非常に良い熟成をするポテンシャルを持っている。
FB−899は、只今品切れ中(2023年12月24日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
◆造るのは1銘柄だけ
5 世代150 年間以上にわたってジゴンダス1 種類のみを造る生産者です。そのスタイルは、テロワールを表現する、典型的なクラシックなジゴンダスです。ジゴンダスの1銘柄だけ造り続けるは、少しの特別キュヴェを造るよりも、たくさんの良いものを造りたいからです。
◆三姉妹の役割分担。父も現役 「まだドメーヌは譲らない!」主な仕事は娘達が引き継いでいますが、父も現役で、畑仕事などを手伝っています。仕事の分担は、畑仕事が三女のロズリーヌ、醸造は次女のサンドリーヌ、長女のデルフィンは事務や経理を担当しています。父のやり方と基本的に変わっていません。娘達はワイン造りを学校で学んだので、父がいかに良いワイン造りをしてきたかが分り、父を尊敬しています。
◆畑はジゴンダスAOC内の18ヶ所に点在
畑は16haで、ジゴンダスAOC内の様々な場所18ヶ所に点在しています。したがって、土壌も、標高430m のクロ デュ ケロンの泥灰土、石灰質砂、石質、多孔質のガリーグの低木地などバラエティに富んでいます。葡萄樹で古いものは樹齢80
年のものもあります。栽培はリュット レゾネで行います。
◆タンクが一杯になったら、収穫は終了
収穫は手摘みで、10 人の収穫人を雇っています。収穫人には摘み方を指導し、ファロー姉妹がそれを再チェックします。収穫作業は、タンクが一杯になったら終わります。各畑の糖度を計り、高い畑から収穫します
◆年季の入ったワインプレスは現役です。プレス機が追いつかない時は、コーヒーブレイク!
古めかしい年季の入った水圧式の縦型のワインプレスは、1936 年に祖父が地下セラーを造って以来使い続けており、まだ現役です。「おじいちゃんもこれを使っていたから、同じものを使っていきたいんです」。プレス中も収穫された葡萄は運ばれてきます。プレス機が追いつかない時はどうするか?「そんな時はコーヒーブレイク!ゆったりとした時間の流れを作ることが重要」。
◆ワイン造りについて
天然酵母100%による発酵です。マロラクティック発酵までは別々に行い、タンクに入れる際にブレンドします。樽は柔らかく焦がしています。ローストは軽めで、ワインに香りが付き過ぎないようにしています。樽には、なるべくワインが入っている状態にしています。樽には限りがあるので、予備はタンクに入れ、樽が空いたら移します。最低12
ヶ月間は樽熟成します。古い樽と新しい樽のワインをブレンド。ろ過も清澄もせずに瓶詰めします。