【Ｊｅａｎ−Ｊａｃｑｕｅｓ　ＣＯＮＦＵＲＯＮ：ジャン＝ジャック・コンフュロン】

現在、ドメーヌを運営するのはアラン・ムニエ。1980年代の半ば、ジャン=ジャックの娘、ソフィーがまだボーヌの農業高校に通っていたころに知り合い、その後結婚。マニィ=レ=ヴィレの名ドメーヌ、ジャイエ=ジルの当主ロベールの指導等も受け、今では8ヘクタール強のドメーヌ・ジャン=ジャック・コンフュロンを妻と共に精力的に運営している。

アランがドメーヌの基準になるワインと考えているのがコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ。そのレ・ヴィニョットはニュイの1級畑、クロ・ド・ラ・マレシャルのすぐ下の斜面に位置する区画で立地は上々。またクロ=ヴージョはクロ最上部にある極めつけの区画を所有、加えてサン=ヴィヴァンのぶどうの樹齢は60年以上のヴィエーユ・ヴィーニュというのもドメーヌの大きな財産となっている。

畑での作業を第一に考えるアランは1991年より本格的に有機栽培を導入、テロワールを最大限生かした耕作をおこなっている。収穫量の調整はヴァンダンジュ・ヴェールトにより容赦なく切り詰める。除梗の割合は各クラスで異なるが、果梗が十分に熟していればプルミエ、グラン・クリュには2〜3割残す。低温浸漬の後アルコール発酵となるが期間は2週間前後、新樽はコート・ド・ニュイ=ヴィラージュで30パーセント、ヴィラージュで40パーセント、プルミエ・クリュ60パーセント、そしてクロ=ヴージョとロマネ=サン=ヴイヴァンに80〜90パーセントという割合が基本。熟成期間は15〜20ヵ月ほど、その後オリ引き、清澄、フィルターは一切無しで瓶詰め。

そうして出来上がるワインに共通するのは、滑らかで一体感のある味わい。果実は炸裂するというよりはしっとりとした風味で、樽等も決して突出することなく、余計な雑味のない味わい全てが心地よくまとまっているというもの。ドメーヌ・ジャン＝ジャック・コンフュロンのワインが入手困難になるのは、もはや時間の問題であるといっても過言ではない。