リラック、タヴェル、シャトーヌフ デュ パプにおけるトップ ドメーヌ 南ローヌに君臨する偉大な”森の女王”
伝説となった醸造家――クリストフ デロルム ドメーヌ ド ラ モルドレは、1986 年にフランシス デロルムによって設立されました。
その後、1989 年よりフランシスの長男であるクリストフが中心となってワイナリーを牽引するようになると、わずか 10 年ほどで南ローヌのトップ ドメーヌの一員として知られるようになりました。
ロバート パーカーは、 『ワイン アドヴォケイト』で、2001VT の「シャトーヌフ デュ パプ ラ レイヌ デ ボワ」に 100 点満点を献上し、絶賛しました。
『ワイン アドヴォケイト』のタヴェル、リラックのトップスコアはそれ ぞれ 93 点と 94 点ですが、タヴェルではモルドレの「キュヴェ ド ラ レイヌ デ ボワ」が 2011〜 2017VT まで連続して 93 点を獲得しており、トップ タイスコアを記録。
リラックでもモルドレの「ラ レイヌ デ ボワ」の 2007VT、「ラ プリュム デュ パントル」の 2012VT、2016VT が 94 点を獲 得し、トップスコアを記録しています。
こうして、瞬く間にスター生産者の地位を確立したクリストフでし たが、2015 年、惜しまれながらこの世を去りました。
2017 年に独立するまでローヌ担当だったジェブ ダ ナックは、『ワイン アドヴォケイト#221』で次のようにコメントしています。
「2015 年の 6 月 10 日の 朝、クリストフ デロルムが 52 歳の若さで心臓発作によりこの世を去った事を知り、私はショックで落ち 込んだ。（中略）彼は信じられないほど熱血的な人物で、何が何でも品質を追求していた」。
同誌には、クリ ストフが書いた次のような文章も掲載されています。
「これは他の人には受け入れがたいことかもしれませんが、私は最高のワインを得るために出来る限りのことをやらないということが 耐えられない のです。
私の場合、 これは気持ちの問題だけではなく、人生の哲学です。良く出来た仕事に対する愛情と言えるでしょう。決して諦めることなく、全ての細かな点をケアすること。
たとえ、す ぐに結果が出なかったとしても、です。
今、自分がやっていることに対し常にこれで良いか問いかけ、サステナブルな農業をベースにした自分のワイナリーの本当の価値を 見失わないようにしながら、常にもっと良い方法があるに違いないと思っています」
レミ ショーヴェが醸造を引き継ぎ新体制が始動
クリストフの築いた伝説は、彼の右腕として 2010 年から勤務しているレミ ショーヴェ へと受け継がれています。
また、クリストフの娘アンブルもドメーヌに参加しており、 『ワイン アドヴォケイト#245』では、「まだ 20 代と若いアンブル デロルムのリーダー シップの下、タヴェルの歴史的なエステートは、様々な賞賛すべきワインを造り続けて いる」と評価されています。
新体制でのスタートは、ドメーヌ ド ラ モルドレにとっ ても予期しないものではありましたが、リリースされたワインは、クリストフの掲げた 品質第一主義の哲学を反映した素晴らしいものでした。
『ワイン アドヴォケイト#227』 は、「これらの 2015 年の樽サンプルを見る限り、このドメーヌは今でも信じられないほ どの実力を持っていることは明らかです」とコメントし、
「シャトーヌフ デュ パプ ラ レイヌ デ ボワ」の 2016VT は、『ジェブ ダナック.com』で 100 点、『ワイン アドヴォケイト#239』で 98 点を獲得し、新生モルドレの実力を世に知らしめました。
自然と生物多様性を重視した有機栽培が、最高の葡萄と最高のワインを生む 畑は現在 58 ヘクタールを所有しています。
以前からずっとオーガニック栽培を行っていましたが、2013 年 に正式にオーガニック認証を取得しています。
ワインのバックラベルには、AB マーク、ユーロリーフが表示 されています。他には、新たに HVE（Haute Valeur Environnmental 環境価値重視）のレベル３の認証 を取得しました。
これは、農業従事者のための環境認証で、3 段階に分かれている認証の中の最上のレベル に当たります。
現在はビオディナミを実践、数年後の認証取得を目指しています。また、vigneron independent（自家畑、自家醸造を行う小規模な葡萄栽培者の団体）にも加盟しています。
