ワインショップ飛附屋トップフランスワイン・ブルゴーニュシャブリ地区ジルベール・ピク家

【Gilbert Picq:ジルベール ピク家】



綿密な畑仕事、ステンレスタンクでの醸造で
より洗練され、研ぎ澄まされたスタイルへと進化

シャブリの南東にあるシシェ村に拠点を置き、1895 年から続くドメーヌです。
1976 年に父ジルベール ピクから引き継いだディディエとパスカルの兄弟によってワイン造りが?われています。
樽を?切使わず、その土地の持つ個性、テロワールを最大限に表現したシャブリは、年を追うごとに、ワインはより洗練され、研ぎ澄まされたスタイルになり、近年非常に評価が高まっている造り手です。
スタンダードのシャブリ(F-049)でも古いものでは樹齢50 年以上の葡萄が使われ、ヴィエイユ ヴィーニュ(FC-148)にいたっては1951 年と1955 年に植樹した樹齢70 年近い葡萄を使っています。
畑の仕事が最も大切だと考える彼らは常に畑に出ています。

「丁寧な畑仕事、収量は低く抑えられ、発酵と熟成は澱と共にステンレスタンクで?われる。
彼らの造るAOC シャブリは、もっと格上の多くのワインが恥じ入ってしまうようなキュヴェがあり、さらにプルミエクリュのヴォグロ、ヴォークパンで完結する。
(中略)綿密で深みがあり、純粋さと?強さを併せ持つ彼のワインはこの地域の最?の部類に入る。このドメーヌを本当に心から推薦する。」
?「Wine Advocate#238」より抜粋

「私はディディエ ピクのコレクションに本当に感銘を受けた。
ワインは数年前よりもずっと洗練されている。
このドメーヌのスタイルはどちらかと言うとフィネスより、もっと?強いものだったが、今はまったくそうではない。
特にヴィラージュレベルのワインは信じられないほど美味しい。」
?「Vinous 2020 年1 月」より抜粋

石灰岩の上に広がるシャブリの畑で育つシャルドネのミネラリティ、個性を明確に表現するため、
天然酵母による発酵、100%ステンレスタンクでの醸造を行い、樽は一切使用しません。

土壌は粘土を含む石灰岩、牡蠣の貝殻の化石を含むジュラ紀後期のキンメリジャンの地層です。
この土壌がワインにミネラルや火打石の要素をもたらします。
2006 年から天然酵母だけで発酵させるようになりました。天然酵母のみの発酵は、葡萄が100%健全でなければなりません。
そのため、畑とセラーで厳しい選別を行っています。
また、選別酵母と比べるとアルコール発酵が終わるのにより長い時間がかかります。
澱が循環してワインがよりリッチになると考えています。
天然酵母にして10 年以上経ちますが、その結果がワインにも表れていると感じます。

ワインのポテンシャルを最大限に引き出すため、
タンクでの熟成期間を長くとっています。

ワインと空気が少しずつ接する期間を長くすることで複雑さが出ます。
ステンレスタンクでの熟成期間はヴィンテージによって異なります。
スタンダードのシャブリ(F-049)は約12 ヶ月ですがドゥス ラキャリエールは22 ヶ月という長い熟成をさせています。
品質のよい健全な葡萄であれば、ワインを長く熟成させることが出来ます。
また冬の間、セラーの扉を開け、冷たい外気を入れ、数日間かけてゆっくりとタンクを冷却し、酒石を落とします。
短時間で急激に冷却して酒石を落とすより、ワインに与える影響は大幅に少なくなります。
ピクのシャブリに感じるまったく無駄のない均整のとれた美しさは、葡萄の品質の高さと、このような時間をかけた丁寧な造りにあります。

近年のヴィンテージについて
2018 年ヴィンテージ
収穫量も品質も素晴らしいヴィンテージでした。
ディディエ ピク曰く「例えるなら、1982 年と同じグレートヴィンテージです。
シャブリのエリアは北部(マリニィ村)の収穫量が多く、南部(シャブリ村)は少ない傾向がありますが、
2018 年は全てのエリアで収穫量が増えた喜ばしい年です。」
2017 年ヴィンテージ
深刻な状況であった2016 年と比べ、2017 年は通常より下回る収穫量でしたが、2016 年よりは増えました。
ドメーヌがあるシシェ村の霜の被害は小規模でしたが、場所によっては50%の葡萄樹が被害を受けました。
2017年は葡萄が良く育ち、前年と比べると実もしっかりつき収穫量もありました。
2017 年は他のどの年に似ているかを尋ねると、「2017 年は2012 年に近いです。しかしどの年も同じではないですが。」
とディディエ ピクは語ります。
2016 年ヴィンテージ
2016 年は霜、雹の被害がありました。これほど収穫量が少なかった年は珍しいです。
収穫量は通常より70%減でした。実際にセラーにあるステンレスタンクのほとんどが空の状態でした。
それでも品質が素晴しいです。









