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■ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より■
1855年の格付けでは四級に格付けされたが,ラフォン=ロシェはすばらしい位置にあるのだから(ラフィット・ロートシルトともコス・デストゥルネルとも隣接しているのだ),毎回,今常習的につくっているものより個性と味わいの強いワインを生産するべきだ,というのが現在衆目の一致するところである。現在の所有者であるテスロン家は1959年にこのシャトーを購入すると,畑と荒廃したシャトーを徐々にではあるが大幅に復旧する計画に乗り出した。今日では畑はすっかり刷新され,鮮やかな,ほとんど悪趣味に近い黄色の平屋建てのシャトーの中には,新しいセラーがつくられた。この10年間で,@収穫時期を少しだけ遅らせる,A新樽の比率を増やす,B畑においてもブレンドにおいてもメルローの比率を増やす,C出来の悪い発酵槽のものはセカンド・ワインにするという,品質志向のいくつかの理にかなった決定がなされた。その結果,グラン・ヴァンはいっそう印象的なものとなった。1970年台には(このシャトーの血統からすれば)がっかりさせられるようなワインを数多く生産したが,1990年代に傾注された努力のおかげで,今では明らかに1855年の格付けで与えられた地位にふさわしいシャトーとなっている。
(2012年2月)
2008 Les Pelerins de RafonRochet
レ ペルラン ド ラフォン ロシェ 750ml
《赤》【フルボディ】
使用葡萄品種:メルロー60%,カベルネ・ソーヴィニョン40%
平均樹齢:10〜30年の若木の葡萄
収穫は20年以上前から熟練の同じチームによって行われている。手摘みで収穫された葡萄は選果した後,破砕して,ステンレスタンクに移し,24〜72時間の低温マセレーションを施す。その後をアルコール発酵に移る。期間は10〜16日間。発酵終了後,圧搾してバリックに移し,マロラクティック発酵を実施。マロラクティック発酵が終了する収穫の翌年の春にアッサンブラージュを行い,引き続き1度使用済みのバリックで15ヶ月熟成させて瓶詰め。
微かな樽香が感じられ,赤い果物を思わせる芳醇な香り。緋色の深い色調を備え,口中は骨格と粘性がありビロードのようなタンニンが感じられる。果物を噛み締めたような美しい余韻を持つフィニッシュ。サンテステフ入門にはうってつけのワイン。キノコを添えた仔羊肉や仔牛肉の料理や,ツグミや鳩の料理とも相性が良い。
4,200円(本体価格4,000円)
シャトー・データー
栽培面積:45ヘクタール
栽培品種:カベルネ・ソーヴィニョン55%,メルロー40%,カベルネ・フラン3%,プティ・ヴェルド2%
平均樹齢:40年
植樹比率:1ヘクタール当たり9000本
ごめんなさい、ただ今品切れ中(2012年12月1日)です。次回入荷まで今しばらくお待ちくださいませ。