すべての畑の葡萄 は手摘みで収穫し、厳しい選別をしてワイン造りを行なっています。
「私たちの目的は、人と自然を尊重しな がら、可能な限り最高の葡萄、そして最高のワインを皆様にお届けすることです。
私たちが行うすべての作業 は認定を受け、環境と生物多様性を尊重しているものとして承認されています。これらの認証を受けること は、私たちが自然と生物多様性を尊重していることを確かなものにするために必須だと考えています」。
近年のヴィンテージについて
2019VT：畑での綿密かつ注意深い仕事を行ったおかげで、素晴らしい品質で、ワインは信 じられないくらいリッチになりました。
残念ながら、収穫量は通常よりも減りましたが、 それは葡萄の実が小さくなり、果汁の量が減ったためです。
2019 年は暖かい冬で始まり ました。春は雨が無く乾燥していましたが、6 月に入ると熱波が襲い、夏の間中、ずっと 高温が続きました。
収穫は 9 月 2 日から 10 月 2 日まで 1 か月間続きました。収穫の間 天候は非常に穏やかで、1 日も雨が降ることはありませんでした。
葡萄は極めて健康で、 それぞれの区画で、完璧な熟度レベルの葡萄を得ることが出来ました。
2018VT：一言で表すならば“畑の年”。沢山の畑仕事をした生産者のみが報われる年でし た。非常に味わい深く美味しいヴィンテージで、若いうちでも楽しめますが、長期熟成の 可能性も兼ね備えています。
3 月から 6 月にはたくさんの雨が降りベト病が発生しました。 ローヌ川右岸(リラック側)は被害が少なかったですが、左岸(シャトーヌフ デュ パプ 側)は大きな被害を受けました。
2017VT：品質は高いものの、生産量が非常に少ない年です。霜や雹のダメージは受けな かったものの 5 月末から 9 月にかけて雨が降らず、干ばつに苦しみ、収量が前年比の 40％ 減となりました。
2016VT と違い、タンニンがとても良い状態になるまでには時間がかか りそうですまた、グルナッシュに関しては開花の時期に、「花ぶるい」が起きたため、60％ もの減少となってしまいました。
2016VT：過去 10 年の中でベスト ヴィンテージといえます。赤ワインは前年比 25％減と減少し ました。6 月〜8 月は雨が少なく非常に乾燥していたため、全体的に葡萄の粒が小さくなりました。
粒が小さいため果汁が減り、出来上がるワインの量は少なくなりますが、より集約感のある味わい になるため品質は素晴らしいいものとなりました。
2015VT：収穫量も十分で、品質も良かった年です。水分不足によって葡萄がストレスにさらされる こともありませんでした。クリストフが 6 月に亡くなり、レミ ショーヴェがセラーマスターとし ての最初の務めを果たした年です。
2014VT：クリストフが醸した最後のヴィンテージ。年間を通して雨が多かった年で、赤は生産量が 30％減りましたが、ロゼは増やすことが出来ました。
トレードマークのヤマシギにちなんだラベルデザインとキュヴェ名
ドメーヌ名のモルドレとは「ヤマシギ」のことで、ベカスとも呼ばれる鳥のことです。ドメーヌ ド ラ モルドレがあるタヴェルには、このヤマシギが生息するラ ルミゼという場所があるそうです。
この土地や自然環境を象徴するヤマシギをトレードマークにしており、ラベルにも表示しています。
また、ワインの名前にもヤマシギの愛称を用いています。
「ラ プリュム デュ パントル」……”画家の羽ペン”。
2003VT、2005VT に生産した特別なシャ トーヌフ デュ パプにのみ使用していましたが、近年、リラックにおいても優れたヴィンテージ に特別キュヴェとして、この名前を使用したワインを限定生産しています。
「ラ レイヌ デ ボワ」……”森の女王”。各アペラシオンのトップ キュヴェに使用します。
「ラ ダム ルス」……”赤毛の女性”。各アペラシオンのノーマル キュヴェに使用します。
「ラ ルミーズ ド ラ モルドレ」……”ヤマシギのすみかラ ルミーズ”。テーブルワインに使用 します。
「ラ ベル ヴォヤジューズ」(2015VT まで使用)／「ラ ダム ヴォヤジューズ」(2016VT から使用)……”美しい旅人”／”旅の女性”。 シャトーヌフ デュ パプのセカンド キュヴェを造るにあたり、この名前を使い始めました。
１９８９年ドメーヌを引き継ぎ、モルドレを世界のトップドメーヌのひとつへと成長させたクリスト デロルム。（２０１５年６月他界）