ピクのノーマルシャブリ(F−49)との違いを、是非飲み比べてください。
FC−150 2018 Chablis En Vaudécorse
シャブリ アン ヴォデコルス 750ml 
《白》【辛口】生産者:ジルベール ピク
葡萄品種:シャルドネ
平均樹齢:40 年(1976 年植樹)

畑は、プルミエ クリュ ヴォークパンの前にあり、土壌も一緒で、テロワールも共通します。
しかも完全に南向き。
ヴォークパンの土壌やテロワールはグラン クリュにも似ているため、ヴォデコルスも近い印象を楽しむことが出来ます。
また土壌の専門家に見てもらったところ、表面から80cm下は岩盤だと言うことが解りました。
根が岩盤の隙間を入ってゆくために、ミネラル分豊かなワインになります。
仕立ての樹が小さいことと、一つ一つの葡萄の実が小さいことで収穫量が限られます。
葡萄が完熟した状態で収穫しています。
そのためワインに集約感があります。
ワインが安定しているので清澄はせず、軽く濾過します。
口当たりに少し甘さを感じます。きりっとしたシャブリらしい酸が顕著に感じられます。

               4,180円(本体価格3,800円)
`17VTは、「ヴィノス2018.08」で(90−92)点
右岸のヴォークパンの近くの区画から造られる。ストレートなヴィラージュ レベルより少しリッチなテクスチャーがある。
アプリコット、オレンジピール、スパイス、そして少しハチミツのノートが、このたっぷりとしてクリーミーなこのワインからあふれ出す。
ソフトでシルキーな?当たりは、非常に魅?的で親しみやすい。
- 「Vinous 2020 年1 月」
FC−150は、只今品切れ中(2022年7月31日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。







10年以上熟成するポテンシャルがあります。
FC-814 2021 Chablis

シャブリ 750ml  
《白》【辛口】生産者:ジルベール ピク家   
葡萄品種:シャルドネ 
葡萄園面積:8ha 
平均樹齢:30年 
年平均生産量:50,000本

爽やかにしまったフレッシュな味、口の中に広がるアロマ、このワインの持つ全ての要素は、ネゴシアンのワインとは比べものになりません。
私どもではこのシャブリを85年から取り扱っていますが、いつもその品質はノ-マルシャブリに期待する以上のものがあります。    
良くできています。複雑で、強烈です。つんとした土、マッチ棒、火打ち石、スモ-クの香りがします。ミディアムボディで、バランスが良く、なかなか消えないフィニッシュがあります。

               4,620円(本体価格4,200円)  










樹齢の古い葡萄を使用、古樹がもたらす心地よい酸と集約感

FC−148 2019 Chablis Vieilles Vignes
シャブリ ヴィエイユ ヴィーニュ 750ml  
《白》【辛口】生産者:ジルベール ピク家   ,
葡萄品種:シャルドネ
樹齢:〜70年

畑は3 つの区画に分かれていて、その内2 つはスラン川の右岸に位置しています。
1951 年と1955 年にディディエの祖父が植えた樹齢70 年近い葡萄も含まれています。
シャブリの典型的なキンメリジャンの土壌で牡蠣殻の化石を含む石が非常に多くみられます。
残りの区画はスラン川の左岸にあり、石混じりの土壌です。
これらの区画の標高は180m、丘陵地の高台および斜面に位置しています。
樹齢が高いため、収量は45hl/ha と低くなりますが、非常に凝縮された葡萄が出来ます。

                4,950円(本体価格4,500円)  

ピク家のスタイルの最高の要素がすべて揃っている。深みがあり、しっかりとしたテクスチャーが感じられる。
しっかりとしたボディがありリッチだが、それでいて十分なフレッシュさも保っている。
レモンのコンフィ、ヘーゼルナッツ、ミント、カモミール、かすかなハチミツのノートが感じられ、素晴らしい深み、そしてニュアンスが感じられる。
グラスに注いてしばらくすると、ワインのエネルギッシュ、そしてミネラルの要素が強まる。ディディエ ピクが造るヴィラージュレベルで、これまたノックアウトを食らったワインのひとつ。
?「Vinous 2020 年1 月」









FB-971 2017 Chablis Premier Cru Vosgros
シャブリ プルミエ クリュ ヴォグロ 750ml  
《白》【辛口】生産者:ジルベール ピク家 
葡萄品種:シャルドネ 
平均樹齢:50年
葡萄園面積:1.5ha  
年平均生産量:9,000本

熟成:ステンレスタンクで18ヶ月

美しい緑がかった黄金色、酸味と果実実が素晴らしく、調和のとれた味わいを持っています。

              5,280円(本体価格4,800円)

FB−971は、只今品切れ中(2023年7月8日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。