Remi Chauvet レミ ショー ヴェ
ドメーヌ ド ラ モルドレの前オーナー、クリストフ デロルムと共に長年醸造に携わり、クリストフのワイン造りを間近で見てきた人物。
2015 年クリストフの亡き後 、モルドレのワイン造りの中心を担う。
ＦＤ−２７１ ２０２３ Ｌｅｓ Ｂｕｌｌｅｓ ｄｅ ｌａ Ｍｏｒｄｏｒéｅ Ｐｅｔｉｌｌａｎｔ Ｎａｔｕｒｅｌ Ｒｏｓé
レ ビュル ド ラ モルドレ ペティアン ナチュレル ロゼ ７５０ｍｌ 
《ロゼ》【辛口・微発泡】
葡萄品種： グルナッシュ、クレレット、サンソー
葡萄は手摘みで収穫し、人の手で厳しく選別して健全な葡萄だけを残します。
プレスした果汁を発酵させ、発酵の途中で瓶詰を行い、ボトルの中でアルコール発酵が完了します。
果汁に含まれる自然の糖分による発酵の際に炭酸ガスが発生します。
輝きのある淡いピンク色、イチゴやラズベリーを思わせる赤い小さな果実やバラの花のチャーミングなアロマが広がります。
フレッシュかつフルーティ、非常に洗練された味わいが楽しめます。
４，４００円（本体価格４，０００円）
ＦＣ−６３１ ２０２０ Ｃｏｎｄｒｉｅｕ
コンドリュー ７５０ｍｌ 《白》【辛口】
葡萄品種：ヴィオニエ
コンドリューの畑はわずか 0.8ha、脆い花崗岩質の土壌で、急斜面に位置しています。
非常に痩せた土壌のため収量は極めて低く、わずか 15hL/ha です。
ヴィオニエの樹 齢は 25 年です。
手摘みで収穫した葡萄は、低温でスキンコンタクトを行います。
圧 搾した後、樽（新樽ではない）で発酵させます。
グリーンを帯びた輝きのある金色、 白桃など白い果実やマンゴー、パッションフルーツのエキゾティックな果実のアロマ があります。
口に含むと非常にまろやかで、深みのある果実のフレイバーが一杯に広 がります。
複雑で長い余韻が感じられます。
生産量は年間でわずか 1000 本のみとい う希少なワインです。
１７，６００円（本体価格１６，０００円）
ＦＣ−８１８ ２０２２ Ｌａ Ｒｅｍｉｓｅ ｄｅ Ｌａ Ｍｏｒｄｏｒéｅ Ｂｌａｎｃ
ラ ルミーズ ド ラ モルドレ ブラン ７５０ｍｌ 《白》【辛口】
葡萄品種：クレレット80%、ヴィオニエ20%
オーガニック認証：ユーロリーフ
畑の土壌は少し粘土の混ざる砂質です。
収穫は厳しく選別しながら100％手摘みで行います。
収穫し た葡萄は除梗、破砕し圧搾します。
発酵は自然酵母使い、ステンレスタンクで温度コントロールしな がら発酵させます。
輝きのある美しい金色、白い花や白い果実の豊かなアロマが広がります。
口に含 むと非常にフルーティでありながら張りがあり、しっかりとしたボディが感じられます。
３，５２０円（本体価格３，２００円）
手ごろな価格でモルドレのスタイルが楽しめる
ＦＢ−８６１ ２０１６ Ｖｉｎ ｄｅ Ｆｒａｎｓe Ｒｏｓé Ｌａ Ｒｅｍｉｓｅ
ヴァン ド フランス ロゼ ラ ルミーズ ７５０ｍｌ 《ロゼ》【辛口】
葡萄品種：マルセロン、メルロ、シラー、グルナッシュ
平均樹齢：９年
収穫量は５０hl/ha、収穫は手摘みで行います。
石灰質と少し粘土の混じった砂利質の土壌で葡萄の平均樹齢は９年です。
１００％除梗し、破砕せず圧搾します。
鮮やかで透明ｋんがあるロゼカラー、
花のアロマを始めイチゴやレッドかラントなどの赤い果実やシトラスのアロマが感じられます。
口に含むと新鮮で溌剌とした酸とフレッシュでフルーティな口当たりが感じられます。
１，８７０円（本体価格１，７００円）
ＦＢ−８６１は、只今品切れ中（２０２１年２月１８日）です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
モルドレのエントリーレベルのワイン、クリストフ曰く「ポトフワイン」
ＦＢ−８６３ ２０１５ Ｖｉｎ ｄｅ Ｆｒａｎｃｅ Ｒｏｕｇｒ Ｌａ Ｒｅｍｉｓｅ
ヴァン ド フランス ルージュ ラ ルミーズ ７５０ｍｌ 《赤》【フルボディ】
葡萄品種：グルナッシュ、メルロ、マルセロン
葡萄園面積：３ha
平均樹齢：７年
葡萄はリラック、コート デュ ローヌの若い樹齢のものを使用しています。
土壌は、粘土と砂です。
マルセロンは、グルナッシュのメリットであるワインの丸さと、カベルネ ソーヴィニヨンの湿気に強い性格から、ラングドックやローヌのテロワールに最適な品種として生み出されました。
現在アペラシオン コート デュ ローヌの正式品種として検討されています。クリストフは、もともとこの品種に注目し、この品種の個性を好んでいたため、植えました。
品種ごとに発酵させるのではなく全部を入れてから発酵させています。
クリストフは「ポトフワイン」と表現していました。こうすることで互いに味を付けあうそうです。
除梗し、天然酵母を使いステンレスタンクに入れ最高２５度で２１日間の長い醸しをします。熟成はステンレスタンクで行います。
タンニンを柔らかくするために、ミクロ オキシジェナシオン（微酸化装置）します。
ラズベリーやブラックベリーを思わせる赤や黒の果実やスミレの花のアロマ、非常に集約されたリッチな口当たり、しっかりとしたタンニンがあります。
「マルセロンは抜栓して一週間たっても酸化しない。グラスワインで売るのにもってこいのワイン。実際ワインバーでよく売れている。」（デロルム談）。
１，９８０円（本体価格１，８００円）
ＦＢ−８６３は、只今品切れ中（２０２０年１月４日）です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。南ローヌのトップ生産者“ドメーヌ ド ラ モルドレ”のスタイルが手ごろな価格で楽しめます
ＦＣ−２７９ ２０１９ Ｌａ Ｒｅｍｉｓｅ de Ｌａ Ｍｏｒｄｏｒｅｅ Ｒｏｕｇｅ
ラ ルミーズ ド ラ モルドレ ルージュ ７５０ｍｌ 赤》【フルボディ】
葡萄品種：グルナッシュ、メルロ、マルセロン
熟成：ステンレスタンクで７ヶ月
葡萄はリラック、コート
デュ ローヌの若い樹齢のものを使用。土壌は、粘土と砂です。平均樹齢は12 年です。
収穫は手摘みで、収穫量は 50hl/ha です。全部を入れてから発酵させています。クリストフは「ポトフワイン」と表現していました。
こうすることで互いに味を付け合うそうです。 100 ％除梗し、天然酵母を使いステンレスタンクに入れ最高 25 度で 21 日間の長い醸しをします。
全体の 60 ％がフリーラン、 40 ％にプレスを使用。熟成はステンレスタンクで 7 ヶ月行います。
深い赤色で、赤い果実、黒い果実、花の香りがあります。素晴らしい口当たりで、新鮮さがあります。
モルドレのシンボルである鳥（ウッドコック）は、森の中の決まった場所に毎年生息します。
その場所の名前が「ラ ルミ ゼ」というところから、このキュヴェ名を付けました。
１，９８０円（本体価格１，８００円）
ＦCー279は、只今品切れ中（２０２１年１１月２２日）です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。ＦＡ−２８５ ２０１５ Ｃôｔｅｓ ｄｕ Ｒｈôｎｅ Ｒｏｕｇｅ Ｌａ Ｄａｍｅ Ｒｏｕｓｓｅ
コート デュ ローヌ ルージュ ラ ダム ルス ７５０ｍｌ
《赤》【フルボディ】 生産者：ドメーヌ ド ラ モルドレ
葡萄品種：グルナッシュ（40％）、シラー（30％）、サンソー（15％）、カリニャン（10％）、クノワーズ（5％）
土壌：小石混じりの粘土石灰岩、粘土白亜、砂質
葡萄園面積：10ha
平均樹齢20 年
収穫量：45hl／ha
ワインに素晴らしいアロマを与えるために、複数の品種をブレンドしています。除梗し、最高30 度までに温度管理しながら、15 日間醸しを行います。
スミレの花やハーブを思わせる香り、南の葡萄ならではの生き生きした果実味、柔らかい口当たりが特徴です。しっかりとした構成とこなれたやわらかいタンニンが感じられます。
リーズナブルな価格でモルドレのスタイルが楽しめるワインです。
２，５３０円（本体価格２，３００円）
ＦＡ−２８５は、只今品切れ中（２０２３年９月２５日）です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
ＦＣ−６１８ ２０２１ Ｃôｔｅｓ du Ｒｈôｎｅ Ｒｏｓé
コート デュ ローヌ ロゼ ７５０ｍｌ 《ロゼ》【辛口】 生産者：ドメーヌ ド ラ モルドレ
葡萄品種：グルナッシュ、シラ-、サンソ-、その他
オーガニック認証：AB・ユーロリーフ・デメテール
タヴェル ロゼ ラ ダム ルス レ ヴェスティード ７５０ｍｌ 
タウェル ロゼ ラ ダム ルス ７５０ｍｌ 
リラック ブラン ラ レーヌ デ ボワ ７５０ｍｌ 
リラック ルージュ ラ ダム ルス ７５０ｍｌ 
シャトーヌフ デュ パプ ラ ベル ヴォヤジューズ ７５０ｍｌ 
シャトーヌフ デュ パプ キュヴェ ド ラ レーヌ デ ボワ ７５０ｍｌ 
